レッズとジェフの決勝は27日開催!初優勝の行方は… 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会
2022年02月24日
皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、準決勝から約一カ月半のインターバルを経て、2月27日(日)に決勝戦が行われます。準決勝まで、なでしこリーグ勢やユースチームの活躍も目を引きましたが、最後の舞台に上がるのは、WEリーグ所属の2チームになりました。
三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)は、一昨年度、昨年度に続いて、3年連続の決勝進出です。2009年度の第31回大会以降これまで5回(09、10、14、19、20年度)決勝戦を戦いましたが、全て準優勝に終わっています。今度こそ、優勝カップまでたどり着きたいところです。
今大会のレッズは、締まった好ゲームを粘り強く戦い、勝利を手にしています。4回戦で伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部/三重)を1-0で破ると、準々決勝でサンフレッチェ広島レジーナ(WEリーグ/広島)、準決勝でセレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪)を、それぞれ2-0、1-0で下しました。
ここまで、清家貴子選手、猶本光選手がそれぞれ1点を挙げ、WEリーグで得点王争いをトップタイで折り返した菅澤優衣香選手は、今大会でも2点を記録しています。この4ゴールは、全て77分以降に生まれています。息詰まる展開を無失点で耐えた守備陣の集中力に、攻撃陣が応えています。
もう一方のファイナリストであるジェフユナイテッド市原・千葉レディース(WEリーグ/千葉)は、2012年度の第34回大会以来、2度目となる決勝戦を迎えます。前回のINAC神戸レオネッサとの決勝戦ではアディショナルタイムのセットプレーから失点し、このビッグタイトルを逃しました。こちらも9年ぶりの決勝戦に力が入ります。
今大会は、4回戦でオルカ鴨川FC(なでしこ1部/千葉)との千葉県対決を1-0で制して、スタートしました。続く準々決勝では、ディフェンディングチャンピオンの日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WEリーグ/東京)を3-0で破り、その5連覇を阻みました。続く準決勝では、ユース年代のチームながら快進撃を続けてきた日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東/東京)の挑戦を、1-0で退けての決勝進出です。
ジェフは10月9日(土)のリーグ戦・マイナビ仙台レディース戦で引き分けて以降、皇后杯準決勝のメニーナ戦まで公式戦10戦無敗(7勝3分け)と好調を保っています。今大会は3試合無失点で、鴨川実歩選手(2得点)、大澤春花選手、藤代真帆選手、今井裕里奈選手がスコアを記録しています。
両チームは、2017年のなでしこリーグカップでも、初優勝を懸けて決勝戦で対戦しました。その時は、後半のアディショナルタイムに劇的なゴールを奪ったジェフに軍配が上がりました。
直近の対戦は10月31日(日)のWEリーグ第7節。この試合は、田中真理子選手、大澤選手のゴールで主導権を握ったジェフが、菅澤選手のゴールで追いすがるレッズを2-1で振り切りました。
ただし、この皇后杯での対戦成績に目を転じると、昨年度の準々決勝を含めて4回(2009、10、14、20年度)対戦して、その全てでレッズが勝利という記録が残っています。
無失点同士の対決ということで、先制点は大きな意味を持つでしょう。レッズでは、直近2回の皇后杯でのジェフ戦(14、20年度)で3ゴールを奪っている清家選手や、なでしこリーグを含めたリーグ戦で19年11月のゲームからジェフ戦で4試合連続得点中の菅澤選手が注目されます。一方のジェフでは、WEリーグの得点王争いで菅澤選手(5得点)を1点差で追い掛けている大澤選手の働きに期待がかかります。
決勝戦はサンガスタジアム by KYOCERAで、2月27日(日)14:00キックオフ予定です。2010年度の第32回大会で初優勝を飾った INAC神戸レオネッサ以来、11年ぶりに新たな皇后杯女王が誕生します。その瞬間を、ぜひ、ご覧ください。
開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【決勝】2022年2月27日(日) 三菱重工浦和レッズレディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
NHK-BS1で生中継(14:00~)