2019年度 ゴールキーパーB級インストラクター研修会を開催
2019年09月20日
9月1日(日)と2日(月)の2日間、神奈川県横浜市でJFA ゴールキーパーB級インストラクター研修会を開催しました。研修会には、ゴールキーパー(以下、GK)B級を担当するJFA GKインストラクター22名が参加しました。
本研修会は、GKプロジェクトメンバーの活動報告や情報共有の機会であるとともに、来年度のGK-B級指導者講習会に向けたインストラクター研修会となっています。
川俣則幸 JFA GKインストラクター(GKプロジェクトリーダー)
前田信弘 JFA GKインストラクター
2019年度の JFA GK-B級インストラクター研修会(兼 第3回 JFA GKプロジェクト研修会)を9/1、2の2日間、行いました。ほとんどのGKプロジェクトメンバーは所属チームの活動があるため、初日の会議は例年通り日曜日20時からの開始となりました。
まず、6月に行われたFIFA女子ワールドカップ、5月に行われたFIFA U20ワールドカップでの世界のGK、日本のGKについて、代表GKコーチやテクニカルスタディグループ(以下、TSG)からの報告。次に、国内のU-18、U-15年代の大会(夏期大会)TSGの報告、加えてU-12年代に移りU-12トレセン研修会(FFP)のGKについて報告が行われ、最後に女子のGKに関する活動報告と、質疑応答を行いました。
そして引き続き、指導実践担当者によるプレゼンを行いました。今回は、予め全ての参加者がGK-B級の指導対象年代であるユース年代の試合映像からGKの課題を抽出し、それを改善するためのGKのトレーニング計画(前提となるチームトレーニングも計画)を作成した上で、準備してきた映像と資料を使った説明と、質疑応答を行いました。
最後に、今後行われる、指導者養成・選手育成事業についての、担当・内容を再確認し、いくつかの協議事項について話し合い、1日目を終えました。
2日目の指導実践では、前日にトレーニング計画を説明した9名のコーチが、選手役のプロジェクトメンバーを対象に15分の指導実践を行いました。それを2人のインストラクター役が評価し、オーガナイズとコーチングに分けて、良かった点、課題となる点を共有。更により良い指導をするためにという観点から、実践後の振り返りのディスカッションをファシリテートする実践も行いました。更に、そこでのコーチングとインストラクティングに対して、統括担当者がファシリテーターとして、振り返りと共有を行いました。
より良いコーチング、より良いインストラクティングを行う為に必要なことは何か、研鑽に終わりはありません。今回のインストラクター研修会でも、質の追求に向けての真剣な取り組みが行われました。今回の研修会を、GK-B級のコースに活かすだけでなく、トレセン活動や、他の指導者講習会などにも活かし、より良い活動を目指していきたいと思います。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
阿江孝一 JFA GKインストラクター(サンフレッチェ広島)
この研修会は2日間で行われ、初日は代表活動、夏季大会等のGK報告とプレゼン実習、2日目は9時から15時までグランドにてGK-B級実技のインストラクター研修会という流れでした。
今回は参加するための事前の準備として「育成年代におけるGKのプレーの課題」をみつけ「プレゼンテーション」(初日夜に行ったもの)課題解決のための「トレーニング計画作成(全体、GK)」(2日目にグランドで行ったもの)の2つを作成して当日に臨みました。自分の発表、実技には「準備したもの」に対しての正しい評価をしていただき現状の自分の力を再確認することができました。普段GKコーチとしては少ない人数での評価はいただきますが、こうやって日本でも有数のGK指導指導者に評価して頂ける機会はそう多くなく、とても貴重な時間でした。
また、逆の立場でいろんなGK指導者の「プレゼンテーション」「実技」「インストラクター役」「まとめ役」等の方の立ち居振る舞いや実際の言動を観させていただいて、「伝え方のテクニック」はもちろんですが、選手・指導者の狙いに合わせてそれぞれの立場に立って考えてその場で対応を変えられる、納得させられる指導者は素晴らしいと感じることができました。私に視野が狭く、まだその力がありませんが、少しでも理想の指導者に近づけるように日々の指導から視野を広くする「チャレンジ」できればと思います。とても濃密な2日間でした。また現場に還元できるように日々精進してまいります。
山岸範宏 JFA GKインストラクター(JFAアカデミー福島)
今回のGK-B級インストラクター研修会で『シュートストップ』をテーマに指導実践をさせていただく事になりました。
私が現在担当をさせていただいているU-18のゲームシーンから課題となるシーンを映像として抜き出し、その課題を克服する為のトレーニングプランを立てオーガナイズをしましたが、いざピッチに出て実践をしてみるとなかなか思うように課題となる現象を引き出せず、改めてトレーニングをオーガナイズする難しさを感じたと同時に、指導者としてまだまだ多くの事を学ぶべきであると実感致しました。
また、インストラクター役の皆さん、川俣プロジェクトリーダーをはじめとするファシリテーターの方々からのお話を伺えたのも貴重な経験になりました。
私自身、指導者に転向してから1年も経たない身ではありますが、今回の講習会で新たに得た気づきや発見を大切に持ち帰り、チーム活動の場で更に自己研鑽に努めて参りたいと感じております。