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鹿島と浦和はホームで初戦、川崎と広島はアウェイで中国強豪と~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年03月04日

鹿島と浦和はホームで初戦、川崎と広島はアウェイで中国強豪と~AFCチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージが今週始まります。東地区では3月5日(火)と6日(水)に行われ、昨年覇者の鹿島と天皇杯王者の浦和がホームでそれぞれマレーシア、タイのリーグ王者と対戦。Jリーグ王者の川崎フロンターレとサンフレッチェ広島はアウェイで中国強豪との戦いに挑みます。

鹿島の相手はマレーシアリーグ5連覇

グループEの鹿島が5日(火)にホームに迎えるジョホール・ダルル・タクジムは、マレーシアリーグ5連覇ながらも今回が初出場。過去4年は予選敗退で、2017年にはプレーオフでガンバ大阪に敗れました。今回はそれ以来の日本チームとの対戦です。

メキシコ人のベンハミン・モラが監督を務め、アルゼンチン出身FWゴンサロ・カブレラ選手は2月1日(金)に始まった今季のリーグ戦で毎試合得点の5ゴールをマークし、チームは首位をキープしています。

このほか、昨季のタイリーグ得点王でブリーラム・ユナイテッドから加入したブラジル人FWジオゴ選手が、新天地でも攻撃の軸に期待されています。また、昨年12月の東南アジア選手権決勝でも得点したマレーシア代表FWサファウィ・ラシド選手ら代表メンバーを多く擁しています。

迎え撃つ鹿島は、昨季Jリーグ3位で今回は2月19日(火)のプレーオフを経ての本戦入り。2月23日(土)のJリーグ開幕戦で昇格組の大分にホームで敗れた後、3月1日(金)には川崎とアウェイで1-1の引き分けを演じ、勝点1を手にしました。

チームは負傷者が多く、大岩剛監督は選手起用に頭を悩ませることになりそうですが、今季加入のFW伊藤翔選手が公式戦3戦連続得点で、昨季頭角を現したMF安部裕葵選手も主力の一人に成長し、好調をキープしています。

また、FWセルジーニョ選手も昨季ACLでは決勝第2戦(0-0)を除く5試合で得点し、先日のプレーオフのニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア)戦でもゴールを決めており、ACLとの相性はよさそうです。

浦和はタイ強豪と対戦

2大会ぶりにアジアの舞台に復帰した浦和がグループGで6日(水)にホームで対戦するのは、タイリーグ2連覇で通算7度優勝の強豪ブリーラム・ユナイテッドです。

ACLでも昨年16強、2013年8強入りと力を示しており、特に昨年はグループステージで広州恒大(中国)に2分け、ラウンド16で全北現代(韓国)に1勝1敗と、2度の大会優勝経験のある両チームに善戦しました。

今季はリーグ戦でここまで2引き分けで未勝利ですが、チームには先日のAFCアジアカップでは16強入りしたタイ代表のFWスパチャク・ジェイデッド選手やMFコラコット・ウィリヤウドンシリ選手ら5人を擁しています。

昨季チームの得点源だったジオゴ選手は移籍しましたが、鹿島や神戸など多くのJクラブでプレーしたブラジル人FWペドロ・ジュニオール選手、マリ代表FWモディボ・マイガ選手らが加入。また、元日本代表MF細貝萌選手は、2010年まで浦和でプレーしており、今回は古巣での試合になります。

浦和もJリーグで1分1敗の未勝利で、2日(土)にはホームで札幌に0-2で敗れており、その敗戦からの切り替えがポイントになりそうです。

今回は2度目の優勝を遂げた2017年大会以来7度目の出場です。今季ホーム初勝利での開幕ダッシュへ、日本代表DF槙野智章選手を中心にブリーラムの攻撃を抑えながら、FW興梠慎三選手や今季加わったFW杉本健勇選手ら攻撃陣に今季チーム初得点の期待がかかります。

広島は2大会優勝の広州恒大と

グループFの広島は5日(火)にACL制覇2度の広州恒大と対戦です。広州は、昨季は7年続いたリーグ優勝を初めて逃がして2位になったものの、ACLでは過去8回の出場でグループステージ敗退は2016年のみという安定した力を発揮しています。

元イタリア代表のファビオ・カンナバーロ監督の下、元ブラジル代表FWリカルド・グラル選手と同郷のMFアラン選手はチームを離れましたが、FCバルセロナからブラジル代表MFパウリーニョ選手が復帰。また、中国代表で経験豊富なFWカオ・リン選手、MFジョン・ジー選手、DFフェン・シャオティン選手らが健在です。

さらに、ブラジル人の攻撃的MFアンデルソン・タリスカ選手をベンフィカから、イングランド出身のDFティラス・ブラウニング選手をエバートンから、韓国代表経験のあるDFパク・チス選手を慶南FC(韓国)から獲得しました。

3月1日(金)に始まった今季リーグ戦では天津天海に3-0の白星スタートで、中国代表FWウェイ・シーハオ選手が移籍加入後初ゴールを挙げており、攻撃力は警戒が必要です。

昨季リーグ2位の広島は、予選プレーオフでチェンライ・ユナイテッド(タイ)に0-0延長の末にPK戦で競り勝っての本戦出場で、2016年大会以来で通算5度目の挑戦です。

今季はリーグ戦2分けですが、スウェーデン代表経験もある新加入のMFエミル・ソロモンソン選手が得点をマーク。MF野津田岳人選手も古巣に復帰しました。

まずはしっかりした守備で相手の攻撃を抑えて、勝点獲得を狙いたいところです。

川崎は上海上港と対戦

一方、グループHの川崎は6日(水)に中国リーグ初制覇の上海上港と対戦します。上海はACLでも2016年の初出場以降、毎年ノックアウトステージに進出している強豪です。

6季連続リーグ得点王を獲得したFWウー・レイ選手がエスパニョールへ移籍しましたが、元ブラジル代表のFWフッキ選手とMFオスカル選手、FWエウケソン選手、ウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手が健在。守備は中国代表GKヤン・ジュンリン選手とDFシー・ケ選手が牽引します。

今季は2月23日(土)に中国スーパーカップでFAカップ王者の北京国安に2-0で勝利して優勝。3月1日(金)のリーグ開幕戦ではアウェイで上海申花に4-0で快勝と好スタートを切っており、FWル・ウェンジュン選手が2試合連続得点中です。

川崎も先月のFUJI XEROX SUPER CUP 2019に優勝し、リーグ戦ではFC東京、鹿島と対戦して2引分けですが、新加入FWレアンドロ・ダミアン選手を含めてチームの動きは悪くなく、チャンスも多く作れています。アウェイでは上海の強力な攻撃に守備力を試されそうです。

なお、日本代表MF中島翔哉選手の所属するアルドゥハイル(カタール)はホームでエステグラル(イラン)と、DF塩谷司選手のアルアイン(UAE)はアルヒラル(サウジアラビア)と、また元日本代表MF本田圭祐選手がプレーするメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)は大邱FC(韓国)と、いずれも5日(火)にホームで対戦します。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

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