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第98回天皇杯 決勝 ~浦和vs仙台~ 浦和が12年ぶり7度目の天皇杯優勝!
2018年12月10日
12月9日(日)、天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会決勝が埼玉スタジアム2002で行われ、J1・浦和レッズがJ1・ベガルタ仙台を退け、歴代2位に並ぶ7度目の優勝を果たしました。
試合序盤、ボールを握ったのは初タイトルを目指す仙台でした。パスを回して敵陣深くに入り込み、セカンドボールの回収でも勝りました。ただ、浦和が先手を取ります。前半13分、ショートコーナーからのクロスははね返されますが、落下点に宇賀神友弥選手が走り込むと、鋭い右足ボレーが文字通りネットに突き刺さりました。
その後、前からのプレスが功を奏し、さらにリズムに乗ります。仙台もジャーメイン良選手や石原直樹選手らがボールを引き出して対抗しますが、ゴールを割れずに折り返しました。
後半も一進一退の攻防が続きます。67分、仙台はゴールを奪うために阿部拓馬選手と関口訓充選手を投入。ですが、右から崩し、阿部選手がペナルティーエリア外から放ったシュートはGK正面で、左クロスにフリーで飛び込んだ野津田岳人選手のヘディングシュートも枠を捉えられませんでした。
仙台は終盤、板倉滉選手を前線に上げてパワープレーを仕掛けましたが、浦和は阿部勇樹選手や槙野智章選手を中心に体を張った守備でリードを守り切りました。今季途中に就任し、タイトルと来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権をもたらした浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督は「守備的な流れは予想していた。サポーターの存在が選手の限界を超えさせる力になった」と力強い後押しに感謝を口にしました。仙台の渡邉晋監督は「宇賀神選手のスーパーゴールが決まって難しい展開になったが、その後ボール、相手を動かして意図的にゴールに迫ることは表現できた。最後の一押しが、ゴールという形に結びつかなかった」と悔しさをにじませつつ振り返りました。
監督・選手コメント
オズワルド・オリヴェイラ 監督(浦和レッズ)
今日は私たちにとって特別なゲームになりました。通常の状況であれば本日、怪我で試合出場が危ぶまれた選手が6人いて、そのうちマウリシオはゲームに参加できず、その他の選手も直前まで判断がつきませんでした。しかし彼らは犠牲心を持って戦ってくれて、制限された条件の中でも高い精度のプレーを、規律を守りながら見せてくれました。プレーさせてくれたスタッフに感謝していますし、チーム全員がプロフェッショナルとして私の方向性に従ってくれました。
DF #3 宇賀神友弥 選手(浦和レッズ)
前日練習でも(セットプレーからのミドルシュートは)練習していました。オリヴェイラ監督からも信頼してもらい、こぼれ球を狙うためにあのポジションにいさせてもらっていました。ゴールの形は出来過ぎですけど、決勝の舞台で優勝を決めるゴールを決められて本当に良かったと思います。仙台のセットプレーはゾーンで守備するので、セカンドボールがこぼれてくるという話があり、練習ではふかして入らなかったので、練習が終わってからも個人的に練習した成果が出て良かったです。
渡邉晋 監督(ベガルタ仙台)
素晴らしいサポーターの力で選手は今日の90分間、連戦の中でも非常にタフに最後まで走り切ってくれました。スコアを動かされるとしたらリスタートかカウンターのどちらかだろうと予測していて、実際、宇賀神選手のスーパーゴールで難しい展開となりましたが、その後は我々が相手を動かし、ボールを動かし意図的に相手のゴールに迫れました。最後の一押しが今日はゴールに結び付かず、結果が全てなので非常に悔しさが残りますし、準決勝を突破した喜びよりも数万倍も悔しいと今日初めて感じさせられました。
MF #23 中野嘉大 選手(ベガルタ仙台)
全体としてはボールを持てていましたし、良い形もできていましたが、やっぱり勝つためには最後の質のところで、個人、チーム共にその差が出てしまったと思います。前半からいつもより仕掛けるシーンは多かったのですが、仕留め切れませんでした。自分の中で惜しいと思ったシーンでも普通にクリアされているシーンがあったので、もっと質を高めていかなければいけないとこの1試合で感じました。
【1回戦】5月26日(土)、27日(日)
【2回戦】6月6日(水)
【3回戦】7月11日(水)
【ラウンド16(4回戦)】8月22日(水)、一部予備日 9月26日(水)
【準々決勝】10月24日(水)、11月21日(水)
【準決勝】12月5日(水)
【決勝】12月9日(日)
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