2019年度 第2回女性指導者スキルアップ研修会を石川県で開催
2019年07月19日
7月12日(金)から14日(日)にかけて石川県で2019年度の第2回女性指導者スキルアップ研修会を開催しました。本研修会はJFA公認指導者の上位ライセンス取得を目指す女性指導者を対象として2016年から年間4回行っているものです。
クラブチームでの指導者およびトレセン指導者が参加した第2回、初日はガイダンス後に、「プレーの分析とプランニング」、「コーチング法」の講義を行いました。その後、AFC U-16選手権マレーシア2018の準決勝、日本対オーストラリアの試合映像を見ながら、グループ別にゲーム分析を行い、翌日からの指導実践に向けてトレーニングメニューを考えました。
2日目は午前・午後と地元のU-15クラブチームを選手役として指導実践をやりこみます。実践後は、トレーニングメニューの構成をはじめそれらのルールや時間配分の考案、コーチングについてインストラクターや他受講者とのディスカッションを繰り返しました。夜にはJFAテクニカルスタディグループによるAFC女子アジアカップ2018の分析報告や指導実践の振り返りも行い、最後は翌日に向けた指導計画案を再度見直しました。
最終日は、試合形式のゲームで締めくくる指導実践に取り組みました。
次回の第3回(9月6日~8日@J-STEP)および第4回(10月11日~13日@滋賀)の女性指導者スキルアップ研修会は、来年度の公認A級ジェネラル指導者養成講習会の女子委員会の推薦枠のトライアルも兼ねています。
清瀬一剛 ナショナルトレセンコーチ(女子、北信越チーフ)
日常のサッカー指導において、より良いコーチングやサッカー理解を深めようと4名の受講者が石川県金沢市に集結しました。研修会は、レクチャー、指導実践、ディスカッションと隙間のないスケジュールの中、レクチャーで得た世界基準をお互いに意見を出しながら指導案を作成しました。指導実践においては、監督とコーチ役を二人で行い、中学生男子に堂々とした立ち振る舞いでシンクロ、フリーズでコーチングを行なっていました。指導実践を複数回繰り返す中で、選手からの意見やインストラクターからの助言により受講者の成長する姿が見られました。中でも、トレーニングにおいて指導者が伝えたい“こころ”、そしてオーガナイズ(トレーニングメニューの構成)が意味するものやその考え方の深さを実感したようでした。今後も女性指導者の活躍を期待すると同時に、今回石川県開催にあたりご協力頂いた方々に感謝申し上げます。
藤間史帆 さん(石川県)
指導実践を行ってフィードバックを受ける機会が普段はあまりないので、客観的な意見をいただけるこの研修会を楽しみにしていました。インストラクターの方々からのフィードバックは学びの多いものでした。今回は人数も少なく、参加者同士のディスカッションが余りできなかったのでその点だけが残念でしたが、みんながオープンマインドで様々なディスカッションができる女性指導者仲間を増やしていくことが女子サッカーの発展につながると思うので、良いきっかけを頂いたと思います。
牧田有紗 さん(長野県)
指導案の作り方や分析方法を学ぶことを期待していました。実際に参加し、それらを学ぶことができました。3日間という短い時間でしたが、参加者の方々と協力しながらサッカーを学ぶことができたのは良い経験となりました。ここで学んだことを現場に活かせるよう、日頃から意識をしていきたいと思います。