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浦和、広島、韓国強豪にホーム先勝なるか ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年04月08日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は今週グループステージ第3節を迎え、浦和レッズとサンフレッチェ広島がホームで、鹿島アントラーズと川崎フロンターレがアウェイで、いずれも韓国クラブとの対戦に挑みます。
第3節と2週間後の第4節は同じ相手とホームとアウェイを入れ替えての対戦で、グループステージ突破にこの2試合での勝点は重要です。先手必勝を狙います。
浦和は韓国強豪の全北現代と
2年ぶり3度目の優勝を目指す浦和は、2度の大会優勝経験のあるKリーグ王者の全北現代モータースをホームに迎えて戦います。
全北は昨季Kリーグで2連覇を達成し、通算6度目の優勝で今大会への出場権を手にしました。ACLには11度目の出場で、過去10回の出場では2012年大会以外全てでノックアウトステージへ駒を進めています。
しかし、その常勝軍団を作り、韓国代表監督も務めたチェ・ガンヒ監督が昨季で退任し、今季はポルトガル人のジョセ・モライス監督の下で新たなスタートを切っています。
モライス監督はイングランドのチェルシーやスペインのレアル・マドリードでジョゼ・モウリーニョ監督のアシスタントを務め、自身もトルコやイングランドのクラブを率いた経験の持ち主です。
ACLではホームでの初戦で北京国安に3-1で勝利を収め、アウェイでブリーラム・ユナイテッドに0-1で敗れて現在3位。Kリーグでは3勝2分け1敗で3位に付けており、総得点12はリーグトップです。そのうち、韓国代表FWキム・シヌク選手が3得点、同じく代表FWで新加入のムン・ソンミン選手とFWリカルド・ロペス選手が2得点ずつマークしており、攻撃力に陰りはありません。
元韓国代表FWイ・ドングク選手が主将を務め、元清水のFWチアゴ・アウベス選手、FWアドリアーノ選手も健在。今季は元オーストラリア代表FWバーニー・イビニ=イセイ選手、鳥栖でプレーしたDFキム・ミンヒョク選手らが加わりました。
浦和は今大会1勝1分けでグループG首位。Jリーグでは1分け1敗の後、ACL初戦の勝利後に2連勝でしたが、リーグ再開後には最終ラインを3バックから4バックに変えて臨み、FC東京と1-1で分け、5日(金)の横浜F・マリノス戦は0-3で落としています。
リーグ戦ではなかなかリズムをつかめずに苦戦している浦和ですが、気持ちを切り替えてホームで勝利を狙います。
Jリーグ首位の広島、グループ首位の大邱と対戦
広島は10日(水)にグループF首位の大邱FCとホームで対戦します。
1勝1敗で3位の広島に対して、昨季の韓国FAカップでクラブ初タイトルを獲得して今大会に臨んでいる大邱は、ここまで2戦2勝。メルボルン・ビクトリーにアウェイで3-1の勝利を収め、広州恒大(中国)を3-1で下しました。国内リーグ戦では週末の城南FC戦を引き分けたものの、ここまで負けは3月末の慶南戦のみ。2勝3分け1敗で5位と安定しています。
ブラジル人のアンドレ・ルイス・サントス監督の下、FWセシーニャ選手、FWエジガル選手、MFダリオ・ジュニオール選手のブラジル人トリオが攻撃を牽引し、セシーニャ選手はACLでは1得点ですがリーグ戦では3得点、エドガル選手はACLで3得点をマークしています。
日本人のMF西翼選手は、専修大学卒業後にポーランドのクラブでプレーを続け、昨季途中から加入しました。今季はメルボルンV戦以外の公式戦で先発を続けています。
また、GK韓国代表チョ・ヒョンウ選手は昨年夏のFIFAワールドカップにも出場し、グループステージのドイツ戦で2-0の勝利に貢献した1人です。
