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F1王者の名古屋などが好発進! JFA 第28回全日本フットサル選手権大会
2023年03月12日
JFA 第28回全日本フットサル選手権大会が3月11日(土)に開幕し、3会場で1回戦の16試合が行われました。静岡県のエコパアリーナでは8試合が行われ、前回大会優勝の名古屋オーシャンズ(F1/愛知)などが2回戦進出を決めました。
名古屋は2年連続2度目の出場となったソルプレーサ(北海道)と対戦。今シーズン限りで現役引退を表明している西谷良介選手のゴールなどで5-0と勝利しました。西谷選手は「相手のピヴォを使った攻撃にフィットするのに時間は掛かった。全日本の初戦はロッカーアウト(控室の退出)などがリーグ戦と違って自分たちがアジャストするのに時間が掛かる。それが試合のスタートに影響することもありますが、そういうところも今日の学びとして次につなげていかないと、一点取られてからでは遅くなると思うので、この先の試合も良い準備をして臨みたい」と、気を引き締めました。
同時刻にキックオフとなったペスカドーラ町田(F1/東京)と関東フットサルリーグ1部を初制覇したバルドラール浦安セグンド(関東1/千葉)の試合は接戦になりました。第1ピリオド7分に町田はクレパウジ ヴィニシウス選手のゴールで先制すると、第2ピリオド2分までに3点を挙げて3-0とリードします。しかし、ここから浦安セグンドも反撃を見せてキャプテンの平井雅大選手のゴールで1点を返すと、パワープレーから残り1分5秒で伊東陽希選手がゴールを決めて1点差に詰め寄りました。最後は町田が逃げ切りましたが、浦安セグンドもチームの完成度の高さを示す一戦でした。
この日のサプライズとなったのは、マルバ水戸FC(F2/茨城)とボアルース長野ヴェルメリオ(北信越/長野)の一戦です。今シーズンからFリーグに参戦した水戸は、ピヴォの辛島昌幸選手にボールを集めますが、長野の守備を崩せません。逆に第1ピリオド7分には長野ヴェルメリオが玉井勇輝選手のゴールで先制します。リードした長野ヴェルメリオでしたが、第2ピリオド5分にGKを交代した直後で失点し、流れが悪くなりそうなところでしたが、その3分後に椛島出海選手のゴールで勝ち越します。そして、試合終盤に水戸がパワープレーに出たところも相手の攻撃に耐えて3点を加えて5-1と勝利。名古屋が待つ2回戦への進出を決めました。
バサジィ大分(F1/大分)とイタチカ八戸(東北/青森)の試合では、大分が本石猛裕選手のハットトリックを含む大量7得点を挙げて、7-0と勝利しました。ボルクバレット北九州(F1/福岡)とデルミリオーレクラウド群馬(関東3/群馬)の試合は、群馬が第2ピリオド2分までに3-2とリードしました。しかし、北九州は残り5分でジュニーニョ選手が同点ゴールを決めると、延長戦でも3点を加え、苦しみながらも6-3で勝利して2回戦に進みました。
両チームの熱いサポーターの声援でアリーナの熱気がグッと上がったなかで行われた湘南ベルマーレ(F1/神奈川)とリガーレヴィア葛飾(F2/東京)の試合では、ブラジル代表ロドリゴ選手のハットトリックの活躍などで、湘南が8-4と打ち合いを制しています。
ボアルース長野(F1/長野)は、ペスカドーラ町田アスピランチ(関東2/東京)と対戦しました。両チームともリーグ戦では振るわず、来シーズンはカテゴリーを落としてしまうことになっただけに切り替えて臨みたい一戦。町田アスピランチはボールを握って攻めましたが、ゴールを奪うことができません。逆に長野はカウンターから効率良くゴールを重ねていき、6-0で勝利を収めました。
ホームの大声援を受けて戦ったアグレミーナ浜松(F2/静岡)は、初出場の長崎大学フットサル部フォルツァ(九州1/長崎)と対戦。第2ピリオド2分に先制した浜松は、相手のプレッシングに苦しみながらも、4-1で勝利を収めて2回戦進出を決めました。
大阪府の岸和田市総合体育館の試合では、シュライカー大阪(F1/大阪)が延長戦の末に広島エフ・ドゥ(F2/広島)に3-5で敗れて1回戦で敗退となる波乱も起きました。神戸市立中央体育館の試合では、Fリーグ勢が点差をつけて地域チームに勝利しており、2回戦では良いスタートを切ったチーム同士の白熱した試合が期待されます。
大会は12日(日)に2回戦を行い、来週末に東京・駒沢体育館で行われる準々決勝進出の8チームが出そろいます。
選手コメント
FP #4 平井雅大 選手(バルドラール浦安セグンド)
ベスト8に残ってチームを東京に連れていきたいなという思いで臨みました。Fリーグ選抜でプレーしていたので、F1のチームのクオリティーは分かっていましたが、思った通り強かったです。勝機もあったのですが、僕が半歩寄せることができなかった2失点目の場面など、相手のベテラン選手のクオリティーはすごいなというのは感じました。
FP #9 本石猛裕 選手(バサジィ大分)
初戦ということもあり、勝ちにこだわって入りからやろうとしたのですが、入りはミスも多くてあまり良くありませんでした。それでも徐々にリズムができて点も重ねることができたので、危なげない試合になったと思います。Fリーグのチームと地域リーグのチームは、やっぱり個人のところで差を見せないといけないと思うので、しっかり勝ち切ることができて良かったです。
FP #5 椛島出海 選手(ボアルース長野ヴェルメリオ)
率直にうれしいですね。相手のピヴォ当てを中心とした戦い方は分析ができていたので、チーム全体でどうすればいいか分かっていました。やられそうなシーンもありましたが、GKを含めて守れたので良かったです。しっかりみんなで話し合いながら、足を動かすこと、あとはベンチからも声が出ていたのが、この結果につながったと思います。次はF1優勝チームの名古屋ですが、本当に食ってやりたいなという気持ちが強いです。
FP #14 窪田圭祐 選手(長崎大学フットサル部フォルツァ)
自分たちは守備のチームという認識を持っていて、守備から良い入りができたことは良かったと思います。思っていた以上にボールを持てることで、ペースを乱されてしまったと思います。対策したことをピッチで出しても、さらに相手に対策されたので難しいゲームでした。2024年の大学選手権はほとんどこのメンバーで臨めるので、今回の経験を生かしたいですし、チームとしては4年生の力をだいぶ借りたので、1、2年生に力をつけてもらえるようにしていきたいです。
大会日程:2023年3月11日(土)~2023年3月19日(日)
会場:静岡県/エコパアリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/神戸市立中央体育館、東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
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