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「フットサルで選択肢が広がった」坂桂輔選手(エスポラーダ北海道/Fリーグ選抜)が出場選手にエールを送る JFA 第24回全日本U-15フットサル選手権大会
2019年01月04日
JFA 第24回全日本U-15フットサル選手権大会が1月12日(土)に開幕します。
ここでは、高校まで札幌大谷高校でサッカーをプレーし、全国高校サッカー選手権にも出場したGK坂桂輔選手(エスポラーダ北海道/Fリーグ選抜)に中学校時代の思い出や、サッカーとフットサルの両立について聞きました。
――中学校のときは、どれくらいフットサルに取り組んでいましたか?
坂 僕が育った北海道では、冬になると体育館でフットサルをやるんです。僕が在籍していた札幌大谷中学校でも、このU-15フットサル選手権の予選に出ましたね。残念ながら全国大会に行くことはできなかったのですが、中学2年のときは北海道大会まで進んで、3年のときは札幌大会で負けてしまった記憶があります。普段はサッカーをやりながら、大会が開催されるときは、フットサルの大会も出るという感じでしたね。
――フットサルをやっていたことで、サッカーに生きたことはありますか?
坂 フィールドプレーヤーは狭い局面での打開が、うまくなったりしたと思います。僕はGKなのであまり関係ないのですが(笑)。
――フットサルの魅力は、どんなところにありますか?
坂 試合の流れの中で、GKも攻撃参加できるのは一つ魅力ですよね。僕は中学生のときはFWだったのですが、フットサルをやるときはGKになって、パワープレーみたいな感じで攻めあがっていたんです。
――高校生になってから、本格的にGKでプレーしたのですか?
坂 そうです。それで高校3年生のときに、第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会で初めてフットサルの全国大会に出ました。あの大会に出なかったら、おそらく今も大学でサッカーをやっていたと思います。
――このU-15選手権に出ることで、人生が変わる子もいるかもしれませんね。
坂 本当に変わる可能性があると思います。勝ち進めば注目もされますし、そこから世代別の日本代表に選ばれる選手もいるかもしれません。僕もU-19日本代表候補に選ばれて、その後の選択肢が変わったので。
――15歳に戻れたら、こんなトレーニングをしたいというのはありますか?
坂 やっぱりちゃんとGKのトレーニングをしたいですね。小学校のときに専門的なトレーニングをしていましたが、中学校のときはフィールドをやっていたので。もう少しGKのトレーニングをやっておけば、もっと良い選手になれていたのかなとは思いますね。
――サッカーのGKとフットサルのGKは、リンクするものが大きいですか?
坂 そうですね。今、サッカーをやったら、フットサルで学んだ技術が結構使えると思います。こういう大会に勝ちたいチームは、大会の直前にGKコーチを呼んでもいいと思いますね。やっぱりGKの守り方がサッカーとフットサルでは全く違うので、専門的なトレーニングを受けたGKは劇的に失点が減ると思います。日本全体のレベルを上げるためにも、育成年代からGKコーチが充実して、GKが育つことが本当に重要だと思います。
――先日は、フットサル日本代表候補にも選ばれました。18歳でフットサルをやろうと決断してから、濃い日々を過ごしてそうですね。
坂 濃いですね。フットサル日本代表に呼ばれることを目標にしていましたが、こんなに早く候補に呼ばれるとは思っていなかったのでびっくりしました。Fリーグ選抜の練習も、すごく充実しているのですが、代表合宿ではずっとGKコーチに教えてもらえるので、さらに濃かったです。細かい技術を教えてもらって、新しい発見があって、試合で使ってみたら「いいな、これ」というものがたくさんありました。代表合宿に行けてよかったという実感はありますからね。
――この大会に出る選手たちにアドバイスはありますか?
坂 一番難しいのは、1次ラウンドを突破することだと思います。決勝ラウンドは一発勝負になるので、悔いの残らないように戦ってほしいですね。また、普段サッカーをしている選手たちには、人生の選択肢を広げる意味でも、フットサルだからと軽視せずに、サッカーと同じくらいの熱量でやってほしいと思います。
大会期間:2019年1月12日(土)~14日(月)
大会会場:三重県/三重県営サンアリーナ