FC東京がプレミア復帰のAC福島を破って開幕戦勝利! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第1節
2022年04月04日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは4月2日(土)と3日(日)に第1節が行われ、東京ガス武蔵野苑多目的グランド(東京都)などで4試合を開催しました。
FC東京U-18 4-1(前半2-0、後半2-1)JFAアカデミー福島U-18
東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)で行われたのは、2種登録でJ1のトップチームに帯同する選手を含むFC東京U-18(東京)と、2015年度以来7年ぶりのプレミアリーグ復帰となったJFAアカデミー福島U-18(静岡)が対戦しました。
FC東京はトップチーム同様に最終ラインからビルドアップしていくサッカーに着手していますが、プレシーズンのイギョラ杯ではそこでボールを失う頻度が高く「みんなで話し合い、シンプルにひっくり返す(ロングボールを蹴り、状況を一変させる)ことになりました」(DF東廉太選手/#13)。その結果、相手にボールを保持される時間も増えましたがゴール前でのピンチは減り、11分のFW熊田直紀選手(#9)の先制点を皮切りに、要所で得点を重ねて点差を拡げる試合巧者ぶりを発揮します。
一方のAC福島は「数年ぶりの復帰でプレミアを知る選手もスタッフもいないなか、流れに飲まれてしまい、あまり前でプレーできなかった」とキャプテンのMF牧田拓樹選手(#10)。少しゲームが落ち着いてきた10分過ぎに立て続けに失点したことも影響し、前半のシュート数はゼロ本に終わります。後半に入ってもすぐに状況は好転せず、50分にオウンゴールで失点したことが重くのしかかります。
しかし、気を取り直して攻勢に転じたAC福島は後半に8本のシュートを放ちます。80分にも1失点を重ねたものの最後までアグレッシブな姿勢を貫き、ボールを保持して相手陣内に攻め込みます。その姿勢が実り、86分にはPKで1点を返し、一矢報いて試合を終えました。
勝ったFC東京の奥原監督は「序盤の連続得点は偶発的だった」とした上で、「現在はプロになる前の最終段階で、個の部分を拡げているところ」とコメント。選手たちをプロに送り出すべく個々の力を伸ばしていきたい旨を示唆しました。
一方、敗れたAC福島の船越監督は後半の猛反撃について「点差が開いてからでは遅い。それを0-0の段階からやらないと」と語り、悔しい結果にも前を向いていく姿勢を示して会場を後にしました。
奥原崇 監督(FC東京U-18)
良い時間帯に2点取れましたが、狙いどおりというわけでもなく偶発的な得点だったと思います。ただチャンスを多くつくり、ゴールシーン以外のところでは自分たちのやりたいことを出せた前半ではありました。プレミアが開幕してようやく本気の勝負が始まり、我々を分析してくる相手に対してどのくらいやれるか、90分間全体の流れを考えて臨んだ試合でした。
DF #13 東廉太 選手(FC東京U-18)
個人的に昨年は入りが悪いと思っていましたが、今回の試合はしっかりと前からプレスをして相手陣内でサッカーができました。3月のイギョラ杯ではボールを持ちすぎて後方で奪われてピンチになる回数が多かったので、うしろで詰まったら前に蹴ってシンプルにひっくり返そうと話し合ったことが今日はピッチ上で具現化できて良かったと思います。
船越優蔵 監督(JFAアカデミー福島U-18)
ゴールを取るためにはボールがないといけないので、もっともっと自分たちからボールを取りに行かないといけません。プレミアを経験していない選手ばかりで少なからず緊張した立ち上がりになってしまいましたが、良い状態でキックオフを迎えさせてあげられなかったのは監督である私の責任です。一番良かったのは課題が見つかったこと。まずはシュートを打つというところを求めていきたいと思います。
MF #10 牧田拓樹 選手(JFAアカデミー福島U-18)
最後のプレミアから何年も経ち、今回先輩たちのおかげでこの舞台に上げてもらえましたが、正直チーム全体として緊張があり、受けに回ることが前半は特に多く、それがもったいなかったと思います。気持ちの部分で引いてしまい、後半のようにアグレッシブにプレーできませんでした。ただ、思ったより通用すると手応えを感じている部分もあり、今日の試合を教訓に来週の試合にまた備えたいと思います。
大宮アルディージャU18 0-1(前半0-0、後半0-1)川崎フロンターレU-18
市立船橋高校 0-2(前半0-1、後半0-1)青森山田高校
流通経済大学付属柏高校 延期 桐生第一高校
横浜F・マリノスユース 3-1(前半2-0、後半1-1)横浜FCユース
柏レイソルU-18 延期 前橋育英高校
プレミア初参入の川崎フロンターレU-18(神奈川)は60分にMF川口達也選手(#8)がPKを決め、1-0で大宮アルディージャU18(埼玉)に勝利しました。市立船橋高校(千葉)と青森山田高校(青森)による高体連対決は、15分にスローインの流れから先制点を挙げた青森山田が、79分にもPKで追加点を挙げて、勝ち点3を手にしました。横浜F・マリノスユース(神奈川)と横浜FCユース(神奈川)の横浜ダービーは、28分のFW内野航太郎選手(#9)のゴールで先制した横浜FMが試合の主導権を握り、3-1で勝利を収めました。
大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)