広島は週末のJリーグでガンバ大阪に3-0で快勝し、開幕から2分けの後は4連勝で、リーグ首位に立ちました。MF柏好文選手とMFエミル・サロモンソン選手が2ゴールずつをマークし、守備では6試合でリーグ最少の1失点と堅守も光っています。
広島の城福浩監督は、ACLではここまでリーグ戦からメンバーを入れ替えて若手を登用する形で、前節のメルボルンV戦では結果を出しました。好調なリーグ戦の流れをどう生かすのか、今回のメンバー構成にも注目です。
グループ首位の鹿島はアウェイで慶南と
ここまで1勝1分けでグループE首位に立つ鹿島は、9日(火)にアウェイで慶南FCと対戦します。
慶南は昨季Kリーグで下位リーグから復帰1年でクラブ史上最高位の2位に入り、今大会の出場権を得ました。初出場のアジアの舞台で初戦は山東魯能(中国)とホームで2-2、第2戦はジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)とアウェイで1-1と2引き分け。山東に勝点で並びながら、得失点差で3位です。
チームはACL出場を睨んでか、今オフに多くの選手を獲得。元新潟DFソン・ジュフン選手や湘南や徳島などでプレーしたDFキム・ジョンビル選手、横浜FCでプレーしたDFペ・スンジン選手などのJクラブ経験者や、ACL優勝経験もある元韓国代表DFカク・テヒ選手、イングランド出身MFジョーダン・マッチ選手、ブラジル人FWネゲバ選手などが含まれています。また、元福岡MF邦本宜裕選手が昨季からプレーしています。
Kリーグではここまで2勝1分け3敗で8位。毎試合得点するリーグ2位の得点力を示す反面、失点も多く6試合13失点はリーグワーストです。
鹿島は依然、多くの怪我人を抱えているものの、今シーズンより鹿島に復帰した平戸太貴選手が異なるポジションをこなすなど対応力を示して、3月以降は公式戦で負けなしです。FW伊藤翔選手は公式戦7得点で、MFレオ・シルバ選手がリーグ戦2戦連続得点をマークしており、慶南戦での活躍も期待されます。
川崎は首位の蔚山とアウェイ戦
川崎は10日(水)にグループH首位の蔚山現代とアウェイで対戦します。
ここまで1勝1敗で上海上港(中国)と勝点3で並んでいますが、直接対決の結果で下回り3位に付けています。
元韓国代表FWキム・ドフン監督が率いる蔚山は、昨季ACLでは優勝した2012年以来となる16強に進出しました。7回目の出場となる今季はプレーオフ経由ながら、初戦はアウェイでシドニーFCと0-0で引き分け、前節はホームで上海上港に1-0で勝利しました。
昨季まで柏でプレーしたMFキム・ボギョン選手が加わり、磐田やガンバ大阪でも活躍した元韓国代表FWイ・グノ選手が主将を務めています。
バックラインには韓国代表DFパク・チュホ選手やオランダ人DFデイブ・ブルタイス選手、中盤にはアメリカ代表MFミケル・ディスケルド選手を擁し、ブラジル人FWジュニオール・ネグラン選手はKリーグで3得点、ACL上海上港戦でも途中出場で決勝ゴールを決めています。
川崎はシーズン序盤からリーグ戦で引き分けが続いていましたが、3分け1敗後に迎えた先月末の松本山雅戦で、MF阿部浩之選手が先発復帰して攻撃のリズムをつかみ、阿部選手は得点もマーク。チームはリーグ戦初勝利を手にしました。
FW知念慶選手は週末のセレッソ大阪戦で2戦連続得点を決めており、良い流れをACLに持ち込んで、勝点獲得を目指します。
なお、西地区では4月8日(月)にMF中島翔哉選手のアルドゥハイル(カタール)が、ホームにDF塩谷司選手の所属するアルアイン(UAE)を迎えて対戦します。
アルドゥハイルは1勝1敗の勝点3でグループC2位につけ、3位のアルアインは1分1敗の勝点1で初勝利を目指しています。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
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