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町田と名古屋が決勝へ 第21回全日本フットサル選手権大会

2016年03月13日

町田と名古屋が決勝へ 第21回全日本フットサル選手権大会

3月12日(土)、第21回全日本フットサル選手権大会の準決勝を国立代々木競技場第一体育館で開催し、ペスカドーラ町田と名古屋オーシャンズが決勝進出を果たしました。

準々決勝第1試合は府中アスレティックFCと町田が対戦。府中は前日の試合と同様に、慎重な立ち上がりを見せながら相手の出方をうかがいます。8分、府中は左サイドでFKを獲得すると、山田 ラファエル ユウゴ選手が直接シュートを突き刺し先手を奪います。対する町田はプレスを強めていくものの、府中をとらえきることができずに試合を折り返します。

迎えた後半、町田は26分に右サイドの金山友紀選手がゴール前にパスを送ると、絶妙なタイミングで走りこんだ中井健介選手が合わせます。一度は相手GKに防がれながらも中井選手がそのまましぶとく詰め、1-1の同点に追い付きました。この1点で試合の流れを変えた町田は29分、相手陣内でボールを奪取した本田真琉虎洲選手がシュートを決めて勝ち越し、さらに30分には篠崎隆樹選手が同様の形からゴールを沈め、一気にリードを広げます。府中は35分からパワープレーでチャンスをつくっていきますが、町田の堅い守備を崩すことができずに試合終了。町田がFリーグ以降では初めてとなる決勝進出を決めました。

準々決勝第2試合はバルドラール浦安と名古屋が激突し、大会初の延長戦へともつれ込む壮絶な試合となりました。試合を動かしたのは浦安。2分に星翔太選手がゴールを奪うと、10分には左サイドを突破した加藤竜馬選手からのパスをゴール前で大橋勇太選手が合わせて2点をリードします。対する名古屋は11分、左サイドのキックインからのパスをシンビーニャ選手が決めて1点を返します。すると今度は17分、浦安の深津孝祐選手が右サイドで相手と競り合いながら狙い澄ましたシュートをゴールに流し込み、再び2点差に。それでも18分、名古屋はシンビーニャ選手が技ありのゴールを決め、1点ビハインドで試合を折り返します。

丁寧にボールを回しながらチャンスメイクする名古屋と、相手のシュートにも確実にコースに入ってゴールまで到達させない浦安。試合は激しさを増し、1点を争う攻防が繰り広げられていきます。迎えた33分、ゴール前で名古屋がFKを獲得すると、森岡薫選手が直接ゴールに突き刺し、ついに試合は3-3の振り出しに戻ります。この後、両者の意地がぶつかり合った試合は、今大会初の延長戦へと突入しました。

勝敗を決する一撃は、PK戦に突入するかと思われた延長終盤に生まれました。試合は残り50秒、名古屋のシンビーニャ選手がゴール前でシュートを放つと、このこぼれ球に北原亘選手が反応。値千金の決勝弾を突き刺し、名古屋が4大会連続となる決勝進出を果たしました。

監督・選手コメント

岡山孝介 監督(ペスカドーラ町田)
前半はペースをつかみ切れず動きもあまり良くありませんでしたが、五分五分の展開から後半の良い時間帯に同点とすることができました。その後は、チームの生命線である守備が機能し、狙い通りに2点を奪えました。プレーオフで府中と対戦した経験も大きく、そこで負けた悔しさを晴らしたい気持ちもありました。名古屋は強い相手ですが、何か戦い方を大きく変えることはありません。苦しい試合になると思いますが、チームが一つになれているので良い試合ができると思います。

中井健介 選手(ペスカドーラ町田)
ゴール前に飛び込んで決めた場面は狙い通りでした。一度はGKに弾かれましたが、最後は気持ちで押し込みました。なかなか相手を崩し切れないなか、ベンチでは、相手に合わせず、自分たちでテンポを上げて特徴を出していこうと話していました。同点に追い付けたことで、うまく流れを変えることができたと思います。決勝戦はすべてを出し切って、守備ではアグレッシブに、攻撃でも前に前に向かっていきたいと思いますし、自分自身もいつも通りのプレーをしっかりとやりたいと思います。

シンビーニャ 選手(名古屋オーシャンズ)
苦しい試合でした。準々決勝と同じく、0-2とリードされましたが、同点に追い付き、最後は北原選手のゴールで勝てて安心しました。諦めずにやれば結果が出ると信じてみんな冷静に戦うことができたと思いますし、あの展開から逆転できたことは大きな自信になりました。町田は個人の能力が高く、GKのイゴール選手も素晴らしく、非常にレベルの高いチームです。難しいタフなゲームになると思いますが、決定力の部分でより集中して最後の部分で徹底的に決めていきたいです。

高橋健介 選手(バルドラール浦安)
全員で一丸となって体を張った戦いができていたと思います。細かい部分で相手が上回った試合でしたが、チームとして次につながる負け方だったのかなと感じています。自分自身はコンディション的にも長時間出られないので、状況に応じてできることを意識しました。最後を決勝で終われたら最高でしたが、全力を尽くしてチーム全員でここまで来られましたし、最終日まで戦えるところまでみんなが連れてきてくれました。明日は自分にとって最後の試合になるので、勝って終わりたいと思います。

JFA-TV

準決勝ハイライト 第1試合 府中アスレティック FC vs ペスカドーラ町田

準決勝ハイライト 第2試合 バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ

 

第21回全日本フットサル選手権大会

1次ラウンド[2016年3月4日(金)~6日(日)]
静岡県/エコパアリーナ、大阪府/府民共済SUPERアリーナ、兵庫県/グリーンアリーナ神戸
( ※1次ラウンドは、全試合入場無料)

決勝ラウンド[2016年3月11日(金)~13日(日)]
東京都/国立代々木競技場第一体育館
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