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「この大会にかける思いは強かった」スタンボー華選手(INAC神戸レオネッサ)インタビュー前編 JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会

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2019年07月22日

「この大会にかける思いは強かった」スタンボー華選手(INAC神戸レオネッサ)インタビュー前編 JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会

JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会が7月27日(土)に開幕します。ここではJFAアカデミー福島の選手として出場し、第18回大会で準優勝したスタンボー華選手(INAC神戸レオネッサ)に、大会の思い出や得られたものなどについて聞きました。

※このインタビューは7月16日に実施しました。

――スタンボー選手は全日本U-15女子サッカー選手権大会に2回(2012年、2013年)出場しています。初めて大会に挑んだ時について覚えていますか?

スタンボー 全国大会を経験するのは初めてだったのですごく印象に残っています。優勝したい気持ちが強かったので、負けるつもりはありませんでした。「全国大会に出られてすごいね」と周りにも応援されていましたし、東日本大震災後に迎える初めての大きな大会だったのでチームとしても大会にかける思いは強かったです。ただ、準々決勝で浦和レッズレディースジュニアユースに負けて悔しかったのは覚えていますが、まだ幼かったので当時は負けに対する重みを理解していませんでした。

――翌年はトーナメントを勝ち上がり、決勝に進みました

スタンボー 前年に悔しい思いをしたため、3年生になってからは優勝を目指して頑張っていました。中学最後の大会でもあったので、絶対に勝ちたかったです。直前に世代別代表にも選ばれたことで私自身の意識も変わり、日本代表スタッフに評価してもらうために自分のやるべきことをしっかりやろうとも考えていました。以前は「なでしこジャパン(日本女子代表)に選ばれたい」とは口にしながらも、がむしゃらに頑張るだけでしたが、代表でも活躍していたアカデミーの先輩である平尾知佳選手や井上ねね選手のようになりたいと明確な目標が生まれていました。プレーでもシュートを止めてただ喜んでいたのをなぜ止められたのか細かいところまで考えるようになりました。自分と向き合い始めたタイミングで大会を迎えたのがプレーに生きていたと思います。

――決勝では藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルーに惜しくもPK方式で敗れ、準優勝で終わりました

スタンボー 優勝するつもりでいたので決勝で負けた現実を受け止められませんでした。一年前の悔しさとはまったく違ったのを覚えています。全員が「優勝するだろう」という気持ちでいたので、もしかしたら油断していたのかもしれません。試合は私たちが押していたのですが、優勝した藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルーの選手の方が思いを込めてひたむきにプレーしていたように思います。

――さまざまな思いを込めて戦う選手が多いのがこの大会の特徴かもしれません

スタンボー 勝った試合で対戦相手を見ると全員が泣いていました。勝ち進むにつれて気持ちが高ぶるもので、決勝で負けた時は私たちも泣いて負けたチームの気持ちが理解できました。この大会で中学生年代のサッカーが終わる子も珍しくありません。サッカー人生で最後の全国大会になる子もいます。14、15歳の選手がかけられる全てをかける大会で、勝ち進むにつれて負けたチームのためにも「絶対に勝ちたい」との思いが強くなりました。

――二度の出場で印象に残っている試合はありますか?

スタンボー 3年生の時の準決勝です。試合終盤に追いつかれてPK方式に持ち込まれたのですが、このままの勢いだと負けると感じていました。当時はPKが苦手だったのですが、勝つためにはキックを止めなければいけません。チームメイトが1本目を外して絶体絶命の状況の中、相手の2人目のキックを止められたのは自信になり、決勝でもPKを防ぐことができました。中学生年代で緊張感のある中でプレーするPKの醍醐味を体験できてよかったです。

――スタンボー選手が感じるこの大会の良さを教えてください

スタンボー この大会でチームメイトが応援してくれるありがたさに気付き、メンバー外になった選手やけがで試合に出られない選手の思いを背負ってプレーしました。たくさんの応援歌を用意するなど、応援のすごさは女子ならではです。男子と女子で比べられますが女子の醍醐味があると思うので、この大会を通じて、見る人にも楽しんでもらいたいです。

インタビュー後編「楽しみながら今、持っているものを全て出してほしい」スタンボー華選手(INAC神戸レオネッサ)

大会期間:2019年7月27日(土)~8月3日(土)
大会会場:J-GREEN堺(大阪府堺市)

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