ナショナルトレセン女子U-14を3年ぶりに開催
2022年12月01日
2020年と2021年のナショナルトレセン女子U-14は9地域ごとでの開催でしたが、今回3年ぶりに東日本(北海道・東北・関東・東海・JFAアカデミー福島)、西日本(北信越・関西・中国・四国・九州・JFAアカデミー福島)の2会場で開催しました。(JFAアカデミー福島は東西に分かれて参加。)
3日間で「ゲーム」「ゴールを奪う」「ボールを奪う」「ゴールを目指す」「クロスの対応(守備)」の5テーマでトレーニングを実施し、最終日となる11月28日(月)には3グループ対抗のゲームを行いました。
ゲームでは期間中のトレーニングの積み重ね、成果を発揮し、3泊4日のトレーニングを締めくくりました。
また、期間中はトレーニングだけでなく、栄養指導やナショナルコーチングスタッフからの各世代のワールドカップの話、さまざまなミーティングを行い、選手だけでなく、参加者全員にとって充実したナショナルトレセンとなりました。
佐野佑樹 コーチ(JFA)
3年ぶりに開催されたナショナルトレセン女子U-14ですが、選手だけでなく、スタッフも含めて充実感ある表情、またサッカーを真剣に楽しんでいる姿が印象的でした。
各グループコーチが、周到な準備を重ね、限られた時間の中でトレーニングを積み上げ、コーチングをし、選手が生き生きとプレーする姿が多く見られ、気づきや刺激になったように感じています。
コーチ間のリレーションも含め、良いトレーニング環境を選手に与えていただいた結果、全力で取り組む選手を見られたことから、このナショナルトレセンが成果あるものであったと実感しています。
今回のインテンシティーやクオリティーが、地域やFAに浸透し、日常になることを期待しています。
新型コロナウイルス感染症が再拡大する中、快く選手を派遣してくださった各選手の所属チームや学校の関係者、保護者の皆様、そして本事業開催にあたってご尽力くださった全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
五十嵐香月 コーチ(福島県立ふたば未来学園高等学校)
今回初めて地域スタッフとして、ナショナルトレセン女子U-14・東日本に参加させていただきました。各地域の選手含めスタッフ、JFAコーチによるトップレベルの指導を近くで体感でき、とてもいい経験になりました。
トレーニングを重ねていく中で、選手の技術はもちろん、各地域の代表としてナショナルトレセンに参加しているという自覚や意識が高まり、基準高くトレーニングに取り組む姿が見られました。また初めて一緒にサッカーをする仲間とプレーの共有がうまくいかず苦戦している選手もいましたが、ピッチ内外でのコミュニケーションを通して段々チームとしてまとまることができました。
練習前のレクチャー等を通して、トレーニングの目的が明確になりスムーズにトレーニングに入ることができ、またメディカルと栄養の講習会を通してセルフコンディションの大切さを改めて選手とともに考えることができました。
On the pitchとOff the pitchの両方を追求することで「基本の習慣化」が身に付き、クリエイティブでたくましい選手の育成に繋がることを理解して、地域や県をあげてその部分の向上にも努めたいと思いました。
この4日間で学んだことを継続し、選手とともに成長していきたいです。
大島美森 選手(FCフェルボール.MIMOSA)
私がこの活動で最初に感じたことは一人一人のレベルが高いということです。また同時に高いレベルの中でサッカーができて楽しいと感じました。切り替えが少しでも遅れると、その隙きをつかれて失点してしまうことがありました。前からの厳しい守備やGKとの連係など普段の練習では経験できないこともたくさん体験でき、いい経験になりました。
自分自身のプレーに関しては失敗を恐れずどんどんチャレンジできたと思います。また自分のストロングポイントも出せたと思います。しかしウィークポイントが目立ってしまうことがあったので、コーチからのアドバイスをもとに克服していきたいです。今回の活動をとおしてその他にも自分に足りないと思う部分も出てきたので、ここで受けた刺激を忘れずに日々の練習に取り組んでいきたいです。そしてここで吸収したことを自分のチームで共有し、普段の練習から質を高めていくことで、チーム全体のレベルが1つでもあがるようにしたいです。
今回練習したピッチは代表の人たちも使用するピッチですごく蹴りやすかったです。またホテルもサッカーに集中できる環境が整っていました。このような環境はたくさんの人たちのお陰であって、当たり前のことではありません。なので、今後はたくさんの方々に支えられてサッカーができていることを忘れず、感謝の気持ちを持って過ごしていきたいです。そしてどんなことに対しても「ありがとう」という感謝の気持ちを言葉で相手に伝えたいです。
