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頂点を目指す戦いがヒートアップ 第21回全日本フットサル選手権大会
2016年03月12日
3月11日(金)、第21回全日本フットサル選手権大会の決勝ラウンドを国立代々木競技場第一体育館で開催しました。1次ラウンドを通過した6チームに、Fリーグリーグ戦1位の名古屋オーシャンズ、2位のペスカドーラ町田を加えた8チームによるノックアウト方式の戦いが繰り広げられました。
準々決勝第1試合の府中アスレティックFC対シュライカー大阪は、劇的な幕切れとなりました。大阪がボールポゼッションを高めながらも、府中も集中した守備で対抗して迎えた11分、中央の山田ラファエルユウゴ選手からのパスを右サイドでフリーの上福元俊哉選手が決めて府中が先制します。後半、23分に完山徹一選手が右サイドを突破すると、ゴール前へのパスに三井健選手が滑り込み、府中が追加点を奪います。追い掛ける大阪は、35分からパワープレーを開始すると、38分に小曽戸允哉選手のゴールで反撃、さらに39分には森秀太選手が決め、試合を振り出しに戻します。残り14秒、大阪はパワープレーを継続して勝ち越しを狙いますが、逆に府中のGKクロモト選手がキャッチしたボールを無人のゴールに蹴り込み、試合は残り2秒で決着。府中がベスト4進出を果たしました。
準々決勝第2試合は、バルドラール浦安とデウソン神戸が対決。試合前には、2011年3月11日に東日本大震災が発生した時刻に合わせ、選手やスタッフ、関係者、会場に集まった観客が、被災した全ての人への哀悼の意を込め、黙とうを捧げました。試合は、互いに譲らぬ攻防を見せましたが、1点のリードを守り切った浦安が2-1で勝利を収めました。
準々決勝第3試合は、フウガドールすみだとペスカドーラ町田が対決。両者ともに再三のチャンスをつくりますが、互いに体を張った守備を見せてゴールを許しません。しかし後半、開始わずか11秒で右サイドの高い位置で町田がボールを奪うと、中央の金山友紀選手が決めて先制します。続く2分には中井健介選手が決めて町田がさらにリード。対するすみだも29分に太見寿人選手のゴールで1点を返したものの、町田は30分、GKイゴール選手からのスローをゴール前で金山選手が合わせて3-1。すみだはパワープレーで逆転を狙ったものの、町田も最後まで集中した守備を見せて試合は終了。町田が3年連続でベスト4進出を決めました。
準々決勝第4試合は、エスポラーダ北海道と名古屋オーシャンズが対戦。北海道が1次ラウンドを勝ち上がってきた勢いそのままに攻め込むと、4分と6分に立て続けに十川祐樹選手が得点を挙げ、2-0とリードを奪います。しかし名古屋も14分、森岡薫選手が豪快な一撃を放つと、続く15分にも再び森岡選手がゴールを沈め、同点に追い付きます。名古屋は16分にもシンビーニャ選手ゴールを奪い、逆転して試合を折り返します。北海道はパワープレーを始めますが、ゴールをこじ開けることができず、逆に残り36秒でシンビーニャ選手の2点目が決まって勝負あり。名古屋が大会4連覇へ向けて接戦をものにしました。
大会は3月12日(土)に準決勝の2試合を行い、いよいよ決勝へ進出するチームが決まります。最後まで目の離せない激闘を、ぜひ会場でご覧ください。
監督・選手コメント
谷本俊介 監督(府中アスレティックFC)
試合前、「慌てずに立ち上がりが少し硬くなっても良いので失点だけを避けていけば、こちらのペースになる」と選手に伝えていた通りの展開となりました。今シーズンの戦いを通じて勝ち癖がついていることや、一発勝負でより有利に働く守備を見せることができました。自分たちの価値を高めるためにも、「優勝を狙えればいい」のではなく、本気で優勝を目指そうと話して今大会に臨んでいます。チーム全員で戦い、タイトル争いを制し、シーズン2冠を達成したいと思います。
木暮賢一郎 監督(シュライカー大阪)
チャンスをたくさんつくりながらもゴールを奪えず、内容では上回っていたという自負がありますが、カウンターや数少ないチャンスを決められるなど、得てして起こり得る状況は大阪にとって厳しい展開となりました。それでも、苦しい場面で同点に追い付くところまでは良くやったと思います。ファイトする姿を見せることができたと思います。今大会を最後に引退する選手もいますし、もっと一緒にやりたかったというのが本音です。
金山友紀 選手(ペスカドーラ町田)
この大会には歴史がありますし、今日の開催は5年前と同じ3月11日の金曜日でした。この時期だけではなく日頃からやっていくべきことを考えさせてくれるという意味でも大会の重要度の高さを感じています。試合自体は、僕らは初戦の難しさもありましたが、2-1から3点目を奪えたことは大きかったです。過去2大会で準決勝を逃してきたので、今年こそは決勝を目指しています。クラブに初タイトルをもたらせるように、チームが一つになって次の試合も頑張ります。
金川武司 選手(フウガドールすみだ)
勝負事なので敗戦は仕方がないですし、僕らよりも相手の気持ちが上回ったと感じます。今大会でトップチームから「卒業」しますが、最後に須賀監督の求めるものを体現できなかった心残りはあります。今後はクラブの下部組織の選手兼監督として、トップ登録に向かって目を輝かせる若い選手と一緒に成長していきたいと思います。監督やファンの方々には感謝しかないですし、今後は自分がクラブを助け、良い選手を送り出せるようにやっていきたいと思います。
JFA-TV
準々決勝ハイライト 第1試合 府中アスレティック FC vs シュライカー大阪
準々決勝ハイライト 第2試合 バルドラール浦安 vs デウソン神戸
準々決勝ハイライト 第3試合 フウガドールすみだ vs ペスカドーラ町田
準々決勝ハイライト 第4試合 エスポラーダ北海道 vs 名古屋オーシャンズ
第21回全日本フットサル選手権大会
1次ラウンド[2016年3月4日(金)~6日(日)]
静岡県/エコパアリーナ、大阪府/府民共済SUPERアリーナ、兵庫県/グリーンアリーナ神戸
( ※1次ラウンドは、全試合入場無料)
決勝ラウンド[2016年3月11日(金)~13日(日)]
東京都/国立代々木競技場第一体育館
(決勝ラウンド チケット情報はこちら)
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