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第22回全日本フットサル選手権大会 準決勝進出チームが決定
2017年03月19日
第22回全日本フットサル選手権の決勝ラウンドが、3月18日(土)に国立代々木競技場第一体育館で幕を開けました。1次ラウンドを通過した6チームに加え、Fリーグ2016/2017のチャンピオンであるシュライカー大阪、2位のペスカドーラ町田を加えた8チームが、準々決勝に臨みました。
第1試合、府中アスレティックFCとバサジィ大分の試合は白熱した点の取り合いになります。前半終了間際に大分はCKから芝野創太選手が守備のギャップを突き、先制点を挙げます。後半に入ると府中はプレスが機能し始めて、良い形でボールを奪えるようになります。22分には柴田祐輔選手がショートカウンターから同点ゴールを決めると、28分には水田貴明選手が右サイドをドリブルで突破し、個人技でゴールを割って見せました。対する大分は36分にディドゥダ選手の強烈なシュートで試合を振り出しに戻しましたが、その直後に自陣でのミスを突かれて岡山洋介選手に得点を決められます。このゴールが決勝点となり、3-2で競り勝った府中が2大会連続の4強進出を決めました。
バルドラール浦安とデウソン神戸の第2試合は、長らくフットサル日本代表で活躍し、今大会での現役引退を表明している小宮山友祐選手と鈴村拓也選手の対決という点でも注目を集めました。なかなか攻撃の形をつくれない浦安に対し、神戸は最前線のピヴォにボールを集めるシンプルな戦い方が機能します。4分にゴール前の混戦から森洸選手がダイレクトシュートを決めて先制すると、後半、24分に原田浩平選手がCKから追加点を挙げます。さらに33分にも見事な連携で浦安の守備を崩し、原田選手からのパスを受けた川那部遼選手がゴールを決め、浦安を引き離しました。浦安はパワープレーを開始し、37分に加藤竜馬選手が1点を返します。しかし、パワープレー返しから岡崎チアゴ選手にゴールを決められて再び3点差になると、終盤の反撃も2点に留まり1点およびませんでした。神戸が4-3で勝利し、準優勝した20回大会以来のベスト4進出を果たしています。
東京ダービーとなった第3試合、フウガドールすみだ対ペスカドーラ町田は、ロースコアのゲームとなります。今シーズンのFリーグでは町田に3戦全敗だったすみだは、「かなりしっかりと対策を練ってきた」という須賀雄大監督の言葉どおり、町田の攻撃を機能させません。我慢比べとなった前半をスコアレスで終えて迎えた後半、すみだは宮崎暁選手がゴール正面のスペースに入り込み、先制点を挙げます。このゴールで勢いづくと、28分にはロングボールを田村佳翔選手がヘディングで落としたボールを、清水和也選手が巧みなトラップから左足のシュートに持ち込み、再びゴールネットを揺らします。2点を追う町田は終盤にパワープレーから森岡薫選手が1点を返しましたが、同点ゴールは決められずに試合終了。すみだが大会連覇を目指した町田を破り、準決勝に進みました。
準々決勝の最終戦は、1次ラウンドで名古屋オーシャンズを破った湘南ベルマーレとFリーグの新王者シュライカー大阪の一戦です。試合開始早々の2分、大阪はゴール前に詰めていた田村友貴選手が先制ゴールを記録します。14分にはFリーグのMVPを受賞した小曽戸允哉選手がCKから蹴った速いボールが町田の守備に当たってゴールに転がり込み、追加点を挙げます。湘南も選手の個の力を生かした攻撃を見せ、ロドリゴ選手が後半だけで12本のシュートを放つなど、ミドルシュートを中心に大阪のゴールに迫りますが、GK柿原聡一朗選手がことごとく止めて得点を与えません。試合終盤に湘南はパワープレーからゴールを狙いましたが、逆にチアゴ選手に無人のゴールにシュートを決められてしまいました。結局、3-0で大阪が勝利し、Fリーグとの2冠達成に近づきました。
19日(日)には準決勝の2試合が行われ、決勝に進出する2チームが決定します。府中対すみだの東京ダービー、そして神戸対大阪の関西ダービーとなった準決勝は、激戦必至です。
監督・選手コメント
水田貴明 選手(府中アスレティックFC)
今のメンバーは普通にやれば勝てると思いますし、優勝も狙えると思っています。ですから、先に失点をしても、焦らずに冷静に戦うことができました。前半はディフェンスがしっかりとプレスに行けずに、少しキレイにやり過ぎたかもしれません。今日は点を取れましたが、僕の持ち味はしっかり走ったり、ディフェンスをしたり、細かいところにあります。準決勝でも僕たちのやることをやって、勝利につなげたいと思います。
米川正夫 監督(バルドラール浦安)
前半は相手の倍以上にシュートを打っていましたし、内容はこちらの狙い通りではありましたが、フワッとした感じで失点してしまいました。なかなかゴールが割れない展開が続き、前半のうちに追いつけなかったことが、ゲームを左右したかなと思います。さらに追加点を決められてからは、自分たちのリズムがなくなってしまい、その流れのままゲームが終わってしまいました。監督として最後の試合になりましたが、面白い仕事だと思いますし、今すぐではありませんが、またこの舞台でやりたい気持ちはあります。
須賀雄大 監督(フウガドールすみだ)
この試合に向けて2週間、準備する時間がありました。僕たちが昔から持っている、縦に速い攻撃とトランジションの意識は、どのチームにも負けないようにやろうという意識を植え付けて臨みました。またFリーグで出場時間が短く、悔しい思いをしていた選手たちが、自信を持って今日の試合に臨んでくれたことも大きかったと思います。準決勝で対戦する府中もトーナメントにすごく強いチームで、勝ち方を知っているチームなので、今日の雰囲気をそのままぶつけて戦えるようにしたいです。
佐藤亮 選手(シュライカー大阪)
僕たちの前の試合で、Fリーグのプレーオフファイナルを戦った町田が負けていました。また、湘南も1次ラウンドで名古屋を倒していて、非常に勢いがあるということで、この試合は警戒して入りました。相手以上に気持ちを入れて戦うことを確認して試合に臨み、先制点をうまく取れたので、こちらのペースで進められたと思います。昨年、一昨年とベスト8で負けているので、Fリーグは優勝しましたが、この大会は再びチャレンジャーとして獲りに行きたいと思います。
JFA-TV
決勝ラウンド1日目準々決勝全4試合をマルチアングル映像によるハイライトを配信。
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第22回全日本フットサル選手権大会
決勝ラウンド:
日程:3月18日(土)~20日(月・祝)
会場:東京都/国立代々木競技場第一体育館