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第97回天皇杯 筑波大がJクラブを撃破して2回戦へ

2017年04月24日

第97回天皇杯 筑波大がJクラブを撃破して2回戦へ

ピックアップマッチ

Y.S.C.C.横浜(神奈川県代表)1-2(前半0-1、後半1-1)筑波大学(茨城県代表)

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会は4月23日(日)、1回戦の残り11試合が行われ、2回戦に進出する全チームが決定しました。

Shonan BMWスタジアム平塚では、Y.S.C.C.横浜(神奈川)と筑波大学(茨城)が対戦しました。Y.S.C.C.は3大会ぶりの出場で、筑波大は昨年逃した2回戦進出を狙いました。

Y.S.C.C.は序盤からゴールに迫る場面をつくり出します。4分には枠をそれたものの、ゴール左からのFKを松田康佑選手が頭でピタリと合わせました。10分には奥田晃也選手がボックス左から個人技で仕掛けて、筑波大ゴールを脅かしました。

対する筑波大は、相手選手をしっかりと捕まえ、球際での強さを見せて、Y.S.C.C.の攻撃に対処しました。すると28分、少ないチャンスをものにします。GKからつなごうとする相手のビルドアップに対して、にじり寄った三笘薫選手がDFのパスを目前でブロック。ゴールライン際で拾ったこぼれ球をゴール左からボックス内につなぐと、受けた中野誠也選手がゴールネットを揺らしました。

Y.S.C.C.は41分に松田選手が距離のあるFKで直接ゴールを襲い、45分には右サイドの突破でFWの後ろからうまく走り込んだ奥田選手がシュートを放ちますが、いずれもポストを叩きます。ともにこぼれ球も押し込むことができず、シュート8本を放ちながら無得点で前半を終えました。

Y.S.C.C.は後半に入り、ポジションチェンジや選手の動きの幅も増やしてゴールを狙いますが、うまくかみ合わずになかなかシュートまで持ち込めません。むしろ、シュートやクロスなどやり切るプレーが多いのは、しっかりと耐えて攻撃に切り替える筑波大の方でした。

まずは追いつこうとするY.S.C.C.が交代カードも切り、攻勢を強めていこうとする展開の中で流れを引き寄せたのは、68分にもCKからのカウンターでシュートにまで持ち込んでいた筑波大でした。81分、自陣からの反撃で左サイドへ展開すると、2分前に交代出場していた北川柊斗選手がピッチ中央へ見事なパス。相手DFの頭上を越えたボールを受けた中野選手はGKとの1対1をしっかりとものにして、大きな追加点をもたらしました。

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Y.S.C.C.も交代選手が存在感を見せ、終了間際に宮尾孝一選手が直接FKを決めるものの、反撃もここまで。筑波大がベガルタ仙台(J1)の待つ2回戦へと駒を進めました。

監督・選手コメント

樋口靖洋 監督(Y.S.C.C.横浜)
トーナメントは内容よりも次に進む権利を得ることが大事なのですが、内容を結果につなげられませんでした。特に前半は、自分たちのボールの奪い方や運び方が割と整理されてチャンスも多くつくれていました。後半は相手が自陣に引いてカウンターに徹している中で、ブロックを崩せず、まだまだ課題は多いと感じました。リスクを負っても点を取りにいかねばならず、選手交代を機にボランチを1枚にする形に変えるなどしたのですが、ボールの失い方に問題があり、スピードがある相手にやられてしまいました。次はまだ勝ちがないリーグ戦で、内容を結果につなげたいと思います。

大泉和也 選手(Y.S.C.C.横浜)
前半はリーグ戦の試合よりボールを持てて、狙っていた内容でやれましたが、つまらないミスから失点し、決めるべきところを決め切れなかったのがもったいなかったですね。後半は点を取らねばならず前に人数をかけたのですが、前半ほど流動的にできませんでした。ひっかけられてのカウンターへのケアができていなくて、点を取られてしまいました。前半は今季一番良い内容でしたが、その良い流れで点を取れなかったことが、勝敗を分けたと思います。そこがまだ成長できていないところであり、まだ成長できるところだと思います。

小井土正亮 監督(筑波大学)
大学生にとってプロと本気で戦える唯一の大会なので、一つでも多く試合をしたいねと選手たちと話していました。試合内容としては押され続けて耐えただけだったので、もっと鍛えて、一人ひとりできることを増やしていかなければいけないなと感じました。基本的に戦い方などは去年から変えていません。選手の良さを引き出すサッカーをしたいとずっと思っていて、出ている選手によってできることは変わってきます。我慢するところは我慢して、交代選手も含めてのゲームマネジメントは、去年より進歩しているのかなと思います。

中野誠也 選手(筑波大学)
1点目は相手にボールを持たれる苦しい時間に、三笘が良い形で相手の隙を突いてくれました。ボールが来た時点で相手DFは見えていたので、冷静にかわして思い切って打ちました。苦しい時間が長かったのですが、全員で守備をするというのがチームとすべきことなので、それほど慌てませんでした。2点目は北川のボールが完璧でした。欲を言えば、もう少し早い時間に取って、チームを楽にしたかったですね。今日も相手に支配されて、まだまだ僕らは足りない部分が大きいと感じました。もっと勇気を持って仕掛けたり、追い越す場面を増やさないとJ1チームには通じないと思うので、また来週から始まるリーグ戦で突き詰めていきたいです。

2017/4/22(土)~2018/1/1(月・祝)
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