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第95回天皇杯 都道府県代表チームの躍進は続くか
2015年10月09日
「第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会」は10月10日(土)、14日(水)に3回戦を実施します。
全12カードのうち湘南ベルマーレと松本山雅FCの一戦は唯一、明治安田生命J1リーグに属するクラブ同士の対決です。湘南はJ1復帰初年度ながら年間9位と奮闘中。リーグ戦ここ5試合で無失点に抑えた試合がなく、勝利から見放されている点、主軸の遠藤航選手が負傷を抱えている点は懸念材料といえます。しかし、今シーズンの松本戦は1勝1分けと分が良く、自信を持って今回の一戦に臨むことができます。対する松本は、J1リーグ2ndステージ第13節に清水エスパルスを破り、同ステージ3勝目をマーク。年間順位こそJ2降格圏の16位ですが、リーグ戦ここ5試合で1敗と調子を上げています。09年シーズンから3年間、湘南を率いた反町康治監督(現松本)と、その間、コーチとして反町監督を支えた曺貴裁監督(現湘南)の采配も見どころの一つです。
ここまで、都道府県代表のチームも奮闘しています。藤枝MYFC(静岡県代表)は2回戦でJ1の清水と対戦。開始15分間で2点のビハインドを背負いましたが、大石治寿選手と枝本雄一郎選手がそれぞれ2得点をマーク、格上から4-2の逆転勝利をもぎ取っています。3回戦の相手はモンテディオ山形。J1勢との試合が続きますが、選手たちは「日々の練習を継続してきたからこそ、ここまでくることができた。もっと上に行きたい」(枝本選手)と今大会2度目のジャイアント・キリング(番狂わせ)を狙います。
藤枝MYFC同様、J3に所属するFC町田ゼルビア(東京都代表)も今大会で2勝を挙げています。初戦でグルージャ盛岡(岩手県代表)を3-0で下すと、2回戦はJ1の名古屋グランパスを1-0で完封。リーグ戦でもここ10試合のうち5試合を無失点に抑えるなど堅守を武器にJ3で2位につけています。今回の相手・アビスパ福岡も直近の5試合で4度無失点の試合を達成するなど、J2リーグ3位に浮上しています。1点が試合の流れを大きく左右することが予想される中、先制点を奪って優位に立つのはどちらのチームでしょうか。
このほか、鹿島アントラーズ(J1)と水戸ホーリーホック(J2)による茨城県勢対決や、ベガルタ仙台(J1)と大宮アルディージャ(J2)による一戦など、注目の対戦が目白押し。4回戦進出を懸けた戦いは、これまで以上にヒートアップしそうです。
また今週末11日(日)には、9月6日に豪雨によるピッチコンディション悪化のため、後半途中に試合中止となった「2回戦 横浜F・マリノス vs MIOびわこ滋賀(マッチナンバー【40】)」の再開試合も行われます。
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 横浜F・マリノス vs MIOびわこ滋賀(マッチナンバー【40】) 試合の取り扱いについて