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第95回天皇杯準々決勝、ベスト4入りをかけて激突
2015年12月26日
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は12月26日に準々決勝を迎え、連覇を狙うガンバ大阪対サガン鳥栖、FC東京対Jリーグ優勝のサンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸対浦和レッズ、ベガルタ仙台対柏レイソルの4試合が行われます。
11月22日にJ1リーグのセカンドステージ最終節が終了して以来、JリーグチャンピオンシップとFIFAクラブワールドカップを除けば約1ヵ月ぶりの公式戦です。各チームともゲームフィットネスが勝敗を左右する要因の一つになりそうです。
連覇と通算4度目の大会制覇を狙うガンバ大阪は、サガン鳥栖を万博記念競技場に迎えます。
ガンバは今季、Jリーグチャンピオンシップ決勝で広島に敗れて2位、Jリーグナビスコカップ2位、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)4強と、あと一歩のところで優勝を逃してきただけに、今季を締めくくる天皇杯でのタイトル獲得へ強い思いを抱いています。また、来季からは新設の市立吹田スタジアムをホームとするため、万博での最終戦の勝利を目指しています。
しかし、Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦後、約3週間のブレイクを経て、主力にけが人や体調不良者などが続出しており、ここまで厳しい日程をこなしてきたガンバですが、長谷川健太監督はチーム編成に頭を悩ませそうです。
ラウンド16(4回戦)でモンテディオ山形を4-3で破った鳥栖は、4強入りした2013年の前々回大会以来となるベスト8入りです。12月に入って大学チームとの練習試合や大阪での短期合宿を実施して調整を重ねてきました。
今季J1リーグでは年間11位という成績でしたが、最後5試合は負けなしで終了。日本代表経験もあるFW豊田陽平選手は、リーグ得点3位のガンバFW宇佐美貴史選手に3ゴール差と迫る、29試合で16得点の活躍でした。
また、今季ガンバとの対戦では、3月のJ1リーグファーストステージのホームでの対戦を1-0で勝ち、7月のセカンドステージでの対戦はアウェイで1-1の引き分けに持ち込みました。ガンバにとって油断のならない相手と言えそうです。
一方、サンフレッチェ広島はJリーグ王者として12月10~20日までFIFAクラブワールドカップに出場し、今季ACL優勝の広州恒大(中国)に勝って大会3位に入る活躍を見せました。そこから1週間弱での試合になりますが、試合勘の部分では他のチームよりもフィットしていると言えそうです。
第91回(2011年)大会以来の優勝を目指すFC東京は今季リーグ4位。特に守備では総失点がリーグ3位の少なさでした。
広島は21ゴールでリーグ得点ランキング2位のFWドウグラス選手や、今季通算リーグ得点数が歴代1位タイに並んだFW佐藤寿人選手、トップスピードで相手ゴールへの貪欲に迫る若手FW浅野拓磨選手らを擁しており、東京の守備陣の対応力が試されそうです。なお、両者の今季のリーグ戦では1勝1敗の成績でした。
神戸はラウンド16で横浜F.・マリノスを1-0で破って2003年以来となるベスト8進出です。浦和とはJ1セカンドステージ最終節(浦和の5-2勝利)に続く対戦で、ホームでのファーストステージでは1-1の引き分けでした。
J1ファーストステージ優勝の浦和は11月28日のJリーグチャンピオンシップ準決勝以来の公式戦です。今回、関西での戦いになりますが、天皇杯はここのところ3回戦や4回戦での敗退が続いていただけに、第86回(2006年)大会以来のタイトル獲得へ負けられない戦いになります。
仙台と柏は共にJ1リーグ最終節以来、約5週間ぶりの公式戦です。前々回(2013年)大会ベスト8の仙台は地元の大学チームと2度の練習試合を行い、第92回(2012年)大会優勝の柏はJ2クラブとの練習試合などで調整してきました。両者の今季リーグでの成績は柏の1勝1分です。
準々決勝はヴィッセル神戸対浦和レッズ戦が大阪のヤンマースタジアム長居、ベガルタ仙台対柏レイソル戦が宮城県のユアテックスタジアム仙台にて、いずれも13:00キックオフ。ガンバ大阪対サガン鳥栖戦が大阪の万博記念競技場、FC東京対サンフレッチェ広島戦が長崎県立総合運動公園陸上競技場にて、いずれも15:00開始予定です。
勝者は12月29日の準決勝へ進みます。決勝は1月1日に東京・味の素スタジアムで開催され、優勝チームは日本一の栄誉と共に来年のACL出場権を獲得します。
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2015/8/29(土)~2016/1/1(金・祝)
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