第20回 全日本大学フットサル大会が8月30日(金)、大阪府の岸和田市総合体育館で開幕し、1回戦の4試合が行われました。

過去に優勝している東北大学フットサル部ディーグッチ（東北／宮城）と準優勝している北海道大学エスペランサ（北海道）の対戦は、最後まで勝負の行方が分からない名勝負となりました。第1ピリオド5分に照内芳和選手のゴールで東北大が先制しますが、北海道大が第1ピリオドのうちに同点に追いつきます。第2ピリオドに入ると北海道大は36分、中村翔選手が逆転ゴールを決めます。東北大は終盤にパワープレーを仕掛けると、試合終了残り12秒で新井悠斗選手が同点ゴールを決めました。2-2のまま勝負はPK戦に委ねられ、東北大がこれを4-3で制して2回戦に進みました。

過去最多5度の優勝を誇る順天堂大学フットサル部ガジル/jfc（関東2／千葉）と悲願の初出場を果たした京都大学フットサル部アリ（関西2／京都）の対戦も接戦となりました。第1ピリオドは互いに譲らず0-0で折り返します。第2ピリオドでは27分、順天堂大が田中麟比斗選手のゴールで先制します。しかし、京都大もその1分後に小川陽人選手が同点ゴールを決めて追いつきました。それでも順天堂大は34分、田中選手の折り返しを髙本零選手が決めて2-1で勝利。6大会ぶりの優勝に向けて初戦を突破しました。

長崎大学フットサル部フォルツァ（九州／長崎）と信州大学フットサル部ヴァイシュラヴァナ（北信越／長野）の試合は、「守備からしっかりとペースをつくれた」と山下理久選手が振り返った長崎大が、第1ピリオドと第2ピリオドにそれぞれ3得点を重ねて6-2で勝利。2回戦ではシードの近畿大学フットサル部（関西1／大阪）と対戦することになりますが、「仲間が応援に駆けつけてくれたので、その応援を背に精いっぱい頑張りたい」（山下選手）と意気込みます。

共に初出場となった鳥取大学フットサル部FC.GC.（中国／鳥取）と中京大学フットサル同好会イグレーノ（東海／愛知）の対戦は、大窄拳四郎選手の2ゴールの活躍もあり、中京大が4-1で勝利しました。

8月31日(土)には準々決勝と準決勝が行われ、決勝に進出する2チームが決まります。なお、9月1日(日)に実施予定の決勝は台風10号の影響を考慮し、キックオフ時間は3位決定戦と同じ10:30キックオフに変更となり、それぞれピッチを変更して3位決定戦はBピッチ、決勝はAピッチで開催されます。

選手コメント

FP #57 佐藤仁紀 選手（東北大学フットサル部ディーグッチ）
試合終盤は心が折れそうでしたが、ベンチにいる仲間たちが「いける！」と言ってくれたことが逆転につながったと思います。試合前から「1点取られても、その1点が1点以上の価値を生まないようにしよう」と声をかけていたので、リードされても落ち着いて戦うことができました。焦りもありましたが、パワープレーから追いつくことができて良かったです。今大会ではベスト4を目標に掲げているので、準々決勝も全力を出し切って勝ちたいと思います。

FP #11 髙本零 選手（順天堂大学フットサル部ガジル/jfc）
前半はうまくいかなかったのですが、後半に気持ちを切り替えて自分たちのやりたいことができました。京都大はセットプレーも多彩で、足元の技術もあることがスカウティングで分かっていたので難しい試合になると思っていました。でも、何とか勝つことができました。明日もチーム一丸となって、全員で力を出し切り、決勝まで勝ち上がりたいと思います。

FP #9　畠山航成 選手（京都大学フットサル部アリ）
初出場ということもあり、OBの方々からもすごく期待していただいていたのですが、勝つことができず残念でした。順天堂大は最多優勝チームということもあって強かったのですが、勝てる自信はありました。実際にプレーしている中でも「いける」という手応えもありました。ただ、個人的にも（得点の）チャンスがありましたが、それを決めきれずに負けてしまったことは残念で悔しいです。自分は大学3回生ですが、2、3回生が中心のチームなので来年も絶対ここに来て、リベンジしたいと思います。

FP #11 宇留間力 選手（中京大学フットサル同好会イグレーノ）
試合前まで「雑草魂で試合に入ろう」と話していて、リラックスして良い入りができたと思います。地区大会の時からゴールを意識していたので、全国大会の初戦で2点を取れて良かったです。高校までサッカーをやってきたので体力にはみんな自信があります。「1勝する」という目標をまずは達成できました。2回戦は関東を1位で勝ち上がった城西大との対戦になります。非常に強い相手ですが、逆にみんなワクワクしていますし、楽しみながら頑張りたいと思います。

第20回 全日本大学フットサル大会

大会日程：2024年8月30日(金)～2024年9月1日(日)
大会会場：大阪／岸和田市総合体育館
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