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柏、ホームで広州恒大に1-3の黒星 ~AFCチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦~
2015年08月26日
柏レイソルは8月25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015準々決勝第1戦で2013年大会覇者の広州広大(中国)と日立柏サッカースタジアムで対戦し、終盤に1点を返したものの1-3で敗れました。
2013年大会準決勝の再演となった一戦で、J1リーグ3連勝中の勢いを持ち込みたい柏でしたが、開始5分でFKからオウンゴールで先制を許してしまいます。
早々のリードを得た広州は、ブラジル代表MFパウリーニョと中国代表MFジョン・ジーを中心に中盤で優位に試合を運び、前線の元ブラジル代表FWリカルド・グラルやFWガオ・リンにボールを集めます。その一方で、守備のブロックを作って柏のパスコースを消します。
負傷でMF大谷秀和選手やDF輪湖直樹選手を欠く柏は、攻守でなかなかリズムがつかめません。40分にはパウリーニョが約35メートルからFKを直接ゴール右上に決められて、2点のビハインドになりました。
柏は、55分、クリスティアーノ選手のFKがわずかに枠の外へ流れます。
広州はグラルを中心にカウンターで攻め、58分に得たCKから、最後はゴール前でガオ・リン選手がクロスに頭で合わせて3点目を奪いました。
柏は、前半FWを務めたMF武富孝介選手を中盤に下げると、徐々に中盤からボールが出るようになります。62分に新加入のFWエデルソン選手をベンチから送り込むと、その4分後、エデルソン選手から中央に走り込んだクリスティアーノにクロスが入り、相手DFがCKに逃れる場面が生まれます。70分には、パスを受けたエデルソン選手が浮き球でゴールを狙いますが、これは相手GKにセーブされました。
柏はさらに79分、FW大津祐樹選手を投入して攻撃の枚数を増やし、粘り強く攻め続けます。終了間際の89分、武富選手のシュートがクロスバーを叩いて相手DFにクリアされ、CKのチャンスを得ます。そのCKから、ニアでコースを変えたDF鈴木大輔選手のボールに、ファーサイドに走り込んだFW工藤壮人選手が押し込んで1点を返し、1-3で第1戦を終えました。
第2戦は9月15日に中国の広州で行われます。
なお、日本のもう1チームのガンバ大阪は、8月26日にアウェイで全北現代モータース(韓国)と第1戦を戦います。
監督・選手コメント
吉田達磨 監督(柏レイソル)
第1戦をセットプレー3本で1-3で負けて、非常に悔しいです。ただ、チームはたくさんのプレー時間、プレーの質、勇気を持って戦いました。前半、精神的な圧迫感で突破できないところがありましたが、後半は獲ったボールを落ち着いてつないでいこうと選手たちに話して、切り替えることができたと思います。相手にアウェイゴールを3つ決められましたが、全く悲観していません。最後に獲った1点を次の第2戦につなげるべく、勇気と今日やれた自信を持って9月のアウェイに臨みたいです。自分たちのボールをどう自分たちの時間に持って行くか、そこが今日は足りなかったので、その時間を増やしていけるようにしっかり練習したいと思います。
FW:工藤壮人 選手(柏レイソル)
まだ前半の90分が終わっただけです。試合運びや大事な試合でスーパーなゴールを決めるなど、相手の力は認めなくてはなりませんが、試合の中で自分たちもできると感じました。1-3は確かに厳しいですが、まだ何かが起こる、終わっていないという思いがあります。(得点は)希望になる1点だと思います。アウェイでもそういう点を獲りたいですし、爪痕を残したいです。
DF:鈴木大輔 選手(柏レイソル)
第1戦としては勿体ない試合でしたが、工藤選手が獲った得点もあります。セットプレーの時にニアで合わせたのは狙い通りで、エデルソン選手も狙っていました。アウェイで3点獲るのは難しいですが、今日の試合でも3点獲るチャンスはありましたし、(2年前の対戦とは違って)相手をいなすようなプレーもできるようになっているので、それを次に活かしていきたいと思います。あと1試合あります。180分で1試合と捉えて戦いたいです。
ルイス・フェリペ・スコラーリ 監督(広州恒大)
強い2チームの対戦で、とても素晴らしい試合でした。私自身にとって初めてのACLの試合で勝ててうれしく思います。3得点は日々の練習から生まれたもので、柏についてはいろいろ想定して準備し、勝つために必要な情報は全て選手たちに伝えてありました。自分のチームに自信を持っていますが、柏を尊重しています。広州に着任して以来12のチームと対戦してきた中で最も強いチームです。今日で結果が出たわけではないですし、第2戦で負けたチームの例もあるので、最後までまだ分からないと捉えています。
AFCチャンピオンズリーグ2015
準々決勝
2015年8月26日(水) 19:00キックオフ(予定) 全州ワールドカップスタジアム
全北現代モータース(韓国) vs ガンバ大阪(日本)