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今季ACL初勝利を目指す日本勢 ~柏と浦和はホームでグループステージ第2戦~
2015年03月02日
アジアのクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ2015は3月3‐4日にグループステージ第2節を迎え、日本の4クラブは今大会での初勝利を目指して、浦和レッズと柏レイソルがホームで、ガンバ大阪と鹿島アントラーズがアウェイで戦います。
先月23日のEグループ初戦で全北現代(韓国)にアウェイで引き分けた柏は、昨年3度目のベトナムリーグ優勝を達成したビン・ズオンと3日に対戦します。
チームを率いるのは元ベトナム代表DFのグエン・ターン・ソン監督で、昨年シーズン途中にコーチから昇格し、チームを6年ぶりのリーグ優勝に導きました。
今年1月に始まった国内リーグでは8節を終えて5勝0分け2敗(1試合未消化)で首位と勝点1差の3位。コンサドーレ札幌でプレーしたベトナム代表FWル・コン・ビン、昨年16得点を挙げて今季も6ゴールと好調なFWディエン・チェイク・アバス、代表FWグエン・アン・ドク、チェコ育ちでベトナムU-23代表経験もあるDFミシェル・グエンらを擁しています。
2月24日のグループステージ初戦では山東魯能(中国)に2-3で敗れ、初出場した2008年大会で手にできなかったACL初勝利を狙っていますが、柏はホームでは12年大会から今年2月のプレーオフまで通算5勝4分け1敗と、強さを誇っています。
柏には全北戦で見せたような、GK菅野孝憲と最終ラインの鈴木大輔、増嶋竜也、韓国代表キム・チャンスらを中心とした守備の粘り強さがあり、攻撃ではグループステージ初勝利へ日本代表経験のあるFW工藤壮人、3年ぶりに古巣復帰のFW大津祐樹と新加入の即戦力FWクリスチアーノらに期待がかかります。
浦和はAリーグ王者と対戦
Gグループの浦和は、4日にオーストラリアAーグの年間王者ブリスベン・ロアーと対戦します。
ブリスベンは2013 / 14シーズンにリーグとグランドファイナルのダブル制覇を達成して、ACLへ2年ぶり3回目の出場を果たしました。
しかし、昨年10月に開催した今シーズンは、成績不振で11月には監督が交代。元オランダ代表選手でイングランドなどでも活躍したフランス・ティーセン氏が暫定監督として11月下旬から率いています。
今回のACLでは、先週火曜日のホームでの北京国安(中国)戦を終了間際に失点して0-1で敗戦。12年大会から7戦未勝利ですが、現在7位につける国内リーグでは2月28日の敵地での首位のパース・グローリー戦で引き分け、地元開催のAFCアジアカップ2015による中段明け以降は3勝1分けで不敗です。
チームは昨年のAリーグ年間最優秀選手のドイツ人MFトマス・ブロイッチ、今季7ゴールでチーム最多得点のブラジル人FWエンリケ、元セルビア代表FWアンドリージャ・クラウデロヴィッチ、オーストラリア代表でアジアカップ優勝メンバーのMFマット・マッケイらを中心に勝点3獲得を狙っています。
浦和は、先週水曜日の初戦で水原三星ブルーウィングス(韓国)に先制しながら1-2の逆転負け。その3日後のFUJI XEROX SUPER CUPでのガンバ大阪戦では0-2で敗れましたが、MF梅﨑司、MF関根貴大、FWズラタンらが積極的な攻撃を見せました。
浦和DF那須大亮は「ホームだし負けられない。勝ちに行かないといけないが、焦って自分たちのやり方を変えないことが大事。チームは昨年以上に良くなっているので、結果を残せばいい流れ、いいモチベーションになる」と話しています。
浦和、柏ともに、ブリスベンとビン・ズオンとはACL初顔合わせになります。
G大阪、鹿島はともに韓国で
韓国でのアウェイへ乗り込むFグループのガンバ大阪は城南FCと、Hグループの鹿島アントラーズはFCソウルと対戦します。
城南FCは昨年の国内Kリーグで2位になり、今回6度目の出場です。2004年大会には準優勝、2010年には優勝を果たしています。
ガンバ大阪は、10年大会のラウンド16(当時1試合方式)での対戦では城南に敗れていますが、FUJI XEROX SUPER CUPに勝利を収め、ガンバMFで日本代表の遠藤保仁は、「今日の勝ちはチームに落ち着きをもたらす。アウェイでもボールを支配した戦いをしたいが、どの試合でも我慢する時間は出てくるので、臨機応変にやっていければ」と、話しています。
FCソウルは、今大会にはプレーオフ経由での出場ですが3大会連続5度目の出場で、13年大会準優勝の実績があります。
鹿島は、前回対戦した11年大会のラウンド16(当時1試合形式)での負けを含めてFCソウルとは1分け1敗です。先週のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦では得点機を多く作っていました。終盤に失点した守備を修正できれば、初勝利が近づきそうです。
韓国Kリーグは日本のJリーグと同じ3月7日開幕で、城南もソウルもACL初戦は敵地で落としています。
監督コメント
ミハイロ・ペトロヴィッチ 監督(浦和レッズ )
我々のグループは簡単ではありません。前回の水原はアジアを代表するようなチームで、今度の相手はオーストラリアのリーグ王者です。様々なプレッシャーがありますが、厳しい状況でも我々の選手たちには全てを撥ね退ける力があります。ここ2試合は細かな部分でのプレーで失点していますが、勝つことでより確固たるプレーができるようになります。必要なのは勝利です。
AFCチャンピオンズリーグ2015