JFAフットサルGKキャンプ2020 年内最後となる2回目の活動を終える
2020年11月10日
将来のフットサル日本代表ゴールキーパー(GK)を育成、強化することを目的に3年前から実施しているフットサルGKキャンプ。2020年2回目の活動を11月8日(日)から高円宮記念JFA夢フィールドで開催しました。U-23およびU-18年代の選手が10名選出され、フットサル日本代表の内山慶太郎GKコーチとフウガドールすみだ所属の富澤孝アシスタントGKコーチが2日間指導を行いました。
冒頭のミーティングで内山コーチから、オンザピッチだけでなくオフザピッチでも模範となるような振る舞いを常に心掛け、多くのことを吸収できるよう一瞬一瞬を大切に充実した2日間にしてほしいとメッセージが伝えられました。前週に行われた第1回キャンプ同様、トレーニングは計3セッションに分けて行われ、初日は各90分のトレーニングを2セッション実施しました。前半は至近距離からのシュートに対するブロックやボール配給のディストリビューションに焦点を当て、後半はミドルシュートに対応するセービングとディストリビューションに特化したメニューとなりました。
夕食後のミーティングでは各選手が「選手としての目標」、「プレー面の目標」、「プレー面の課題」を発表。また前回のAFC U-20フットサル選手権2019の優勝メンバーである伊名野選手が、当時どのような心境で日々を過ごしていたか、またどんな状況においても準備し続けることがチャンスを掴むことに繋がるという実体験を他の9選手と共有しました。
翌日は足元の技術力向上を目指し、普段はGKの選手たちである10人が交代しながらFPの役割を担って、ハーフコートでのミニゲームを実施しました。状況判断や意図のあるパスを意識するよう指示があり、選手たちはいつも以上に頭を使いながらプレーしました。初日に実践した内容を複合的に行う、試合に近い内容となり、充実した全3セッションのトレーニングを締めくくりました。
GKという専門的かつFPに比べて試合出場のハードルが高いポジションで日々努力をする選手たち。同世代の同ポジションの選手とはライバルである一方、同じ悩みや目標を分かち合える関係でもあります。本活動を通して関係性を築き、時間が経つごとに積極的にコミュニケーションを取る姿が見られ、良い雰囲気の中で2020年のフットサルGKキャンプは幕を閉じました。今後も継続して育成年代のフットサルGKを強化していきます。
内山慶太郎 GKコーチ(JFAナショナルコーチングスタッフ)
今年度最後となる2回目のフットサルGKキャンプを無事に終えることができました。トレーニングは先週開催した第1回と同様に、初日はブロッキングとセービング、2日目は複合トレーニングをテーマに設定し、全3セッションに足元のディストリビューションを加えて取り組みました。選手たちはトレーニングやミーティングを通じ、状況を理解して考えながらプレーすること、そして最適な準備からボールにプレーすることの2つを大事にしながら多くのチャレンジを見せてくれました。2日間を通じて自身の現在地や目標、求められるプレーの水準を一人ひとりが認識できたと思います。今後はこの経験も生かして所属チームでより一層の努力を重ね、一日でも早くトップリーグのピッチでプレーして欲しいと思います。最後に、このような大変な状況のなか、選手およびスタッフを送り出していただいた関係者の皆さまに改めてお礼を申し上げます。
富澤孝 アシスタントGKコーチ(フウガドールすみだ)
このような活動に携わることになり、大変光栄な気持ちと大きな責任感を感じながら参加させていただきました。たった2日ではありましたが、若い選手たちのプレー面の向上はもちろん、トレーニングの合間に自身を振り返り、他の選手のプレーに対する気付きに関しても、周りの仲間とディスカッションしながら共に成長していこうとする姿を数多く目の当たりにできたことは本当に素晴らしかったです。トレーニングメニューも、内山コーチの提唱する内容や強度が日本フットサルGKのレベルアップに繋がる、これがスタンダードになるべきだとあらためて実感することができました。自チームやその他で接する若いGKに対して、明確な目標設定と選手としての自立を促し、一人でも多くのGKをFリーグ、さらには世界で戦える選手に育てることで、日本フットサルの発展に貢献したいと思っています。最後に、今回のキャンプ開催にあたり、沢山の方々の協力、サポートをいただいたことに御礼申し上げます。
GK 伊名野慎 選手(アグレミーナ浜松)
新型コロナウイルスの影響があるなか、フットサルGKキャンプに参加できたことに感謝しています。今回の3セッションの中で、U-20フットサル日本代表を終えてから意識して取り組んできた部分ができるようになり、良いプレーができたと思っています。ただ、また新しい課題やもっと突き詰めなければいけない部分が出てきたので、自チームに帰ってから修正してより良いものにしていきたいです。
GK 岡本仁 選手(ヴィンセドール白山)
今回のGKキャンプを開催するにあたって様々な方の協力があって実現されたことにとても感謝しています。トレーニングで、自分に足りない部分とできている部分がわかりました。改善するための練習メニューがあったので、チームに帰って改善したいと思います。自分の目標のために、今回得たものを生かして日々の練習に取り組んでいきます。
GK 成田宇弘 選手(ペスカドーラ町田アスピランチ)
この合宿を行うにあたって関わっていただいたコーチ、スタッフの方々にはとても感謝しています。第1回と第2回の両方のキャンプに参加し、1回目で出た課題やできたことを2回目に生かすことができ、選手としてとても成長できました。ピッチ外でも前回参加したということで率先的にコミュニケーションをとることができました。同世代のライバルを間近で見て、自分にとってとても良い刺激になりました。自分ができていないことをライバルはできているということが明確になり、より一層日々の練習に真摯に取り組もうと思いました。また代表のエンブレムを背負ってプレーできるように頑張ります。
GK 野中稜太 選手(栃木SC)
様々な方の協力もあって2日間を終えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。トレーニングでは、高度なメニューの中で考えながらプレーし、自分の課題を発見することができました。パスなど基本の質も求められ、まだまだ足りていない部分を実感することができました。このキャンプを通しフットサルにおける技術や、その難しさを学ぶことができました。これらの貴重な経験を生かし、自立した選手になれるよう日々努力し、トレーニングに励みたいと思います。
11月8日(日) | PM | トレーニング | |||
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11月9日(月) | AM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法での検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。