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天皇杯準決勝、J王者の鹿島に挑む横浜FM、初の決勝を目指す川崎Fと大宮
2016年12月28日
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は12月29日(木)に準決勝を迎え、横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが大阪・ヤンマースタジアム長居にて、大宮アルディージャと川崎フロンターレが横浜・日産スタジアムにて対戦します。
横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズ
横浜は前回優勝した2013年大会以来のベスト4進出で、前身の日産自動車時代を含めて8度目の大会制覇へ向けて、Jリーグ王者の鹿島を相手に決勝進出を狙います。
今シーズンのJリーグではファーストステージ11位、セカンドステージ7位で年間順位10位でしたが、今大会の準々決勝では大会3連覇を狙ったガンバ大阪に2-1の勝利を収めて4強入りです。
MF天野純選手が1-0で勝利したラウンド16(4回戦)のアルビレックス新潟戦に続いて、2試合連続で後半アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げる活躍で、今季のJリーグベストイレブンに選出されたMF斎藤学選手と共に切れのあるプレーが光っています。守備もベテランDF中澤祐二選手を中心に安定したパフォーマンスを見せています。
対する鹿島は2012年大会以来の4強進出で、2010年以来となる通算5度目の優勝を目指しています。今シーズンのJリーグではファーストステージ優勝後、セカンドステージは11位と振るわなかったものの、シーズン終盤から勝負強さを発揮してJリーグチャンピオンシップに優勝。その後のFIFAクラブワールドカップではアジア勢として初めて進出した決勝で欧州王者のレアル・マドリードと延長戦にもつれる好ゲームを展開し、自信も深めました。
MF小笠原満男選手、DF昌子源選手らが好調で、体調を考慮して準々決勝を見送ったMF柴崎岳選手も復帰の見込み。今大会準々決勝のサンフレッチェ広島戦で1-0勝利を呼び込むゴールを決めたFW赤﨑秀平選手は、「クラブワールドカップでチームが一回りも二回りも大きくなった。最後まで行って優勝したい」と語っています。
両者のJリーグでの対戦では鹿島が今季の1勝1分けを含めて27勝8分19敗とリードしています。
しかし、準々決勝での戦いに手応えを覚えている様子の横浜のエリク・モンバエルツ監督は、「鹿島のクラブワールドカップ決勝を見て、彼らは組織的にプレーできるチームだと改めて感じた。だが、我々は自分たちの強みを変えるつもりはない。より高いパフォーマンスを出して、ボール回しのスピードや展開力を上げたい」と話し、「難しい試合になるとは思うが、準決勝まで来ることができた状況を楽しみたい」と語りました。
天野選手も、「準決勝で負けることほど意味のないことはない。相手に気持ちで上回ることも大事。チームとして何ができるか、しっかり考えて準備したい」と意気みを口にしています。
大宮アルディージャ vs 川崎フロンターレ
川崎Fは今季のJリーグではファーストステージ2位、セカンドステージ3位で年間勝点2位に入りながら、チャンピオンシップ準決勝で鹿島に敗れて、最終順位3位に甘んじましたが、今大会では2007年以来となる準決勝進出で初優勝を目指しています。
リーグ最多の総得点68を叩き出した攻撃力は川崎Fの大きな武器で、FW大久保嘉人選手とFW小林悠選手がともに今季日本人トップの15ゴールを挙げました。大久保選手は今大会でも好調で、2回戦のブラブリッツ秋田戦から準々決勝のFC東京戦(2-1勝利)まで毎回得点しており、ここまで5ゴールの活躍で、今季のJリーグMVPに輝いたMF中村憲剛選手とともに、チームの勝利に大きく貢献しています。
大久保選手は「あと1つ勝てば決勝。タイトルを獲れるように頑張る」と気合十分。今季で退任する風間八宏監督も「今季、トップになってもおかしくない力は備えてきた。1試合1試合、全力で一番上まで行きたい」と話しています。
一方、大宮は2005年以来の4強進出で、同じく初優勝を狙っています。
今季のJリーグでは、2005年の昇格以来チーム最高の年間5位に入る飛躍を見せ、総失点36はリーグ最少3位です。今大会でも2回戦からラウンド16まで無失点をキープ。準々決勝では退場者を出した湘南ベルマーレに延長まで持ち込まれたものの、カウンター攻撃が冴え、DF菊地光将選手の2得点などで4-2の勝利を手にしました。また、今季はJリーグルヴァンカップでもベスト4に入っています。
川崎Fとのリーグ通算対戦はJ2を含めて大宮の14勝6分22敗。今季は6月のアウェイ戦では0-2の黒星ながらも、9月のセカンドステージでのホーム戦(熊谷)では終了直前のMF江坂任選手の得点で3-2で勝利しました。その川崎F戦を含めて、セカンドステージは最終節に敗れるまで10試合負けなしと、シーズン後半から調子は上向きです。
MF泉澤仁選手、FWドラガン・ムルジャ選手らも好調で、体調不良だったMF家長昭博選手の復調も見込まれています。
大宮の渋谷洋樹監督は、準々決勝で数的優位になって隙が生れたとして、「準決勝ではそういう部分を減らさなければ」と指摘。また、元川崎Fで主将の菊地選手は「一発勝負なので、結果を求めてみんなでいい準備をして、いい試合をしたい」と話しました。
29日の横浜FM対鹿島戦は13:05、大宮対川崎Fは15:05キックオフの予定です。勝者は1月1日(日)に大阪・市立吹田サッカースタジアムでの決勝へ進出します。
準決勝 (12/29開催)
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vs |
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12月29日(木)13:05キックオフ(予定) ヤンマースタジアム長居 |
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vs |
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12月29日(木)15:05キックオフ(予定) 日産スタジアム |
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2016年8月27日(土)〜2017年1月1日(日・祝)