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FC東京が勝利で2位突破、広島はソウルに勝利 ~ACLグループステージ最終第6週2日目~
2016年05月05日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は5月4日にグループステージ最終第6週2日目の試合を行い、FC東京がアウェイでビン・ズオン(ベトナム)に2-1で勝利してグループEの2位に入り、2012年以来2度目のノックアウトステージ進出を決めました。
すでにグループF 3位で敗退が決まっていたサンフレッチェ広島は、グループ1位で突破が決まっていたFCソウル(韓国)に2-1で勝ち、最終戦を白星で締めくくりました。
勝てば自力で突破が決まる東京は、厳しい暑さのなかでの戦いでしたが、3試合ぶりに先発に復帰した元日本代表FW前田遼一選手が2得点の活躍で突破を決めました。
立ち上がりから前田選手、MF東慶悟選手、MF水沼宏太選手らが積極的にシュートを狙って攻撃のリズムを作り、21分に水沼選手のスルーパスを受けたMF橋本拳人選手が右サイドからクロスを上げ、前田選手がヘディングで合わせて先制。55分には、前田選手が相手DFからボールを奪うとドリブルで仕掛け、ミドルシュートで相手ゴールネットを揺らしました。
グループ最下位で敗退が決まっていたビン・ズオンですが、ホームで積極的なプレーを展開。67分には後半開始から交代出場したFWクリスティアン・ヌシ・アムグ選手がペナルティエリアで東京DFに倒されたとしてPKを得ます。1分後にこれを元コンサドーレ札幌のFWレ・コン・ビン選手が決めて1点差にします。
東京は63分のMF田邉草民選手に続いて、75分にFW阿部拓馬選手を送り出します。するとその2分後、田邉選手のパスに相手DFの裏に抜けた阿部選手がシュートで相手ゴールを脅かします。さらに追加点は挙げられなかったものの、再びの失点も許さず、2-1で試合を終えました。
この結果、東京は勝点を10に伸ばして3位から2位に浮上。江蘇蘇寧(中国)と2-2で引き分けた全北現代モータース(韓国)と勝点で並びましたが、対戦成績で全北に負けているため2位でノックアウトステージに進みました。
ラウンド16ではグループGを1位で終えた上海上港(中国)と5月17日にホームで、同24日にアウェイで対戦します。
広島、白星で締めくくる
一方、前節の黒星で大会敗退が決まっていた広島は、MF青山敏弘選手やFWピーター・ウタカ選手ら主力を休ませて若手主体の構成で臨みましたが、右足の負傷から約1ヵ月ぶりに復帰したFW浅野拓磨選手を中心に、試合の主導権を握ります。
1位突破が決まっていたソウルもこれまでの5試合から大きくメンバーを変更。FWアドリアーノ選手とGKユ・ヒョン選手以外はACLでここまで全く出場経験のなかった若手5人を起用した先発で、パスをつないで攻撃を組み立てながらブロックを敷いて守備を固めようと試みます。
しかし、浅野選手を中心とした縦に速い広島の攻めに対応できず、前半15分を過ぎると、広島のチャンスが増えます。18分には浅野選手がミドルシュートで相手ゴールを脅かします。
先制点は27分。清水航平選手の左サイドからのFKに浅野選手がゴール前で右足を合わせてゴールネットを揺らしました。浅野選手は、34分にも中盤からスピードのあるドリブルで持ち込み、相手DF陣を交わしてシュートを放ちますが、これはクロスバーに阻まれました。
攻めのリズムを掴んだ広島は39分に追加点を決めます。左サイドで相手ボールをカットした清水選手がクロスボールを入れると、FW皆川佑介選手がニアサイドに飛び込んでヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らしました。
ソウルは後半からU-23韓国代表のパク・ヨンウ選手を交代で起用し、最終ラインへ入れて守備の強化を図ります。さらにFWユン・ジュテ選手を投入すると前線に動きが出ます。すると、87分にユン選手がペナルティエリアで倒されてPKを獲得。これをここまで5試合で9得点のアドリアーノ選手が決めて1点を返します。
広島も65分に清水選手とMF高橋壮也選手がCKの流れから続けてシュートを放ち、80分にはMF森崎浩司選手を投入しますが、追加点はならず、2-1で終了しました。
この勝利で広島は3勝3敗で勝点を9とし、初の黒星となったソウルは4勝1分1敗の勝点13。ブリーラム・ユナイテッド(タイ)と0-0で引き分けた山東魯能(中国)は3勝2分1敗の勝点11で2位。ブリーラムは初の勝点を得ましたが、1分5敗で終了しました。
監督・選手コメント
森保一 監督(サンフレッチェ広島)
ステージ突破できないという結果が出ていたなかで、選手たちには個としての力とチームとしての総合力を見せて戦おうと話していました。チームのコンセプトを持ってタフに粘り強く結果を出して、チームのプライドを見せてくれました。今大会はチームの総力戦で結果を出せると、自身3度目の挑戦で最も自信を持って臨みましたが、ホームでの初戦を落としたことが大きかったです。初戦の先制後の交代でもっと明確な指示を出すべきだったことや相手のパワープレーに対する守りなど、反省と課題もありますが、厳しい日程でも選手が良いコンディションを保ってタフに戦えている点には成長を感じています。
FW 浅野拓磨 選手(サンフレッチェ広島)
大会の結果は出ていましたが、ゴールを決めて絶対に勝とうと思っていました。それができてよかったです。ゴール場面は清水選手とイメージが共有できていました。気持ちも入っていて1対1も守備も負けていませんでしたが、他のチャンスに決めていれば勝利にもっと前進できていたので、そこのクオリティを上げていかなければならないと感じました。
FW 皆川佑介 選手(サンフレッチェ広島)
得点は清水選手と上手く息が合って、決めることができました。チャンスに決めきることができず、悔しい大会でした。ゴール前での落ち着きや視野などがまだまだ足りないので、練習してがんばりたいと思っています。
チェ・ヨンス 監督(FCソウル)
今日はメンバーをかなり入れ替えて臨みましたが、選手たちが頑張ってくれて、良い面と悪い面、課題を見つけることができました。次に対戦する浦和は強いチームですし、少しの差が勝敗を分けるので、180分を戦う戦術を含めて良い準備をしたいと思います。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
ラウンド 16 | ||||
---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | ||
5/17(火) | 未定 | FC東京 | vs | 上海上港 (中国) |
5/18(水) | 未定 | 浦和レッズ | vs | FCソウル (韓国) |
5/24(火) | 未定 | 上海上港 (中国) |
vs | FC東京 |
5/25(水) | 未定 | FCソウル (韓国) |
vs | 浦和レッズ |
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