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市立船橋、帝京長岡などが準々決勝に駒を進める 第99回全国高等学校サッカー選手権大会
2021年01月04日
第99回全国高等学校サッカー選手権大会の3回戦8試合が、3日(日)に各会場で行われました。
ピックアップマッチ1
仙台育英高校(宮城) 0-3(前半0-0、後半0-3)市立船橋高校(千葉)
フクダ電子アリーナで行われた第1試合では、仙台育英と市立船橋が対戦しました。序盤は互いに慎重にゲームを進める中、市立船橋が高い位置をとるサイドの選手の活用し、見せ場をつくる場面が増加。18分には相手のパスミスを拾った木内拓海選手が相手DFの背後にスルーパスを入れましたが、走り込んだ加藤想音選手と合いません。対する仙台育英も38分に明石海月選手の右クロスから、佐藤遼選手がゴールを狙いましたが、両者無得点のまま前半を終えました。
試合が動いたのは、後半開始直後の44分です。市立船橋が自陣からロングフィードで右CKを獲得すると、ゴール前に上がったクロスボールを菅谷暁輝選手が頭で合わせて、均衡を崩しました。続く47分には八木智哉選手のスルーパスから、加藤選手がゴール前を抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めると、試合終盤の71分にも右CKのこぼれ球を佐久間賢飛選手が押し込み、3-0で快勝しました。
ピックアップマッチ2
神戸弘陵学園高校(兵庫) 1-3(前半1-1、後半0-2)帝京長岡高校(新潟)
第2試合は、昨年も3回戦で顔を合わせた神戸弘陵学園と帝京長岡が激突しました。序盤は、前年に0-5で敗れた雪辱を晴らしたい神戸弘陵が攻勢を仕掛け、8分には牧野隼也選手が高い位置でボールを奪取。素早くパスを受けた徳弘匠選手がドリブルからのシュートを決め、先制しました。対する帝京長岡は、前日に戦った2回戦の疲労が見られましたが、14分には右サイドから入ったロングスルーのこぼれを粘り強くつなぎ、最後は葛岡孝大選手が豪快に決めました。
1-1で迎えた後半は、帝京長岡が攻勢を強めました。54分には、川上航立選手を起点に息の合った連携で、相手ゴール前を攻略。最後は廣井蘭人選手のパスから、上野一心選手が決めると、続く56分にも右CKから川上選手がヘディング弾をたたき込みました。70分に帝京長岡が迎えたピンチは守護神・佐藤安悟選手が防ぎ、3-1でタイムアップを迎えました。
監督・選手コメント
城福敬 監督(仙台育英高校)
強豪の市立船橋相手に精一杯の戦いをしましたが、後半の立ち上がりにセットプレーから失点しました。そこから続けて2点目を失ったのが、今日のポイントだったと思います。うちが甘くなった隙を逃さず突いてくる市立船橋の強さを感じた試合でした。3年生からの言葉にあったのですが、2年生がたくさん試合に出ていたので、この悔しさや辛さを生かして、来年はベスト4以上に行ってほしいです。
加藤想音 選手(市立船橋高校)
昨日は途中から出たのですが、うまく試合に入れず不甲斐ないプレーで終わりました。試合には勝てたのですが、チームに迷惑をかけてしまったので、今日はチームに貢献しようと考えていました。ゴールが奪えなくても守備で貢献しようと思っていたのですが、結果的にゴールが奪えたので良かったです。今大会はチーム内で一番点が取りたいです。失点はしない自信があるので、自分たちが点を取れれば勝てると思っています。
谷純一 監督(神戸弘陵学園高校)
ちょうど一年前にベスト8をかけて帝京長岡と試合をして、0-5で敗れたため、今年は選手権でベスト8まで進むのが目標でした。奇しくも同じ相手とあり、選手のモチベーションは高かったです。立ち上がりは非常に良く、先制点を取れたのは良かったのですが、同点に追い付かれるのが早かった。ただ、一点取られてからも粘り強く戦い、昨年よりも多くのシュートが打てました。最後の決定力が勝負の分かれ目になったと思います。
上野一心 選手(帝京長岡高校)
昨年はずっとベンチで、1試合も出られず悔しい思いをしました。今年はやってやるぞという気持ちを強く持って、取り組んできました。今日は結果となって表れたのは良かったですが、次の試合に勝たないと、前回のベスト4を超すためのステージに立てません。明日一日しっかり休んでベストな状態で準々決勝に挑みたいです。この2試合は受け身になったり、気が緩んだ瞬間に先制点を許しているので、もっと思い切ってプレーしたいです。
第99回全国高校サッカー選手権大会
大会期間:2020/12/31(木)~2021/1/11(月・祝)