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第22回全日本フットサル選手権大会 前回王者・ペスカドーラ町田の金山友紀選手が語る連覇への思い
2017年03月01日
フットサル日本一の称号を懸けた第22回全日本フットサル選手権大会が3月10日(金)に開幕します。前回大会はペスカドーラ町田が初優勝を達成。キャプテンの金山友紀選手が全日本フットサル選手権大会の思い出や今大会への特別な思いを語りました。
全日本フットサル選手権大会の第1回大会は、ルネス学園甲賀が優勝しましたが、僕は第2回大会にルネス学園の一員として出場しました。そのときは、準決勝で優勝した府中水元に負け、3位決定戦でも負けて4位でしたね。
当時、Fリーグはもちろん、地域チャンピオンズリーグもなかったので、日本一を決める唯一の大会が、この全日本選手権でした。第6回大会にもBORN’77というチームで、東海代表として出場しましたが、そのときも東海リーグはありませんでしたし、愛知県リーグもなかったのではないでしょうか。地域リーグどころか、まだ都道府県リーグのない地域もあった時代、唯一の公式戦が全日本選手権でしたし、その全日本選手権を目指して、僕のフットサル人生はスタートしました。
当時のBORN’77は、いま思うとカウンターが主体のサッカーチームだったのですが、その頃はまだフットサルをやっているチームを目にする機会もありませんでした。愛知県や東海地域で負けなしだったので、特に自分たちの取り組みを変える必要性を感じることはなかったんです。第6回全日本選手権の前に2回、CASCAVEL(現ペスカドーラ町田)と試合をしたのですが、負けたとはいえ、1点差でした。「オレたちもやれるぞ」と思って、全日本選手権に出たのですが、その準決勝でCASCAVELと対戦したときは5-12でやられましたね。あの試合で自分たちとの違いが明確になりましたし、「サッカーの延長で、オフシーズンだけフットサルをやっていても絶対に上に行けない」と感じたので、「東京に行ってフットサルをやろう」と決めました。それでCASCAVELに入ったんです。
CASCAVELに入ってからも、全日本フットサル選手権には出場し続けてきました。チームがペスカドーラ町田になってからは、なかなかベスト4の壁を突破することはできませんでしたが、昨年ようやく決勝の舞台に立てました。町田としては第6回大会を制していましたが、僕個人としては優勝したことも、決勝に行ったこともなかったので、絶対に優勝したいという思いは強くありましたね。
また、昨年の町田はFリーグのレギュラーシーズンを2位で終えてプレーオフに進んだものの、ファイナルには進めず、悔しい思いをしました。そこから全日本選手権まで期間が空いていたのですが、その間に日本代表がFIFAフットサルワールドカップの出場権が懸かったAFCフットサル選手権で負けてしまいました。だから、全日本選手権では日本のフットサルの真価が問われるなと思っていましたし、日本のトッププレーヤーがしっかりと熱い気持ちを持ってフットサルに向き合っていることを証明したいという気持ちが、僕にも、チームにもありました。さらに全日本選手権を最後にチームを離れる選手もいたので、そういう選手たちと一緒に戦える最後の舞台ということでチームが一つになり、一試合一試合良くなっていって優勝することができたと思います。
今大会は、特別な大会になります。僕がCASCAVELに入ったときから一緒にプレーしていた甲斐修侍選手が、この大会を最後に引退します。2002年に東京に出てきてから、ずっとこのチームで一緒にやってきて、365日近く一緒に過ごしてきました。自分がいま、この年齢になっても、まだ現役でプレーできているのは、その背中を追い続けてきたからです。今大会が一緒に戦える最後の機会と考えると、寂しい気持ちが強いですし、喪失感があります。全日本選手権の日が来てしまうことに複雑な気持ちもあります。でも、その気持ちをピッチで表現したいです。甲斐さんの現役最後を、うれしい涙で締めくくりたいですし、そのために魂込めて、全身全霊、全力でプレーする。その決意は、今までで一番強いですし、自分が引退するときよりも、絶対に強いはずだと思います。
第22回全日本フットサル選手権大会
1次ラウンド:
日程:3月10日(金)~12日(日)
会場:静岡県/エコパアリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/グリーンアリーナ神戸
決勝ラウンド:
日程:3月18日(土)~20日(月・祝)
会場:東京都/国立代々木競技場第一体育館
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