JFAアカデミー福島U-15WEST 高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会を終えて
2021年12月24日
JFAアカデミー福島U-15WESTは、東海地域の第1代表として高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会に出場しました。
1、2回戦はアリーバFC、京都サンガF.C.U-15を相手に、苦しむ場面がありながらもしっかりと勝利しベスト8進出を果たしました。西が丘への切符をかけた準々決勝は19日(日)、昨年の同大会2回戦で敗れてしまった鹿島アントラーズつくばジュニアユースとの対戦となりました。試合は前半に先制したものの、すぐに同点に追いつかれ、後半はゲームが動かずPK戦までもつれこみ、PK戦では3-4で敗れました。
このチームの中心となった14期生(中学3年生)は、ジュニアユース年代の3年間で育成プログラムが終了するため、この大会がJFAアカデミー福島での最後の公式戦となりました。チームとして目標を達成することはできませんでしたが、この敗戦を忘れることなく選手それぞれが次のステージに向けて準備を進めていきます。
木吹翔太 選手(14期生/中3/JFAアカデミー福島U-15WEST)
この大会では、チームの勝利に貢献すると同時に、得点王になるという目標をもって臨みました。初戦は得点を奪うことができましたが、2回戦、準々決勝と得点やアシストを記録できず、結果という意味では何もできずに終わってしまいました。1、2回戦に勝利しチームの雰囲気も良く、3試合目に関しても準備をしっかりとやってきたつもりでしたが、やってきたことが上手く通用しなかったり、最後の部分で詰めの甘さが出てしまったと感じます。このチームは全国から集まった選手で構成されていて、入校時は噛み合わない部分があったり、意見が衝突することも多くありました。それでも寮生活を共に送るなかで、家族のような互いに信頼ができるチームへとなっていきました。みんなサッカーが上手く、一緒にプレーするのが本当に楽しいチームでした。そう考えると最後の大会である高円宮杯で、もう少しこのチームでサッカーをしたかったという悔いが残ります。一方で自分のキャリアはこれからも続くので、この悔しさやアカデミーで積み上げてきたものを次のステージに持っていき、プロサッカー選手、日本代表になるという自身の夢に向かって日々努力していきたいです。
星慶次郎 選手(14期生/中3/JFAアカデミー福島U-15WEST)
自分はアカデミーに来てから、多くの時間を怪我と共に過ごしてきました。夏のクラブユース選手権も怪我の影響で短時間しか出場することができず、ベンチから試合を見る時間が多くありました。全国大会で必死に戦っている仲間を見て、「自分は何をやっているんだ」という悔しい気持ちでいっぱいでした。クラブユース選手権ではチームの目標と程遠い結果に終わってしまい、それ以降、チーム全員が高円宮杯で必ず借りを返すという気持ちで日々の活動に取り組んできました。高円宮杯でのチームの目標は優勝で、自分はそのためにDFとして無失点に抑えることでチームに貢献しようと考えていました。
1、2回戦、準々決勝と1試合も楽な試合はありませんでしたが、苦しい時間帯であってもチーム全体でポジティブに声を掛け合い、ゴールを守り、ゴールを奪うために全員でプレーすることができました。準々決勝では試合前から雰囲気も良く、試合でも上手く流れに乗り、先制点を奪うことができました。しかし、細かい部分でミスが出てしまい失点し、最終的にはPK戦で敗れてしまいました。自分自身は相手のプレーを読んで自分が有利な状態でプレーすることやロングボールの質という部分では全国の相手に対しても通用したと思います。ただ、1対1の守備やビルドアップを正確にするための準備やプレーの質という点でまだまだ足りない部分があると感じました。チームとしてのチャレンジはここで終わってしまいましたが、3年間一緒に戦ってきた自分を含めた16人の仲間に感謝したいと思います。
渡邉颯 選手(15期生/中2/JFAアカデミー福島U-15WEST)
今大会は夏のクラブユース選手権と同様、学年が1つ上である14期生のチームに入っての参加となりました。初戦は18人の出場メンバー枠から外れてベンチ外での観戦でしたが、2回戦は短時間ではあったものの途中出場することができました。最後の試合となった準々決勝はベンチスタートとなり、しっかりと準備をしていましたが、試合に出場することはできませんでした。準々決勝をベンチから見ていて、内容に関しては決して鹿島アントラーズつくばに劣っていなかったと思います。後半は自分達の流れで攻撃する時間が長く、得点を奪うチャンスがあった中で、それでも最終的に準決勝に進めなかったということは、何かが足りていないからだと感じました。チームとしては、その何かという答えをしっかりと持って、かつその部分を追求していかなければなりません。
自分自身のことでいうと、試合に出るときは得点に絡むプレー、チームを勝たせる選手になりたいと強く感じました。そのために常にゴールを意識すること、シュートを打つことを徹底して日々の練習や試合に取り組みたいと思います。今大会に臨んだメンバーなら、もっと先のステージに進める力があると思いましたが、同時にサッカーはそんな簡単ではない、甘くないと感じる大会でもありました。14期生との活動の中で学んだこと、感じたことを15期生(中学2年生)の仲間にしっかりと伝え、チームを引っ張っていきたいと思います。