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【JFAアカデミー特集】船越優蔵監督×三戸舜介選手(2020年度卒校)対談

2022年12月08日

【JFAアカデミー特集】船越優蔵監督×三戸舜介選手(2020年度卒校)対談

JFAは選手のエリート教育を目標に、2006年にJFAアカデミー福島を開校しました。現在は、福島、熊本宇城、堺、今治の4校を運営。これまで多くの選手を輩出してきました。ここではJFAアカデミーの活動を知ってもらうため、監督や選手の対談を実施しました。第1回はJFAアカデミー福島U-18の船越優蔵監督と、卒校生の三戸舜介選手(アルビレックス新潟)に登場していただきました。

○オンライン取材日:2022年11月10日

――三戸選手は山口県宇部市出身で、中学からJFAアカデミー福島に入校しました。その理由を教えてください。

三戸 小学5年生の時、父親と一緒に夕方、テレビを見ていたところ、山口県出身でJFAアカデミー福島に進んだ田中陽子選手の特集をやっていて興味を持ち、挑戦してみようと思ってセレクションを受けました。

――実際に入っての印象を教えてください。

三戸 チームメートたちと朝、一緒に登校して授業を受けて、一緒に下校して、一緒に練習をして、寮でも寝食を共にするという生活を通じてお互いに高め合うことができたので、本当にいい環境でしたね。あれだけ設備が整った中でレベルの高い指導を受けられるのは本当に贅沢ですし、僕自身、人間性の部分が成長できて、それがサッカーの成長にもつながったと思います。

――船越監督から見て、三戸選手が6年間で成長した部分は?

船越 1年ごとにうまくなっていった印象ですね。野心を持っているというか、うまくなりたいという気持ちが日頃の生活やトレーニングのすべてからにじみ出ている選手でした。高校1年生からU-18のトップチームで出場していましたし、年代別代表の海外遠征に行っても、帰って来てすぐに自主トレーニングをしたり、先輩にお願いしてシュート練習のGKをやってもらったりといったことを6年間ずっと続けていましたので、先輩からも後輩からも一目置かれるような存在でした。こういう子が伸びるんだな、と我々も改めて感じましたし、勉強させてもらいました。

――船越監督からの指導で印象に残っていることはありますか?

船越 そんなにないと思いますよ。嘘をつくなとか、挨拶をしろとか、ゴミを拾えとか、そういった当たり前のことしか言わないので、特に印象に残っていることはないと思います。

三戸 でも、過信するなとか、もっと上を目指せというのはよく言われていました。

船越 練習後にスタッフルームに呼んで、そういう話をしたことがありましたね。舜介みたいに年代別代表に入っている子には現状で満足してほしくないと常々、思っていますし、指導者としてそこは伝えなければいけないので言わせてもらいました。

三戸 練習の時に、自分が反抗的な態度を取った後でしたよね。

船越 そこまでではないんですが、ボールがラインを割ったかどうかにフォーカスしてプレーを止めてしまったので、そこでプレーを続けることでチャンスになるかもしれないし、それがプレーヤーとしての成長につながる可能性があるんだよ、ということで話をしました。

――卒業後の進路についてはどのように話し合っていたのでしょうか。

船越 2年生の春休み頃に保護者の方も交えて三者面談をして本人の意向を聞く形にしているんですが、舜介の場合は早い段階でアルビレックス新潟さんからお話をいただいていたので、最初からプロ入りの方向で話を進めていました。

――高校3年生の時はそれまで積み上げてきたものを継続させつつ、プロの高いレベルも見据えながら過ごさなければならなかったと思います。

三戸 確かに自分の中でも難しかったというか、過ごしづらい時期でした。新潟から内定をいただいて心理的にひと段落した部分もありましたが、翌年からプロになるんだからもっとレベルアップしなければならないという気持ちもあって、新潟で練習参加させていただくなど、より強くプロを意識するようになりました。

――オフ・ザ・ピッチの三戸選手の言動で印象に残っていることは?

船越 「自分はサッカーで生きていくんだ」という意思がすごく強かったので、オフ・ザ・ピッチで羽目を外すようなことはほとんどなかったですし、寮ではスタッフルームが2階にあるので選手は2階の部屋を避けがちなんですが、舜介はグラウンドに近いからという理由でずっと2階の部屋で生活していました。生活の中心がサッカーで、何のためにJFAアカデミーに入ったのかをしっかりと理解していました。彼らが高校3年生の時はコロナ禍に突入した時期で、寮生活は本当に窮屈で苦しかったと思いますが、いろいろなことに前向きに取り組んでくれましたね。

――最近の三戸選手を見て成長を感じる部分を教えてください。

船越 運動量はもともと多い選手でしたが、仕事量が増えたと感じています。高校生の頃は、いいところまでいくんですけどなかなかシュートが決まらなくて、本人にも課題を与えてシュート練習を続けていたんですけど、シュートもうまくなりましたね。今は左足のシュートも練習しているそうですし、常に課題と向き合い、結果につなげているのが素晴らしいですね。

三戸 でも、まだまだですね。

――今後の三戸選手にどんなことを期待していますか。

船越 JFAアカデミー時代と変わらず、いつまでもサッカー小僧でいてほしいですね。自分の夢を実現させてきた男なので、オリンピックやFIFAワールドカップ出場など、今の夢をかなえてほしいと思っています。アカデミー生は常に舜介のことを応援していますので、機会があれば自分の体験談を話しに来てほしいですね。

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