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ガンバ、アウェイで広州恒大と対戦へ ~ACL準決勝、30日に第1戦~
2015年09月29日
決勝進出は2008年大会覇者のガンバ大阪か、あるいは2013年優勝の広州恒大か。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015は準決勝を迎え、昨年国内3冠達成のガンバ大阪が中国スーパーリーグ4連覇中の広州恒大と9月30日(水)にアウェイで、10月21日(水)にホームで対戦します。
ガンバが7年ぶりの決勝進出をかけて戦う広州恒大は、準々決勝で柏レイソルを1勝1分けで退けて準決勝に進出しました。13年大会での優勝を含めて、初出場の12年大会から今大会まで出場した4大会全てで8強以上に駒を進めています。その間、ガンバとの対戦はありませんが、今大会ではグループステージで鹿島アントラーズとも対戦。昨年もセレッソ大阪や横浜F・マリノスと対戦するなど、日本のクラブとの対戦経験は少なくありません。
今季途中の6月から恒大で指揮を執る、昨年のFIFAワールドカップでブラジル代表監督を務めたルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、「ガンバはタフなチーム。長谷川監督は独自のスタイルを持っている。ここまで進出しているだけに他の日本のチームとは違うと考えた方がいい」と警戒していますが、一方で「チームの雰囲気はいい。アウェイゴールを与えなければ第2戦を有利に運べる」と自信も見せています。
スコラーリ監督が着任後、チームはスーパーリーグで10勝4分けと不敗記録を更新中で、27戦65得点はリーグ最多で現在首位につけています。
得点源はスーパーリーグで15得点の元ブラジル代表FWリカルド・グラル選手と、同じく13得点の中国代表FWガオ・リン(郜林)選手。彼らはブラジル代表MFパウリーニョ選手と中国代表MFジョン・ジー(鄭智)選手の中盤でのバックアップを受けて、両ウィングで激しく仕掛けるMFフアン・ボーウェン(黄博文)選手やMFジョン・ロン(鄭龍)選手らと共に、チームの攻撃を牽引しています。
両チーム共に優勝経験がありますが、フアン・ボーウェン選手は「チームが(2年前の)13年大会で準決勝、決勝と経験していることが役に立つと思う。あとはやるべきことに集中すること」と話しています。
一方、28日に中国に乗り込んだガンバも好調を維持しています。26日のJ1リーグでは柏に3-1で勝って公式戦無敗記録を9試合に伸ばしました。この試合ではMF阿部浩之選手が2ゴール、FW宇佐美貴史選手がリーグ得点ランクトップタイに並ぶ19ゴール目をあげています。
30日の広州恒大との第1戦では準々決勝第2戦で退席処分になった長谷川健太監督がベンチ入りできず、DF丹羽大輝選手が累積警告で出られませんが、宇佐美選手が累積警告の出場停止から戻って来ます。
「チームは試合の最後まで厳しい試合が続いていて、それが最後まで戦えるという自信を与えてくれている」と宇佐美選手は言います。さらに、「タフな試合になると思うが、勝つという強い意志を持って最後の最後まで集中して戦う」と話しました。
ガンバには代表経験も豊富なMF今野泰幸選手や、ACL準々決勝の全北現代モータース戦でDF米倉恒貴選手の決勝ゴールを呼び込んだMF遠藤保仁選手の視野の広いプレーが健在です。FWパトリック選手やMF倉田秋選手も切れのあるプレーを続けています。
阿部選手は、「アウェイで難しい試合になると思うが、アウェイゴールを多く獲って勝ちたい」と意気込んでいます。
ガンバは広州恒大とは初顔合わせですが、中国チームとの通算対戦成績は5勝2分け3敗と悪くありません。準々決勝の全北現代戦で見せたように、攻守に高い集中力と冷静なプレーが求められます。
準決勝第1戦は30日、広州天河体育中心で日本時間 21:00(現地時間 20:00)キックオフの予定です。
なお、西ブロックの準決勝はACL前身のアジアクラブ選手権で2度の優勝経験を誇るアルヒラル(サウジアラビア)対4強初進出のアルアハリ(アラブ首長国連邦)の対戦で、第1戦がサウジアラビアで9月29日に、第2戦がアラブ首長国連邦で10月20日に行われます。
東西それぞれの準決勝の勝者は11月7日、21日の決勝で顔を合わせ、勝者はアジア王者としての栄光と日本で開催されるFIFAクラブワールドカップ(12月10~20日)への出場権を手にします。
FIFAクラブワールドカップ ジャパン2015 大会情報はこちら
AFCチャンピオンズリーグ2015
準決勝
2015年9月30日(水)
広州恒大(中国) vs ガンバ大阪(日本)
2015年10月21日(水)
ガンバ大阪(日本) vs 広州恒大(中国)