キッズ巡回指導レポート(10月)
2019年11月26日
日本サッカー協会(JFA)では、各都道府県のキッズ委員会を中心に「巡回指導」を各地で開催しています。「巡回指導」では、各都道府県協会の巡回指導員が幼稚園や保育園、小学校に出向き、子どもたちにサッカーを楽しんでもらう各種プログラムを提供しています。サッカーの経験や知識があまりなく、なかなか自信を持って教えることができない保育士の皆さんや先生方に、サッカーの指導を得意とするスタッフが加わって、子どもたちがボールを使って体を動かす時間を設ける取り組みです。 ここでは10月に行われた各地での巡回指導の様子をご紹介します。
今回は8名の園児で行いました。最初は緊張していたのかおとなしい印象でしたが、コーチたちやボールに慣れてくると元気が出てきて積極的になり、最後まで一生懸命に楽しく行うことができました。
松本和也 スタッフ(FA巡回指導員)
今回は少人数での教室で、コーチたちは一人一人に声を掛けながら、園児たちはたくさんボールに関わることができました。女の子の割合が多いのもあり、女の子が積極的に元気いっぱいに体を動かし、ボールを追いかけていました。教室の最後に行った試合ではチームで円陣を組み、気合を入れて臨み、ゴールを目指してみんなで一生懸命にボールを追いかけていました。得点できた時にはコーチや先生とハイタッチをしてとても盛り上がりました。
担当先生/巡回先関係者(園長、保育士等)
コーチの声の掛け方が優しく、保育にも活かせるものがありました。サッカーへの興味が広がり「またやりたい!」と、幼児の意欲につながりました。女の子が多かったですが、夢中になってボールを追いかけて楽しんでいました。
園児23名で開催しました。はじめの体操から、とても元気いっぱいで笑顔と元気な声の溢れる活動になりました。動きづくりでは、コーンやバーを使い、ただ走るだけではなくジャンプやケンケンなどさまざまな動きにチャレンジしました。楽しみながら一生懸命取り組む姿が多く見られました。その後ボール遊びも行い、子ども達はみんなとても上手にできていました。だんだんと難易度が上がっていきましたが、1人で黙々と練習する子もいれば、友達や先生、コーチと協力して取り組む子もいました。最後には試合を男女に分かれて行いました。ゴールが決まるたびに喜びの声が聞こえ、コーチや友達とハイタッチをして喜ぶことができました。
富田紗希 スタッフ(FA巡回指導員)
子ども達はみんなとても元気に笑顔で取り組んでくれていたと思います。活動中には、簡単なものもあれば中には難しく苦戦するものもありました。それでも諦めずに一生懸命取り組んでくれました。今回の活動で難しかったのは、サーキットの後ろ向き走りでした。「いつもみたいにはやく走るのが難しい」、「友達とぶつかって転んじゃったよ」と苦戦しながらも、腕を振ること、首を振って後ろを確認しようというコーチからのアドバイスをしっかりと聞き、できる様になった時にはとても笑顔で嬉しそうでした。今回の活動を通して体を動かすことやサッカーの楽しさ以外にも、あきらめずに頑張ることや、できるようになる喜びなど、多くの事を感じられた活動になっていれば嬉しく思います。
今回は11名の園児で行いました。教室ではボールに慣れるようにはじめは簡単なボール運動、ボールタッチやドリブル、ドリブルシュートの練習を行い、最後に試合を行いました。最後まで一生懸命に楽しく行うことができました。
阿部直樹 スタッフ(FA巡回指導員)
袋井市の園では芝生の園庭が多く、転んでも大きなケガもないため、子どもたちものびのびとサッカーをすることができました。少しずつ難しくなっていくボール運動にも一生懸命に取り組み、ドリブルシュートの練習では回数を重ねるごとにドリブルは早く、キックは強くできました。最後に行った試合ではたくさんのゴールシーンが見れて、得点した時にはみんなで大喜びでした。
担当先生/巡回先関係者(園長、保育士等)
楽しい雰囲気の中で進めていただき、子どもたちが喜んで参加できました。一人一つのボールを用意して下さり、あまり待ち時間もなくドリブルやシュートの練習ができて良かったです。ありがとうございました。
今回は近隣の幼稚園との交流保育と重なり、一緒に参加し13名の園児で行いました。はじめは他園のお友達やコーチを前に少し緊張していましたが、教室の最後にはみんなで一生懸命にボールを追いかけて楽しく試合を行うことができました。
藤井貴 スタッフ(FA巡回指導員)
今回は他園のお友達と一緒に行い、はじめにお友達と仲良くなれるように鬼ごっこやグループ作りから行いました。ボール運動ではお友達に負けないように一生懸命に取り組んでくれて、上手にできたところをコーチや先生たちにたくさん見せてくれました。試合ではチームで円陣を組み気合をいれてみんなでゴールを目指してボールを追いかけていました。
担当先生/巡回先関係者(園長、保育士等)
「ボールと仲良しになる」、「ボールとお友達になる」というお話があってからの活動で、どの子も楽しくボールに触れて遊んでいました。ボール遊びの導入として、園でもボールを持って走ったり、ドリブルをしたりする遊びを取り入れていきたいなと思いました。サッカーが大好きになり、早速園でも遊んでいます。
園児33名で開催しました。初めに行ったのは、サーキットでジャンプやケンケンなどのさまざまなものにチャレンジしました。何周も何周も止まらずに走り回っていました。次に行ったボールあそびは、1人1個ボールを持ち、手を使ったボールあそび、足を使ったボールあそびに取り組みました。上手く出来た時には、コーチや先生、友達に見せたりして上手く出来た喜びを感じているようでした。その後、行ったシュートの練習では、コーチから出してもらったボールを追いかけてシュートをしました。最後に行った試合は、男女に分かれて行いました。試合をするときも一生懸命で、友達が試合している時にも一生懸命応援をしていました。活動中、どの場面でも一生懸命活動をしてくれ、笑顔も溢れ楽しむことができ、あっという間の1時間でした。
富田紗希 スタッフ(FA巡回指導員)
当日の活動を楽しみにしていた様子で、活動中も元気で笑顔いっぱいで取り組んでくれました。サーキットや試合中に転んでしまう子がいましたが、そのたびにすぐに立ち上がって走っていた姿がとても印象に残っています。どの活動も「まずはやってみよう!」という気持ちが園児たちから伝わってきて、初めはできなくてもだんだんできる様になる喜びを感じてもらえたのではないかと思いました。試合は男女に分かれて行い、休憩の時間には同じチームを応援していて、同じクラスの友達と一緒になって試合を楽しめている様子で、とても嬉しく思いました。