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第96回天皇杯 J1の3チームが準々決勝進出を決める
2016年11月10日
ピックアップマッチ
FC東京(J1)2-1(前半0-1、後半2-0)Honda FC(静岡県代表)
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は11月9日(水)、各地で4回戦が行われ、味の素スタジアムでは、FC東京(J1)とHonda FC(静岡県代表)が対戦しました。
Hondaは1回戦でFC岐阜、2回戦で松本山雅FCのJ2勢を破り、3回戦でもJ3リーグのグルージャ盛岡(岩手県代表)を下し、都道府県代表としては唯一ベスト16に残りました。破竹の勢いで勝ち上がってきた“JFLの雄”がJ1チームからの金星を目指します。
最初にチャンスを迎えたのはFC東京でした。7分に河野広貴選手のFKをゴール前の混戦から平山相太選手が右足で合わせますが、これはGK清水谷侑樹選手がセーブします。
序盤こそ硬さがあったHondaでしたが、徐々に試合のペースをつかみます。14分にパス交換から抜け出した左サイドバックの中川裕平選手が素早いクロスを入れますが、これは味方に合わず。しかし持ち前のパスワークが機能し始めた18分、香川大樹選手からのスルーパスに抜け出した久野純弥選手がGKと一対一の好機を迎えます。これを冷静に流し込み、Hondaが先制します。その後もHondaの攻勢は続きます。前半終了間際には、古橋達弥選手がゴール左の絶妙なコースにFKを放ちますが、これはGK秋元陽太選手に阻まれます。
後半開始とともにFC東京は梶山陽平選手に代えて、小川諒也選手をピッチに送り出します。この交代策がFC東京に良い流れを呼び込みます。51分、中盤でボールをつなぎながら相手陣内に攻め込むと、ゴール前のこぼれ球を中島翔哉選手が左足でボレーシュート。相手DFに当たったボールは、コースが変わってゴールネットに吸い込まれ、FC東京が同点とします。
同点とされてもHondaは自分たちのパスサッカーを貫きつつも、ミドルレンジからゴールを狙います。70分、細貝竜太選手が角度のない右サイド深くからシュート。74分にも久野選手がミドルシュートを狙いますが、ミートすることができず相手GKにキャッチされてしまいます。
プロチームの意地を見せたいFC東京は80分、途中出場の林容平選手が体を張ってボールをつなぎ、ペナルティエリアー付近の中島選手が受けると、右サイドにラストパスを送ります。猛然と駆け上がった室屋成選手が右足でゴールを陥れ、FC東京が逆転します。
Hondaも最後まで諦めません。86分、栗本広輝選手が右ゴールポストを直撃するFKを放ちます。さらに後半アディショナルタイムには右サイドの三浦誠史選手からクロスに香川選手が右足でボレーシュートを放ちますが、これは相手GKに阻まれてしまい、万事休す。2-1でタイムアップとなり、Hondaは健闘むなしくラウンド16での敗退が決まりました。逆転勝利を収めたFC東京は12月24日(土)に行われる準々決勝で、川崎フロンターレ(J1)と浦和レッズ(J1)の勝者と対戦します。なお、ラウンド16の残り5試合は11月12日(土)に開催されます。
監督・選手コメント
篠田善之 監督(FC東京)
まずは次のステージに突破できて良かったです。ゲームの内容は、前半にあのような失点をすると、どうしても難しいゲームになります。少しスピード感が足りず、停滞して時間を掛けることが多く、相手を崩し切れないまま失点をしてしまった。反省しなければいけないゲームだったと思います。Honda FCはすごくいいチームで、彼らのひたむきなプレーやクラブの勝ちたい姿勢というのは我々も学ばないといけないと思いました。結果的に苦しめられたのは事実なので、何が良くて何がダメだったかをはっきりさせて、またトレーニングしたいと思います。
室屋成 選手(FC東京)
(ゴールシーンは)中島選手が相手DFをはがしてカットインしてきたので、良いタイミングで入っていけましたし、中島選手から本当にいいボールが来ました。ボールを受けたときにはGKと一対一でしたが、珍しく落ち着いて決められたので良かったです。試合前から難しい試合になることは分かっていましたが、先制点を奪われてより難しい試合になりました。ただし、全体的に慌てることなく、特に後半は自分たちのペースで試合ができました。慌てずに試合をコントロールできたのが良かったと思います。
井幡博康 監督(Honda FC)
選手のトレーニングを毎日見ていますが、まだまだ力を出せたと思うので、よくやったというよりもまだまだやれたという気持ちのほうが強いです。後半に相手のサイドバックが代わって、局面が変わってしまいました。もう少し自分が早く手を打てれば良かったと思います。自分たちは攻撃に力を入れて日々トレーニングをしていて、J1相手でも自分たちはできるという気持ちが強いだけに、今日のゲームは悔しさが残ります。結果的には1点差でしたが、個人的な評価は完敗です。良い経験をさせていただいたので、今日のゲームをしっかりと生かして今後につなげていきたいと思います。
香川大樹 選手(Honda FC)
得点のシーンはきれいにパスが通って良かったです。ただ、他にもチャンスはあったので、そういうところを一つずつ決めていければ良かったです。序盤は大舞台に慣れていないこともあり、焦ってパスを出すシーンもありました。自分たちのパスサッカーが通用したというよりは、回させてもらっているという感覚があり、相手のゴールに近い、バイタルのところには入れさせてもらえなかった。そこが差だったと思います。僕はHondaに加入して6年目で、今年が初めての天皇杯でした。Jリーグのチームと対戦できるチャンスはなかなかありませんし、一つでも多くプロのチームに勝つのが目標なので、また勝っていきたいです。
ラウンド16(4回戦)その他会場の試合結果(11/9開催)
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1 | 0 0 0 1 |
前半 後半 延長前半 延長後半 |
0 0 0 0 |
0 |
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1 | 0 1 |
前半 後半 |
0 0 |
0 |
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ラウンド16(4回戦) (11/12開催)
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vs |
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11月12日(土) 15:00キックオフ(予定) 日産スタジアム |
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vs |
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11月12日(土) 14:00キックオフ(予定) ノエビアスタジアム神戸 |
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vs |
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11月12日(土) 15:00キックオフ(予定) ベストアメニティスタジアム |
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vs |
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11月12日(土) 13:00キックオフ(予定) 日立柏サッカー場 |
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vs |
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11月12日(土) 19:00キックオフ(予定) 等々力陸上競技場 |
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
【ラウンド16(4回戦)】 11月9日(水)※、12日(土) *ACL出場シードJ1チーム出場
※9日開催試合は、天皇杯ラウンド16に進出したJ2、J3のチームが対象
【準々決勝】12月24日(土)
【準決勝】12月29日(木)
【決勝】 2017年1月1日/元日(日・祝)
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