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G大阪は本拠でドロー、鹿島は3連敗で苦境に ~ACLグループステージ第3節2日目~
2015年03月19日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は3月18日、グループステージ第3節が開催され、ガンバ大阪はホームでグループF首位のブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦し、終盤に追いつかれて1-1で引き分けました。グループHの鹿島アントラーズはアウェイで広州恒大(中国)に3-4で敗れました。3試合を終えてガンバは1分2敗、鹿島は3連敗で、次節の結果次第ではグループステージ敗退が決まるという厳しい状況に追い込まれました。
ホームにタイプレミアにリーグ王者のブリーラムを迎えた試合は激しい雨の降る中での戦いになりました。立ち上がりの相手の攻めをGK東口順昭選手の好守で凌ぐと、ガンバは徐々に試合の主導権を握ります。11分、13分にはいずれもFW宇佐美貴史選手のパスを受けたMF阿部浩之選手が中央に切れ込んでシュートを放ちますが、相手GKやDF阻まれます。
その後もガンバはサイドや中央をうまく使いながら攻撃を展開し、34分には宇佐美選手が強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かします。先制は39分でした。右サイドを抜け出したFWパトリック選手からのパスを受けた宇佐美選手がゴール前で反転してシュート。相手GKが弾いてポストを叩きましたが、その跳ね返りを走り込んだ阿部選手が左足で押し込んでゴールネットを揺らしました。
ここまで2戦2勝と好調のブリーラムは、44分にFWジウベウト・マセナ選手がシュートを放ち、ガンバゴールを脅かします。後半、反撃に出たブリーラムは相手へのプレッシャーを高め、ボールを奪うと前線のブラジル人FWジオゴ選手へパスを送り、ゴールに迫ります。そして62分、DFティーラトン・ブンマタン選手にFKを直接決められて同点に追いつかれました。ガンバは66分、右サイドを攻め上がった阿部選手からのクロスに宇佐美選手が右足のボレーで合わせてゴールを狙いますが、シュートはクロスバーの上に流れます。
その後、MF大森晃太郎選手に代えてFWリンス選手、宇佐美選手に代えてFW赤嶺真吾選手を投入して攻撃をしかけますが、攻め急いでパスやフィニッシュの精度を欠きます。84分には阿部選手が右サイドを抜け出してシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。さらに試合終了間際には、FKとCKのチャンスを得ますが、決定機を作ることができず、引き分けに終わりました。
昨シーズン国内3冠を獲得したガンバですが、今大会では3試合を終えて1分け2敗で勝点1の4位。ブリーラムは勝点7で首位をキープし、広州富力(中国)を1-0で下した城南FC(韓国)が勝点6で2位、広州富力は勝点3で3位です。ガンバは、次節アウェイで再びブリーラムと戦います。
一方、中国で2013年大会ACL王者の広州恒大と対戦した鹿島は、前半10分にブラジルFWリカルド・グラールにFKから先制を許しますが、36分にFW高崎寛之選手がMF土居聖真選手のシュートのこぼれ球を押し込んで追いつき、前半を1-1で折り返すと、51分には土居選手が遠藤康選手のシュート跳ね返りを頭で合わせて勝ち超します。しかし、その6分後にFWエウケソン選手、62分にはグラール選手に決められて再び2-3のビハインド。さらに後半アディショナルタイムにも追加点を決められて2点差にされます。鹿島はその直後にMF柴崎岳選手が途中出場のMF本山雅志選手のクロスに頭で合わせて1点を返しましたが、直後に試合終了を迎えて3-4で競り負けました。
この結果、鹿島は3連敗で4位のままで、広州は3連勝で首位をキープ。昨年のACL覇者ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)はFCソウル(韓国)と0-0で引き分けて勝点4で2位に付け、ソウルは得失点差で3位です。鹿島は次節ホームに広州恒大を迎えます。
次節は4月7,8日に行われます。
監督・選手コメント
長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
先制して追加点が獲れそうで獲れず、FKの一発で同点に追いつかれてしまいました。前半は立ち上がりにセットプレーで1度危ない場面があった以外はしっかりとゲームコントロールができました。後半は連戦の疲れかアジア相手の激しいコンタクトでの消耗か、ミスが多くなってしまいました。自分たちでゲーム状況を難しくしているという、非常にもったいない試合でした。最終的には勝点1に終わり、残り3試合しかない中で非常に苦しい状況になったことは間違いありません。ただ、3試合あるので、3連勝できればグループステージ突破の可能性があります。最後の最後まであきらめずに残り3試合を戦っていきたいと思います。
MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
3点ぐらい入ってもおかしくない試合でした。我慢のゲームが続いていますが、チャンスも作れていますし、少しずつ良くなってきていると思います。勝つことで良くなると思うので、チームで追加点を奪う姿勢をもっと持って、攻守両面で質を上げていきたいです。勝点1はよくはないですが最悪ではないですし、次の試合で勝点3を取れば上へ行くチャンスはあるので、前向きにやっていければいいと思います。可能性はあるので、自分たちの力を信じてやりたいです。
MF 明神智和 選手(ガンバ大阪)
勝点3を取らなければいけない試合で勝てず、本当に残念です。前半同様に後半もアグレッシブに入っていきたいと思っていましたが、なかなか試合をコントロールできずにもったいない試合でした。いいところも出ているので、みんなで悪いところを反省して、次の3試合をしっかり勝って、他のチームの試合結果を待ちたいと思います。
DF 丹羽大輝 選手(ガンバ大阪)
昨年は勝ちパターンというか、1‐0でも勝てる雰囲気がありましたが、今年はその雰囲気がまだピッチであまり出ていません。今日勝つことでそういう雰囲気や安定を感じてくると思ったので勝ちたかったのですが。残り3試合に連勝すれば今日の勝点1が大きな1になるかもしれません。そう振り返ることが出来るようにしたいと思います。
アレシャンドレ・ガマ 監督(ブリーラム・ユナイテッド)
厳しい試合でした。前半はガンバが試合をコントロールしましたが、後半は我々が相手にもっとプレッシャーをかけて攻めるようにして中盤の構成を少し変えて臨んだので、我々の方が良い試合をしましたし、素晴らしいFKで追い付きました。ですので、この結果は妥当だと思います。選手は良くやってくれました。次の試合ではもっと良くなって、今大会で歴史を作りたいと思います。次の第2戦を含めて2試合をホームで戦えるので、グループステージ突破は近いと感じています。
AFCチャンピオンズリーグ2015
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