横浜FMが前橋育英との壮絶な打ち合いを制す! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第19節
2022年10月24日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第19節が10月22日(土)、23日(日)に行われ、各地で熱戦が展開されました。高円宮記念JFA夢フィールドでは、横浜F・マリノスユース(神奈川)と前橋育英高校(群馬)が対戦しました。優勝を狙う横浜FMと残留を決めたい前橋育英は攻撃力自慢のチーム同士らしい激しい打ち合いを展開。5-4のスコアで横浜FMの勝利となりました。
横浜F・マリノスユース 5-4(前半1-3、後半4-1) 前橋育英高校
首位・川崎フロンターレU-18(神奈川)を勝ち点6の差で追う2位の横浜FMは、MF松村晃助選手(#10)が「今日負けたら終わりで、勝つしかないと思っていた」と語るように、並々ならぬ気持ちでこの一戦へ臨みます。20分には1年生MFの白須健斗選手(#43)がこぼれ球を蹴り込んで早くも先制点を奪い取ります。
ただ、絶対に勝ちたい気持ちが空回りした部分もあるのか、「点を取ったあと守りに入ってしまうことが夏以降よくある」(松村選手)という横浜FMに対し、前橋育英が襲いかかります。
MF徳永涼選手(#14)が「3年生のミーティングで、Aチームの試合に出ていない選手たちから『俺たちの誇りとして応援させてくれ』と、良い意味での“圧”をもらった」という前橋育英イレブンが、すかさず反撃に出ます。失点直後の21分にMF大久保帆人選手(#8)のヘディングで追い付くと、41分にはCKからの混戦をDF根津元輝選手(#7)が決めて逆転に成功。さらに前半アディショナルタイムにもMF小池直矢選手(#9)のゴールで追加点を奪い、ハーフタイムを迎えます。
苦しい展開となった横浜FMですが、後半はリーグ最多得点を誇る攻撃陣が火を噴きます。「後半の開始からエネルギーを持っていこうとみんなで話していた」という松村選手の言葉どおり、立ち上がりから激しく仕掛けると、48分と56分に、いずれもDF舩木大輔選手(#24)の右クロスからFW内野航太郎選手(#9)のヘディングシュートという形で2得点を奪い、あっと言う間に同点に追い付きます。さらに58分には速攻から抜け出した松村選手が逆転ゴールをたたき込みました。
しかし試合はこれで終わりません。前橋育英も失点直後の60分にCKからの混戦となる中で根津選手がこの日2点目のゴールをたたき込んで同点に追い付くと、その後の時間帯は前橋育英ペースに。大久保選手、徳永選手のシュートがバーをたたき、交代出場のMF山田皓生選手(#17)が決定的シュートを放つなどチャンスを量産しますが、いずれも決め切ることができません。
そして迎えた後半終了間際の89分でした。GK福井大次郎選手(#20)が起点となる速攻から、松村選手が絶妙なボールコントロールからスルーパスを通します。スペースに走り込んだ交代出場のFW望月耕平選手(#40)は「最初パスを考えていたが、コースがなくなったので思い切ってゴールを狙った」と、右足を強振。このシュートが見事にゴールネットを揺らし、5-4。1年生FWの一発で乱打戦は幕を下ろす形となりました。
同日に川崎Fが引き分けたため、2位・横浜FMとの勝ち点差は4となりました。プレミアリーグはこれより一部の未消化試合の実施を除いて中断期間に入り、11月19日(土)、20日(日)に再開となります。
大熊裕司 監督(横浜F・マリノスユース)
観ている皆さんにとっては楽しい試合だったと思いますが、監督としては全く楽しめない試合でした。最近の試合で少しビルドアップなどに固執し過ぎてしまい、ゴールを目指す姿勢が薄れてしまっていました。そこを取り戻すことができた試合にはなりました。後半アグレッシブに戦うことができたのは収穫だと思っています。
FW #40 望月耕平 選手(横浜F・マリノスユース)
得点に絡むようなプレーをしてこいと言われて送り出されました。松村選手から良いパスが来たおかげで決めることができたと思います。本当に良い先輩です。シュートはゴールの左を狙ったのですが、少し甘いコースに飛んでしまいましたが、決まってくれて良かったです。
山田耕介 監督(前橋育英高校)
勝ち点3を取れればと思って臨んだ試合で、前半3-1にして後半に入りながら、立ち上がりすぐに点を取られ、あの1点で相手を勢い付かせてしまいました。横浜FMさんの選手からは優勝のために何が何でも勝つんだという気持ちが伝わってきた試合でした。今後に向けて、今日は4点取れたことではなく、5点取られたほうに目を向けたいと思います。
MF #14 徳永涼 選手(前橋育英高校)
最近あまり良いチーム状態ではなかったので、今日は勝ちたかったです。3年生のミーティングを開いて、その効果でみんなが「変わろう」としてくれて雰囲気も悪くなかったと思いますが、後半に入ってからも自分がもっとボールに関わってテンポをつくれれば良かったと思います。こういうゲームをもっと勝てるようにしていきたいです。
桐生第一高校 2-2(前半1-1、後半1-1) 川崎フロンターレU-18
市立船橋高校 2-1(前半1-0、後半1-1) JFAアカデミー福島U-18
柏レイソルU-18 2-3(前半1-1、後半1-2) 青森山田高校
流通経済大学付属柏高校 0-0(前半0-0、後半0-0) 横浜FCユース
FC東京U-18 延期 大宮アルディージャU18
桐生第一高校(群馬)と川崎フロンターレU-18(神奈川)の一戦は、両者譲らず2-2の引き分けで勝ち点1を分け合いました。市立船橋高校(千葉)はMF大塚清瑚選手(#28)とFW北川礁選手(#6)のゴールでJFAアカデミー福島U-18(静岡)を破り、今シーズン4勝目を手にしました。柏レイソルU-18(千葉)と対戦した青森山田高校(青森)は、83分に2-2の同点とされましたが、わずか1分後にDF西脇虎太郎選手(#3)が勝ち越しゴールを決めて勝利しました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と横浜FCユース(神奈川)は互いに決定打を欠き、スコアレスで引き分けに終わりました。なお、FC東京U-18(東京)と大宮アルディージャU18(埼玉)の一戦は11月3日(木)に延期となっています。
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— 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ (@jfa_u18) October 23, 2022
%F0%9F%94%B4EAST 第19節(10/23)%F0%9F%94%B4#市立船橋 2-1 #AC福島#柏 2-3 #青森山田#流経大柏 0-0 #横浜FC
結果詳細はこちら%F0%9F%94%97https://t.co/L3gtVZoRxK#高校サッカー pic.twitter.com/TO2cliK7wM
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— 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ (@jfa_u18) October 23, 2022
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%E2%9A%BD️暫定順位表%E2%9A%BD️(10/23時点)
1%E2%83%A3 #川崎F
2%E2%83%A3 #横浜FM
3%E2%83%A3 #FC東京
4%E2%83%A3 #青森山田
5%E2%83%A3 #大宮
6%E2%83%A3 #横浜FC
7%E2%83%A3 #流経大柏
8%E2%83%A3 #前橋育英
9%E2%83%A3 #柏
1%E2%83%A30%E2%83%A3 #AC福島
1%E2%83%A31%E2%83%A3 #市立船橋
1%E2%83%A32%E2%83%A3 #桐生第一
詳細はこちら%F0%9F%94%97https://t.co/4ZZTNi2D0B#高校サッカー pic.twitter.com/OPsGMXU9Qw
大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)