3回戦で“横浜ダービー”など注目カードが目白押し 第99回天皇杯
2019年08月12日
天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会の3回戦16試合が、8月14日(水)に全国各地で行われます。
前回大会では3回戦に残った32チームのうち、関西学院大学以外の31チームがJ1リーグとJ2リーグに所属するプロクラブでした。今大会はJ3リーグのクラブが2チーム、JFLからも2チーム、さらに大学も2チーム、勝ち残っています。
アマチュアシードとして出場した法政大学は、2回戦で東京ヴェルディ(J2)に2-0と勝利。次に対戦するのは、4度の優勝を誇るガンバ大阪(J1)です。上田綺世選手は鹿島アントラーズへ加入するため退部しましたが、上田選手とともにユニバーシアード出場のため2回戦を欠場していた紺野和也選手が出場可能です。2回戦と同じ会場の味の素フィールド西が丘で、ジャイアントキリングの再現はなるでしょうか。
紺野和也選手(法政大学)「大学サッカーに注目してほしい」インタビュー
鹿屋体育大学(鹿児島)は同じ九州のチームであり、今季のJ1で旋風を巻き起こしている大分トリニータ(J1)と対戦します。2回戦では強敵の名古屋グランパス(J1)相手に後半の3ゴールで3-0と勝利しています。10年前の第89回大会では、3回戦でジュビロ磐田と対戦。翌年のFIFAワールドカップに出場した駒野友一選手らを擁するJクラブに、最終的に1-3で敗れたものの、89分の得点で延長戦に引きずり込む粘りを披露しました。当時の先輩たちを越える偉業達成へと、選手たちは燃えているはずです。
JFLの雄、Honda FC(静岡)では20歳の遠野大弥選手が、2回戦で北海道コンサドーレ札幌(J1)相手に口火を切る2得点など、ここまで2試合で3得点。Jリーグで活躍したのちに高校卒業後に入った古巣へ戻り、2016年(第96回大会)にも16強入りに貢献した古橋達弥選手という頼れるベテランもおり、徳島ヴォルティス(J2)との対戦も大いに注目されます。同じくJFLを戦うヴィアティン三重(三重)にとっては、初めての3回戦進出。湘南ベルマーレ(J1)を4-0で破った2回戦の勢いのままに、V・ファーレン長崎(J2)に挑みます。
ニッパツ三ツ沢球技場での一戦は、奇しくも前回大会と同じカードとなりました。横浜F・マリノス(J1)と横浜FC(J2)による、“横浜ダービー”です。昨年の対戦では横浜FMが勝利したものの延長戦までもつれ込んでおり、横浜FCも最後までシュートを放って勝利への意欲をあらわにしていました。横浜FMのメンバーは、昨年先発した中澤佑二さんが昨季限りで引退、天野純選手(ロケレン/ベルギー)や飯倉大樹選手(ヴィッセル神戸)ら数名が国内外の他クラブへ移籍するなど、顔ぶれが変わっています。一方、横浜FCには長らく横浜FMで活躍した中村俊輔選手が、この夏に移籍加入しています。2019年のダービーは、新しい魅力を放つ対戦になりそうです。
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)
【2回戦】7月3日(水)、10日(水)
【3回戦】8月14日(水)
【ラウンド16(4回戦)】9月18日(水)
【準々決勝】10月23日(水)
【準決勝】12月21日(土)
【決勝】2020年1月1日(水・祝)