髙橋佑奈 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
初めて参加したナショナルトレセンの4日間の活動で1日一つ違うテーマの練習をして、多くのことを学び、大きく成長できたと思います。
個人の目標としては常にゴールを狙う、粘り強い守備をする、失敗を恐れずチャレンジする、リーダーシップをとる、次に繋げられるようにすることを目標とし、オフの面では何事もすすんでやることや当たり前のことを当たり前にやることを意識して活動しました。
最終日のゲームでは相手の強い気持ちに負けず、自信を持って戦おうとピッチに入りました。勝つことができましたが、もっとチームとして協力し、仲間と声をかけあい、助け合いながらプレーできるように自分自身成長しなくてはいけないと思いました。
この素晴らしい環境で素晴らしい仲間やコーチたちと大好きなサッカーができて本当に幸せでした。今後も自分の夢にむかってがんばっていきます。
梶結南 選手(北海道リラ・コンサドーレ)
サッカーの面の守備では、プレスのスピードや粘り強い対応など、個人で積極的にボールを奪うことができました。攻撃のトレーニングではハイプレスの中で相手を見て判断し、積極的にゴールを狙えました。この粘り強い守備や積極的にゴールを狙うことを意識してチームでもプレーしたいです。また、たくさんのコミュニケーションをとるこができ、試合でもそれを生かすことができました。
今回のナショナルトレセンで私はサッカーだけでなく、生活面でも学ぶことがあり、食事の大切さについて改めて学びました。最初はあまり栄養について意識していませんでしたが、レクチャーを受けてからは意識して食事をすることができました。
このトレセンで学んだことを忘れず日々のトレーニングに励みたいと思います。
三原心羽 選手(長岡Joias)
今回ナショナルトレセンに参加して、プレーのスピードや迫力、強さ、切り替えのレベルを発揮できる力をつけていきたいと思いました。
また、私は判断が遅くなったり迷ったり、パスミスを多くしてしまいます。だから、練習では、何度も挑戦すること、周りを見ながら堂々とプレーすることを目標にがんばりました。
ナショナルトレセンでは、たくさん学ぶことがありました。声を出して伝えることの大切さや、何度も挑戦すること、言ったことを口だけではなく実行すること、どれも大切だと実感しました。
「声を出さなかったら分かり合えないし始まらない。」
そのため、今後はナショナルトレセンで学んだことを生かして、日常生活をよりよいものにしていきたいです。
漆島祐衣 選手(神村学園中)
ナショナルトレセンに参加して感じたことは、周りと比べて、フィジカルが弱いなということです。球際の部分で負けてしまうことがあったので、もっとフィジカルを強くしたいと思いました。
でも、球際の部分以外の守備の所では強くいくことができました。負けることもあったけど、意識が変わっただけでも1歩成長したと思います。地面から一番力をもらう足幅も見つけることができたので、試合中の時などに使っていきたいです。
勉強したことをチームに持ち帰って生かしていき、課題もたくさんあったので、強くなって、またトレセンに参加したいです。
今回は良い経験ができて良かったです。
原野心愛 選手(高川学園中)
今回のナショナルトレセンは、私が自チームでいつもしているコーチングを意識して挑みました。
1日目は、名前を覚えられていなかったり、初めて会う人たちばかりでプレーがあわなかったり、ミスが多かったけど、時間が経つにつれて、味方と連係したプレーや指示が出せるようになりました。
Bグループでは、コーチに攻撃の切り替えが遅いと言われて、ボールを拾いながらパスコースを探しておくと速く出来るとアドバイスをもらいました。実際にやってみると、相手がまだついていない時にパスが繋げられました。
3日目の夜のミーティングで、ミスが起こった直後に話して改善すること、チャレンジして失敗して改善すること、サッカーが当たり前に出来ることに感謝することが話されました。
最終日のゲームでは、チームでは負けと引き分けという結果だったけど、チームで連係してゴール前まで行けたり、全員でゴールを守ることが出来ました。このナショナルトレセンで出来るようになったことや、教えてもらったことを自分のチームで生かしていきたいと思います。
ナショナルトレセン女子U-14は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。