日本サッカー最強決定トーナメント「第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会」が8月29日（土）と30日（日）に開幕し、1回戦を実施します。

例年、1回戦には大学チームや地域リーグ勢のみが登場しますが、今大会は初戦からJ1の2クラブ（モンテディオ山形、松本山雅FC）とJ2の全チームが登場。これによって大会の風物詩である「ジャイアント・キリング」（「大物食い」の意。弱者が強者に勝つこと）が1回戦から見られるかもしれません。

前回大会で準優勝まで勝ち進んだモンテディオ山形（J1）は、同じ地元の山形大学医学部と対戦。明治安田生命J1リーグ2ndステージでは未勝利と苦しんでいますが、この一戦でしっかり勝利を収め、リーグ戦の反撃につなげたいところ。8試合3得点の攻撃陣の奮起が期待されます。対する山形大学医学部は選手30人と決して大規模なチームではないものの、選手間で練習の工夫をこらしてレベルアップにつなげ、2度目の本大会出場を決めました。今回の一戦では、プロ相手にどこまで食い下がるでしょうか。

昨年、2回戦でJ1のヴィッセル神戸を下している関西学院大学（兵庫）はアウェイでFC岐阜（J2）と対戦します。チームは第93回関西学生リーグで8勝1分け（第9節時点）と首位をキープ。最終ラインに米原祐選手、前線にはガンバ大阪（J1）加入が内定している呉屋大翔選手を擁しており、バランスの取れたグループに仕上がっています。今年もプロから金星を奪うことができるか注目です。

J2昇格初年度で一時は上位に食い込む奮闘を見せているツエーゲン金沢。今大会の初戦では、元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治（愛媛）と2回戦進出をかけて戦います。リーグ戦直近5試合で勝利に見放されている金沢ですが、選手たちは「天皇杯の初戦に勝ってJ1の松本山雅と戦いたい」と意気込みます。対するFC今治は山田卓也選手や市川大祐選手といった日本代表経験者を軸に番狂わせを狙います。

このほか、AC長野パルセイロ（長野）とレノファ山口FC（山口）によるJ3同士の対決や、韮崎アストロス（山梨）対順天堂大学（千葉）、四日市大学（三重）対ヴェルスパ大分（大分）などカテゴリーは違えども、勝利を手にしてJ1勢との対戦を目指すチームの一戦など、見どころ盛りだくさん。大会のスタートとなる1回戦にぜひご注目ください。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2015年8月29日(土)～2016年1月1日(金・祝)

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