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『平成29年度第66回全日本大学サッカー選手権大会』が開幕、各地域代表が熱戦を繰り広げる
2017年12月14日
平成29年度第66回全日本大学サッカー選手権大会が12月13日(水)に開幕し、各地域大学リーグ戦上位校の16チームが1回戦を戦いました。
東海第3代表の常葉大学浜松キャンパスは27分、1年生の上田成立選手がドリブルで一気にゴール前に駆け上がると、そのままミドルシュートを左隅に決めて先制点を挙げます。常葉大学浜松キャンパスは82分にも濱田駿選手がダイレクトボレーを決めてリードを広げ、北信越王者の新潟医療福祉大学を下しました。
関東第6代表の東京国際大学と北海道王者の北海道教育大学岩見沢校の対戦は、序盤から東京国際大学が試合を圧倒します。東京国際大学は前半終了間際の43分にPKを獲得。安東輝選手の蹴ったPKはGKに一度弾かれましたが、そのこぼれ球を詰めてゴールネットを揺らします。69分には交代出場の宇高魁人選手からの低いクロスに、進昂平選手が飛び込んで、東京国際大学が追加点。試合はそのまま終了し、東京国際大学がインカレ初出場で初勝利を挙げました。
東北と中国のチャンピオンチーム同士の対戦は、90分では決着がつかず延長戦までもつれこむ展開となりました。中国第1代表のIPU・環太平洋大学は25分、コーナーキックからのこぼれ球を安田拓馬選手が頭で押し込んで先制点を挙げます。しかし東北第1代表の仙台大学も、後半早々の49分に宮澤弘選手がゴールを決めて同点に。さらに59分には、仙台大学がPKを決めて逆転に成功します。すると74分、今度はIPU・環太平洋大学がPKを獲得。これを柴本慎也選手が決めて同点に追いつきます。勝負が決したのは延長後半の113分でした。IPU・環太平洋大学の柴本選手がゴール前に抜け出して追加点。これが決勝点となり、IPU・環太平洋大学が、5回目の出場にして初勝利を収めました。
四国代表の高知大学と九州第1代表・福岡大学の対戦は、19分に福岡大学がコーナーキックからのこぼれ球を中田永一選手が押し込んで先制します。福岡大学は前半終了間際にも大熊健太選手が追加点を挙げると、後半も54分と85分に山下敬大選手が2ゴールを決めて4-0に。全国大会の常連校の直接対決は大差で福岡大学が勝利し、2回戦へと駒を進めました。
九州第3代表の九州産業大学と東海第2代表・中京大学の試合は、九州産業大学が66分に挙げた関恭範選手の1点を守り切って勝利しました。また関西第4代表・関西大学と中国第2代表・福山大学の対戦は、終盤に試合が動きました。0-0で迎えた後半、関西大学は60分にエースの竹下玲央選手を投入します。すると78分、竹下選手がこぼれ球を押し込んで先制します。一方福山大学も82分、コーナーキックから泉勇也選手がゴールを決めて同点に追いつきます。しかし延長戦突入かと思われた90+2分に、再び竹下選手が決め試合終了。関西大学が初戦に勝利しました。
東海王者・静岡産業大学は、劇的な展開で東北第2代表の富士大学を下しました。富士大学は、37分に清水光選手が挙げた先制点を守ってアディショナルタイムを迎えますが、90+3分に静岡産業大学の栗田マーク選手が劇的な同点ゴールを決めて延長戦に突入します。96分、コーナーキックから再び清水選手が得点して富士大学がリードしますが、101分には静岡産業大学の村上涼選手が、こちらもコーナーキックからヘディングシュートを決めて追いつきます。シーソーゲームの決着がついたのは、延長後半の109分。同点弾を決めた栗田選手が、この日2点目となるゴールを決めて静岡産業大学が逆転に成功し、2回戦へと駒を進めました。
九州第2代表の鹿屋体育大学は74分に西村光明選手が先制点を決めると、90分に樋口雄太選手がゴールを挙げてリードを広げます。北信越第2代表の松本大学も、終了間際の90+4分にフリーキックから1点を返しますが反撃もここまで。鹿屋体育大学が2-1で勝利しました。
12月16日(土)に行われる2回戦からは、関東・関西地区の代表であるシード校8チームが登場。1回戦を勝ち抜いた8チームと準々決勝進出を懸けて戦います。
監督・選手コメント
澤登正朗 監督(常葉大学浜松キャンパス)
相手の新潟医療福祉大学はテクニックのあるチームですが、我々は守備をベースにしているので、多少バランスが崩れてもやれるという自信はありました。ピッチ状況があまりよくなかったので、割り切って戦ったのもよかったと思います。夏の総理大臣杯でベスト8になったことが選手たちの自信となり、この結果につながりました。次の対戦相手である筑波大学には、かなりの割合でボールを持たれることでしょう。サッカーはポゼッションすれば勝てるというものでもありません。守り切れる要素はあると思いますし、少なくとも相手のエースである中野誠也選手は絶対にフリーにさせないつもりです。
上田成立 選手(常葉大学浜松キャンパス)
試合前に山西尊裕コーチから「シュートを打てばチャンスになる」と言われていたことと、昨日の日本代表の試合で昌子源選手が打ったロングシュートが印象に残っていたことが、先制点につながったと思います。次に対戦する筑波大学では、ユース時代の先輩である中野誠也選手がいるので、対戦するのが楽しみです。
前田秀樹 監督(東京国際大学)
初めてのインカレということで、選手たちはかなり緊張していたと思います。対戦相手の情報もなく、ノックアウト方式の大会なので何か起こるかわからない。ただ、相手にプレスをかけて球際でしっかり戦い、相手に好きなようにやらせないということと、攻守の切り替えの速さだけを意識するよう伝えていたことがよかったと思います。
楠本卓海 選手(東京国際大学)
今日は攻撃ではなくまず守備から入ろうということを意識しました。相手のGKがいいセーブをしていましたが、自分たちは攻撃にいい選手がいるので、守備さえしっかりしていれば得点は時間の問題だと思っていました。大学では1年の頃からトップチームにいましたが、最終学年で年度最後の大会であるインカレに出られるのは感慨深いです。同じブロックには阪南大学や筑波大学という強豪チームもいますが、リスペクトをしすぎることなく、上位を食っていくつもりで戦いたいと思います。
全日本大学サッカー連盟公式Twitterでは、当日試合速報を行います。
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平成29年度 第66回全日本大学サッカー選手権大会
大会期間:2017年12月13日(水)~2017年12月24日(日)
会場:浦和駒場スタジアム、NACK5スタジアム大宮、柏の葉公園総合競技場、浦安市運動公園陸上競技場、栃木市総合運動公園陸上競技場、足利市総合運動場陸上競技場、江東区夢の島競技場、上柚木公園陸上競技場、真岡市総合運動公園陸上競技場、江戸川区陸上競技場
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