JFA第14回全日本ビーチサッカー大会 準決勝の対戦カードは九州対決と関東対決に
2019年09月08日
第14回全日本ビーチサッカー大会は7日(土)に大会2日目を迎え、1次ラウンド最終節の8試合と準々決勝4試合を行いました。
8時半にキックオフされたグループAの第3節では、SC鳥取BS(開催地/鳥取)とヴィアティン三重BS(東海/三重)が決勝ラウンド進出をかけて激突しました。3分に鈴木将人選手のゴールで先制したヴィアティンが各ピリオドに得点を重ね、5-0で勝利し、1次ラウンドを突破しました。
すでに東京ヴェルディビーチサッカー(関東1/東京)とハレクティオ岡山(中国1/岡山)が8強進出を決めていたグループBでは、両者がグループ首位をめぐって激突しました。第1ピリオド終了間際、劣勢を強いられていたハレクティオ岡山はGK柴本慎也選手のゴールで先制します。第2ピリオドでも一時、同点に追いつかれてからも再び柴本選手がゴールを決めてリードします。しかし、23分にマテウス・ロペス・ドス・サントス選手に連続ゴールを決められて逆転されると、最終的には2-5で敗れました。3連覇を目指す東京Vが、B組の首位に立ちました。
グループCでは、2連勝で第3節を迎えたソーマプライア沖縄(九州2/沖縄)がミラージュ(北海道)を相手に17-2で圧勝。もう一つの試合では、東京レキオスBS(関東2/東京都)が中原勇貴選手のハットトリックの活躍もあり、ニンジャ宮城BS(東北/宮城)に4-2で勝利し、決勝ラウンドに勝ち上がりました。
1次ラウンド、最後の試合を行ったグループDからは、11-0で日亜化学工業ビッグスキュアーズ(四国2/徳島)を破ったアヴァンチ大阪(関西/大阪)が勝点を5に伸ばし、決勝ラウンドに進出。3ピリオド以内に勝利すれば決勝ラウンド進出が決まるアヴェルダージ熊本BS(九州1/熊本)は、すでに8強入りを決めていたレーヴェ横浜(関東3/神奈川)を相手に2度リードする展開になりましたが同点に追いつかれてしまいました。勝敗はPK戦までもつれこみ、4-3で勝利したレーヴェが勝点1を加えています。
午後からは、いよいよ決勝ラウンドに突入し、準々決勝の4試合が行われました。ハレクティオと対戦したドルソーレは、開始1分で赤熊卓弥選手が先制点を決めると、攻撃陣が大爆発。5ゴールの赤熊選手を筆頭に、3ピリオドで16得点を挙げ、4強進出を決めました。
東京Vは、グループステージ第3節に続き、先制点を許す難しい展開に。それでもベルナルド・ボテーリョ選手のゴールで追いつくと、チームの支柱である茂怜羅オズ選手が豪快なゴールを決めて逆転します。24分には齋藤潤選手が退場し、数的不利の時間帯もあった東京Vですが、第2ピリオドで4点を挙げて得たリードを生かして6-3で勝ち切り、3連覇にまた一つ近づいています。
安定感のある守備と、確かな決定力を見せているソーマプライア沖縄(九州2/沖縄)は、アヴァンチ大阪を圧倒します。1分に江黒力選手が先制点を挙げると、第1ピリオドのうちに3点を加点。その後も攻撃の手を緩めずに得点を重ねていくと、10-0で勝利しました。
関東大会の準決勝と同じカードになったレーヴェとレキオスの関東対決は、大激戦となりました。第1ピリオドに大場崇晃選手がゴールを決めて先制したレーヴェは、第2ピリオドの成岡大輔選手のゴールでリードを広げます。しかし、ここから東京レキオスが反撃に転じ、オウンゴール、後藤崇介選手と中原選手のゴールで逆転し、第2ピリオドを終えました。第3ピリオドではレーヴェの大場選手がこの試合2点目を挙げると、奥山正憲選手が再逆転のゴールを決めました。このままリードを守りたかったレーヴェでしたが、うまく時間を使うことができずにカウンターを受けると、残り2秒のところで後藤選手の落としから中村律臣選手に同点ゴールを決められて延長線に突入。延長戦でもレキオスはチャンスをつくりますが、決定機をものにできず。PK戦にもつれこむと、今大会PK戦で絶対的な強さを示しているGK城田優選手が2本のシュートを止め、2-0でレーヴェが準決勝進出を決めました。
この結果、大会最終日に行われる準決勝の対戦カードは、ドルソーレとソーマプライアの九州対決、そして東京Vとレーヴェの関東対決となっています。そして前回大会と同じく、九州勢対関東勢の構図となる決勝戦は13時にキックオフを迎え、今年のビーチサッカー日本一のクラブが決します。
FP #11 小林壱颯 選手(フュージョンアカデミー)
自分たちより格上のチームがたくさんあり、そこから学ぶところがはっきりとありました。自分たちは崩したいのですが、技術が足りないなと感じました。今、16歳ですがフュージョンが全国優勝した姿に憧れて、ビーチサッカーだけをプレーしています。今回、初めて今大会に出ることができたのはうれしかったですし、通用しないことがたくさんあったので、もっと日々の練習から試合をイメージしてやらないといけないと思いました。今日の北九州から決めた1点は、何点取られても意地でも1点は返そうと思っていたので、決められてうれしかったです。これからもビーチサッカーを続けていきます。
GK #8 柴本慎也 選手(ハレクティオ岡山)
チームとして、1次リーグを突破したことがなかったので、決勝ラウンド進出は初の快挙でした。しかし、ドルソーレさんが強くて、何もできませんでした。1次リーグ最終戦ではヴェルディと競る試合ができました。先制できて、相手にもプレッシャーを与えることができて、僕たちの中でも良い経験になりました。中学、高校、大学とサッカーでGKとFPの両方をやっていました。ビーチサッカーを始めた時にGKがいなかったので、そこから今もGKとFPの両方を続けてやっています。これから日本代表を目指して、頑張っていこうと思います。
GK #16 城田優 選手(レーヴェ横浜)
午前中の試合でPK戦まで行ってしまいましたが、短期決戦で勢いが大事なので、優勝を取るためには1試合も落とせません。準決勝で東京ヴェルディであろうが、相手は関係なく、一戦一戦大事にやっていくことを意識しました。ただ、熊本は強かったです。その疲労もあって、準々決勝は厳しい試合になりました。残り2秒での失点はダメージがありました。それでも、その後の延長戦で相手との1対1を止められたことで落ち着いてPK戦に臨めました。負けを一つ救えたと思えて切り替えました。熊本戦でも、試合中のPKを1本とPK戦で1本、そして準々決勝の2本とPKは4本すべて止めています。たまたまですが、ヴェルディ相手にもPK戦まで行けば、勝てると思って臨みたいと思います。
大会日程:2019年9月6日(金)~2019年9月8日(日)
大会会場:鳥取県/鳥取市賀露みなと海水浴場
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