多摩大が初の日本一に輝く! 桐蔭横浜大との関東決戦を制して大学王者に 第15回全日本大学フットサル大会
2019年08月26日
第15回全日本大学フットサル大会は25日(日)に大会最終日を迎え、岸和田市総合体育館で3位決定戦と決勝戦が行われました。多摩大学体育会フットサル部(関東1/東京)が桐蔭横浜大学フットサル部(関東2/神奈川)に5-3で勝利して初優勝。令和初の大学王者に輝きました。
決勝に先立って行われた3位決定戦では、初の3位を目指す北海道大学エスペランサ(北海道)と東北大学フットサル部ディーグッチ(東北/宮城)が対戦しました。8分に東北大は北畠寛之選手のゴールで先制点を挙げます。北海道大もすぐに反撃に転じると、9分に樋口海選手が同点ゴールを決めました。19分には夘都木滉太選手がカウンターから逆転ゴールを決め、北海道大が2-1と1点をリードして折り返します。
後半に入って守備を整える北海道大に対し、東北大はチャンスをつくるものの同点ゴールを挙げられません。最後までリードを保った北海道大が、過去最高順位となる3位で大会を終えています。
共に初の決勝進出となった多摩大と桐蔭横浜大による決勝戦は、白熱のゲームとなりました。互いに慎重な立ち上がりを見せた中で、桐蔭横浜大がCKからオウンゴールを誘発して先制点を挙げます。リードした桐蔭横浜大は、その後もカウンターからチャンスをつくり出したものの得点を挙げられません。
多摩大は12分、安井嶺芽選手が相手の裏を取ってGKと1対1になると、この決定機を逃さずに同点ゴールを挙げました。これで勢いづいた多摩大は、CKから荒木辰文選手がゴールを決めて、前半のうちに逆転します。
後半、1点を追いかける桐蔭横浜大は前線からプレスをかけますが、多摩大はロングボールでこれを回避し、相手にリズムをつくらせません。試合巧者ぶりをいかんなく見せる多摩大は、その後も得点を重ねていき、32分までに5-2とします。最後はパワープレーに出た桐蔭横浜大に1点を返されますが、多摩大が勝利し、悲願だった初の全国制覇を成し遂げました。
元フットサル日本代表選手の福角有絋監督は、「選手は自分たちで状況に応じた戦い方を選択できる集団になっていきました」と話し、その臨機応変な対応力が、チームを初の日本一に導きました。なお、優勝した多摩大学は、フェアプレー賞も受賞し、タイトルに華を添えています。
福角有絋 監督(多摩大学体育会フットサル部)
優勝まで長かったです。選手たちが本当に頑張ってくれました。それに尽きます。同時に信念を持ってやり続けたことに、みんなが付いてきてくれました。それが成果、結果として表れたことがうれしいですね。決勝ではどんな状況に陥っても、想定内という感じでしたので、動じることなく戦えました。選手たちが主体性を持ち、自分たちで自ら考えてやってくれたのが大きかったです。厳しい東京都予選を勝ち取ったことが自信になりましたし、ずっと戦ってきたライバルも強かったので、そこで切磋琢磨できているのも、このタイトルにつながったと思います。
南雲颯太 選手(多摩大学体育会フットサル部)
今までやってきたことが、結果として出てうれしいです。桐蔭横浜大とは何回も試合をしてきましたが、これまでと違う強さ、プレッシャーも感じていました。それでも「油断することなく、今までどおり自分たちのフットサルをやろう」と話していましたので、それがうまくできたと思います。今後、個人的にももっと上のレベルにどんどんチャレンジしていきたいですし、少しずつでもFリーグの試合に出られるように行動をしていきたいと思います。
堤優太 選手(桐蔭横浜大学フットサル部)
チームとして気合も入っていましたし、攻撃では強気でやることを意識して、良い形で先制することもできました。そこまでは先手を打てて良かったのですが、そこからマンツーマンディフェンスで、向こうの個の高いレベルに違いを見せられてしまいました。大学フットサルでは、もっと1対1で負けないところを磨かないといけないなと感じました。昨日、膝を負傷してしまいましたが、それを含めて現状での全力を出すことはできたので悔いはありません。
夘都木滉太 選手(北海道大学エスペランサ)
今大会は楽しかったです。ノックアウト方式の大会に変わって、負けたら終わりということで、一つ一つ気を抜けない試合が続き、緊張感もありました。2回戦で神戸大、3回戦で多摩大と対戦し、3位決定戦で東北大と、強豪ばかりと試合ができたことも良かったです。3回生は僕を除いて、みんな今大会で引退することになっていますが、すごく雰囲気も良かったですし、貴重な体験になりました。一生の思い出に残る楽しい試合が続いて良かったです。
大会期間:2019/08/23(金)~2019/08/25(日)
会場:大阪府/岸和田市総合体育館