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第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会 フットボウズと帝京長岡高が決勝へ!
2016年08月07日
8月6日(土)、宮城県のゼビオアリーナ仙台と仙台市体育館で、第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会の準々決勝と準決勝の計6試合が行われました。決勝には、1次ラウンドでも同組に入っていたフットボウズ・フットサルU-18(関東1/東京)と帝京長岡高等学校(北信越/新潟)が勝ち進みました。
ゼビオアリーナ仙台の準々決勝第1試合では、香川県立高松商業高等学校(四国/香川)が滋賀県立野洲高等学校(関西1/滋賀)に3-1で勝利して、出場2大会目にして初めてのベスト4進出を決めます。続く準々決勝第2試合は関東勢対決となり、フットボウズと中央学院高等学校(関東2/千葉)が激突しました。関東大会の決勝と同一カードとなった一戦は、フットボウズが4-0の完封勝利を収めて、再び中央学院高に勝利しました。
仙台市体育館での準々決勝第1試合では、北星学園大学附属高等学校(北海道1)と岡山県作陽高等学校(中国2/岡山)が対戦しました。選手交代を行いながら、前線に一人の選手が張る布陣と4人全員が横並びになる布陣を使い分けて戦う作陽高は、5分に水島綾選手のゴールで1点を先制します。堅守速攻の戦いを見せる北星学園に一度は逆転を許しますが、26分に再び水島選手がゴールを決めて追いつくと、38分にはロングボールに抜け出した岩波颯大選手がシュートを決めて逆転。このゴールが決勝点になり、作陽高が準決勝に進出しました。準々決勝第2試合では、帝京長岡高が北海道釧路江南高等学校(北海道3)との合計8得点の入る乱打戦を制して、初めて準決勝に勝ち進みました。
フットボウズと高松商業高が対戦した準決勝では、高松商業高が前半を2-0とリードして折り返します。追い込まれたフットボウズは後半14分にFP岡部直樹選手がDFを背負いながら反転シュートを決めて、1点を返します。さらに試合終盤にはパワープレーを仕掛けると、終了間際の後半20分に再び岡部選手が左サイドからシュートを突き刺して、試合を振り出しに戻しました。勝負の行方はPK戦にもつれると、先攻の高松商業高のキッカーのシュートをGK野澤拓実選手がストップ。フットボウズは3人のキッカー全員がシュートを成功させ、PK戦を3-2で制して決勝進出を決めました。
第1回大会から3大会連続で出場している2チームの激突となった仙台市体育館での準決勝は、初の決勝進出を目指す帝京長岡高が前半を3-1とリードして折り返します。作陽高も、後半の早い時間帯に西本大起選手がゴールを決めましたが、なかなか追加点を挙げられません。互いに前線からプレッシングを仕掛ける中で、帝京長岡高は個人の技術でボールを運ぼうとし、一方の作陽高は全体の連動性で相手の圧力をかわそうとする見応えのある展開が続きます。我慢比べの時間帯を経て、帝京長岡高はFP齋藤日向選手がチーム4点目となるゴールを決めると、終盤の作陽高の反撃を1点に抑えて4-3で勝利。前回王者を下した帝京長岡高が、決勝に駒を進めています。
大会最終日の7日には、3位決定戦と決勝戦が行われます。どちらが勝っても初優勝となる決勝戦のフットボウズ対帝京長岡高の試合は、13時半にゼビオアリーナ仙台でキックオフを迎えます。
監督・選手コメント
上野晧平 コーチ(北星学園大学附属高等学校)
選手たちは100%の力を出してくれました。悔いはないですし、本当にいい経験ができたと思います。私自身、中国でフットサルのプロ選手としてプレーしていたからこそ、フットサルを日本で普及させたいし、チームが勝ち進むことで、もっと「フットサルは面白い」ということを示したかったです。これまでマークを外すフェイクの動きなど、フットサルの動きをサッカー部の練習に取り入れてきました。そうした働きかけを増やしていきたいです。高校サッカー選手権に向けても、いい戦いができたのではないかと思います。
鹿内都夢 選手(北星学園大学附属高等学校)
チーム一丸となってここまで来ることができたので、よかったと思います。ボールや環境がサッカーとフットサルとでは違うので、なかなか難しかったです。この大会を通じて、最後まであきらめないこと、自信を持つことの重要性を学びました。この経験は、サッカーにもつながると思います。観客も多くて緊張しましたが、僕は2年生なので来年もこの大会に出たいですし、もっと練習が必要だと感じたので、練習でテクニックをつけてドリブルを磨き、試合を決められる選手になっていきたいと思います。
藤野真人 監督(北海道釧路江南高等学校)
しっかりと守備を固めて、カウンターアタックから得点を狙うのが自分たちの形なのですが、そこで決め切れませんでした。前半のチャンスで点を重ねれば、相手を焦らせることができたと思います。後半は体力的に厳しくなり、最後は疲労が出ました。それでも、今までの戦いの中で、一番いい戦いができたという印象はあります。一戦一戦、地区予選からチームは成長してくれました。この大会を最後に3年生はサッカー部を引退すると決めていたので、もう一つ勝たせてあげて、ゼビオアリーナに戻りたかったです。北海道から仙台に来るまで電車で10時間くらいかかりましたが、その時間もみんなは勉強していました。本当に誇らしい生徒たちですし、これだけの選手はなかなかそろわないでしょうね。「選手権までサッカーをやろうと、気持ちは変わってないか?」と聞いてみようと思います(笑)。
齋藤日向 選手(帝京長岡高等学校)
自分たちの代は、サッカーでも「強くない」と言われていたので、昨年以上に走ることや球際の強さを意識してきました。サッカーとフットサルは違いますが、決勝まで勝ち進めたことはうれしく思います。戦うごとに動き方やチームワークもよくなっていますし、選手間で話す回数も増えています。ベンチ入りのメンバーが少ないため体力的には厳しいですが、たくさんフットサルができるのでうれしいです。準決勝では普段から取り組んでいるパス回しの練習、ボールスピードに緩急をつけること、動きの強弱でマークを外すことを表現できたと思います。あと一つ勝てば日本一になれるので、少し緊張しますが、全力でやれることをやって、全てを出して優勝したいと思います。
湯浅拓斗 選手(岡山県作陽高等学校)
試合に出場できなかったメンバーや、この大会を最後に引退して受験に備える選手もいたので、正直、勝ちたかったです。選手間でコミュニケーションをとることができず、準々決勝に勝利した雰囲気を準決勝に持っていくことができませんでした。単純なミスで、どんどん自分たちを追い込んでしまいました。前半は手堅くプレーし、後半に勝負を懸けるのが自分たちのスタイルですが、序盤のミスでテンションが落ち、相手の勢いに飲み込まれました。後半の立ち上がり、早い時間に点が取れたので、そこからもう1点を取れればよかったのですが、決定力が足りませんでした。明日の3位決定戦は、絶対に勝って終わります。
第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会
2016年8月4日(木)~2016年8月7日(日)
宮城県/ゼビオアリーナ仙台、仙台市体育館
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