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山形が千葉を下し、クラブ史上初の決勝進出 第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝
2014年11月27日
第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会は11月26日(水)に準決勝2試合を開催。大阪・ヤンマースタジアム長居でジェフユナイテッド千葉(J2)とモンテディオ山形(J2)が対戦しました。
ジェフユナイテッド千葉(J2) 2-3(前半1-2、後半1-1) モンテディオ山形(J2)
決勝へのチケットをかけて争うのは、前身の古河電工で準優勝した第64回(1984年度)大会以来の決勝進出を狙う千葉と、初めて4強入りした勢いのまま頂点を目指す山形。直近の試合からスタメンを大幅に入れ替えた千葉に対し、山形はリーグ戦とほぼ変わらないメンバーで試合に挑みました。
序盤、ペースを握ったのは山形でした。2分には左サイドから上げたキム・ボムヨン選手のクロスをペナルティーエリアに走り込んだ山田拓巳選手が頭で合わせると、相手に当たったこぼれ球を山﨑雅人選手が押し込んで山形が先制しました。その後も山形のペースで試合が進んだものの、千葉は相手の一瞬の隙を突きます。23分に相手ミスからCKを獲得すると、中村太亮選手がファーサイドに送ったボールを竹内彬選手がヘディングで合わせ、試合を1-1の振り出しに戻りました。
初戦のロアッソ熊本(J2)戦から無失点を続けてきた山形ですが、今大会初失点で気持ちを切らすことなく、すぐさま反撃を開始。33分には石川竜也選手のCKをニアサイドで合わせたキム選手のヘディングシュートがゴール左隅に突き刺さり、山形が再びリードを奪って前半を終えました。
後半は、ハーフタイムに関塚隆監督から「一人一人が自信を持って、試合をひっくり返そう」と激励を受けた千葉の時間が続きます。48分には中村選手のクロスを戸島章選手が頭で合わせましたが、山形のDFが体を張って阻止。52分にもクロスのこぼれ球に反応した井出遥也選手が際どいシュートを放ち、じわじわと相手ゴールに迫ります。迎えた54分、高い位置で相手のパスをカットしたオナイウ阿道選手が素早く谷澤達也選手にラストパス。谷澤選手が豪快な一撃を突き刺して、山形ゴールをこじ開けました。
再び同点とされた山形は、ここから攻撃のスイッチを入れました。71分、川西翔太選手がピッチの中央でボールを受けると、ドリブルで相手DFを引きつけて右のスペースを展開。このパスに走り込んだ山田選手のダイレクトシュートがゴール右隅に決まり、山形が3-2とします。この後、山形はFWのジャイール選手を投入するなど厚みのある攻撃を仕掛けた千葉を押さえて、逃げ切りに成功。23度目の出場で、クラブ史上初の決勝進出を決めました。
監督・選手コメント
関塚隆 監督(ジェフユナイテッド千葉)
非常に残念な結果になりました。スタジアムに来てくれたサポーター含め、期待に応えられず残念です。リーグで連戦が続いた影響や、アクシデントがあったので前の試合からメンバーを入れ替えました。選手たちが「眠っていた」前半に比べて後半はチーム全体に動きが出て、同点に追いついたところまでは良かったのですが、勝ち越すことができませんでした。天皇杯はこれで終わりですが、われわれにはJ1昇格を懸けたプレーオフがあります。今日は競り負けてしまったので、もう一度自らを見つめ直し、次に切り替えたいと思います。
谷澤達也 選手(ジェフユナイテッド千葉)
チームに焦りがあったので、いかに落ち着いて試合に入っていくかを考えなければいけなかったと思います。試合の序盤、意思統一を欠いた場面が何度かあって、一発勝負に臨む準備ができていませんでした。チームとしての有り方が出てしまった試合だと思いました。相手はセットプレーとサイド攻撃を得意としているので、こちらがボールを動かさないといけませんでしたが、その動かしにも課題が残りました。ゴールに向かうのではなく、ただボールを動かすだけになるシーンが多いので、プレーオフに向けて修正したいと思います。
石崎信弘 監督(モンテディオ山形)
先週の日曜日にリーグ戦が終わり、今日は天皇杯があって、日曜日にはJ1昇格プレーオフがあります。日程的に大変ですが、名誉ある天皇杯の決勝に進出するため、ベストメンバーで挑みました。後半の立ち上がりから相手が攻撃に出て、相手の左サイドから崩されましたが、早めに手を打てば2失点目はなかったと思います。選手の勝ちたい気持ちが出ていた点はプラスですが、軽率な守備が見られるなど課題も見えました。天皇杯の決勝を戦えることは光栄ですが、まずは週末のジュビロ磐田戦に向けて、しっかり休んで良い準備をしようと思います。
川西翔太 選手(モンテディオ山形)
前半から全員が勝ちたい気持ちを出せたからこそ、早い時間に得点できたと思いますし、失点しても取り返すことができたのだと思います。2失点目は自分のパスミスから招いたもので、自分が良い判断をしていれば防ぐことができました。絶対にあのミスを返そうという気持ちでプレーしていましたし、ヤマ(山田拓巳選手)が攻め上がってきてくれて、3点目につながったことは良かったと思います。決勝は(期限付き移籍元の)ガンバ大阪との対戦ですが、気にせず、思い切りプレーするだけです。
決勝
マッチ No. | 試合日 | キックオフ | 対戦カード | 会場 | ||
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87 | 12/13(土) | 14:00 | ガンバ大阪 (J1) |
14:00 | モンテディオ山形 (J2) |
日産スタジアム |
第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2014/7/5(土)〜2014/12/13(土)
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