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第95回天皇杯2回戦再開試合 横浜FM、延長戦で滋賀を下し3回戦へ
2015年10月12日
大雨により後半途中に中断・中止された第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦 横浜F・マリノス対MIOびわこ滋賀の再開試合が11日、ニッパツ三ツ沢球技場から日産スタジアムに戦いの場を移して行われました。
先月6日に行われたこの試合は、1-1で迎えた後半29分に大雨の影響で一時中断。その後の天候回復が見込めず、選手の安全確保を最優先してそのまま中止となり、試合の残りは後日行われることになっていました。
再開試合は、両チームとも中断前に2人ずつ選手を交代しており、残る交代枠はそれぞれ1人。なお、横浜FMは齋藤学選手と小林祐三選手が負傷のため、再開時より藤本淳吾選手と奈良輪雄太選手に交代しましたが、これは大会再開条件により交代枠には数えられません。また、滋賀も控え選手のMF望月聖矢選手が負傷のため、再開試合では柳澤隼選手に入れ替えられました。
この日は午前中に強い雨が降っていましたが、試合前には止み、後半途中の28分16秒から滋賀のゴールキックで試合再開。開始から横浜FMがボールを支配するものの、滋賀の分厚い守備の前に勝ち越し点が奪えず、1-1のまま試合は延長戦へ突入します。そして延長に入り95分、横浜FM・奈良輪雄太選手の右クロスにアデミウソン選手が頭で合わせ、待望の勝ち越し点を挙げます。さらに横浜FMは104分にアデミウソン選手のスルーパスを受けた伊藤翔選手がダメ押しとも言える追加点を決め、これで勝負あり。横浜FMが3-1で36日がかりの一戦を制しました。
なお、3回戦にコマを進めた横浜FMは、3日後の14日に大分銀行ドームで大分トリニータと対戦します。
監督・選手コメント
エリク・モンバエルツ 監督(横浜F・マリノス)
まずスタートから力を発揮した選手たちを称えたいと思います。強いプレッシャーの中にありましたが、ゲームが始まるとすぐにチャンスを作り出しましたし、ゲームをコントロールして、特にサイドからの攻撃をうまく機能させました。結果は妥当なものだと思います私にとっても、(このようなケースは)初めてのゲームでしたが、このような再開試合で残り時間が少ないということは、カテゴリーが下の相手の方がメンタル的に有利で、こちらはプレッシャーを感じていました。この試合の準備としては、まず相手の守備を中に引き付けて、サイドに展開して攻撃するということを重点的にやってきました。
前回の滋賀戦ではあまりできなかったことで、そこはよかったと思います。選手が準備してきたことをしっかりやってくれましたし、実際、サイドからのクロスボールで得点が取れましたので、その姿勢を称えたいと思います。今日は特に両サイドの選手を称えたいですし、アデミウソンも称えたいと思います。アデミウソンは、ファーストタッチや相手をかわすプレーで(相手と)違いを生み出して、(今日の)2ゴールに結び付けてくれました。次の段階に進めたのは喜ばしいことです。連戦が続き、試合が多くなるというのは、それだけ勝ち残っているということで、サッカーをする者として嬉しいことですし、横浜F・マリノスには、これを戦うための選手の人数も質もそろっていますので、全員で準備をしていきたいと思います。
アデミウソン 選手(横浜F・マリノス)
(勝ち越し点について)右サイドで奈良輪選手が右足から左足に持ち替えたので、(クロスボールは)ゴールに向かってボールが来ると思っていました。ヘディングで得点するのは実はプロに入って初めてです。ブラジルで一度ありましたが、オフサイドで取り消されてしまいました。
中尾幸太郎 監督(MIOびわこ滋賀)
引いて守ったとしても、マリノスは上手いですし、ボックスに入り込まれてしまうので、前からプレスをかけ長いボールを蹴らせてそれを弾き返すことを考えていました。それがなかなかはまらず、引いている時間が多くなり、そこでボールが取れてもゴールまでの距離が遠かったです。J1のチームとは練習試合をすることはありますが、ガチンコで対戦することは少ないので、ボールを保持されて、奪いどころも上手く回避されてしまい、フィールドプレーヤーはパニックに陥ったと思います。(再開試合までの間は)リーグ戦(JFL)もありましたが、天皇杯にも重点を置き、20分・15分・15分という区切りでのトレーニングを増やしたりしていました。
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2015/8/29(土)~2016/1/1(金・祝)
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