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「Jクラブにはプロとしての力を見せてほしい」楢﨑正剛クラブスペシャルフェロー(名古屋グランパス)インタビュー ~天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会~

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2019年05月21日

「Jクラブにはプロとしての力を見せてほしい」楢﨑正剛クラブスペシャルフェロー(名古屋グランパス)インタビュー ~天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会~

天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会が5月25日(土)に開幕します。ここでは第78回、第79回大会で大会連覇を果たした楢﨑正剛さん(名古屋グランパスクラブスペシャルフェロー)に、大会の思い出や期待することを聞きました。

※このインタビューは4月26日に実施しました。

――現役時代、天皇杯は49試合に出場しています。その中で印象に残っている試合は?

楢﨑 佐川急便SCに0-4で負けた試合(第81回大会3回戦)です(笑)。

――そんなこともありましたね。天皇杯はやはり難しい大会ですか?

楢﨑 それまでは全然難しいと思っていなかったですけどね。とても良いイメージの大会だったので。

――個人として3大会連続(第77・78回:横浜フリューゲルス、第79回:名古屋グランパス)で決勝に出場しました。最初の決勝戦は覚えていますか?

楢﨑 鹿島アントラーズ戦ですね。すごくよく覚えています。最高の舞台で意気込んでいたのですが、ウォーミングアップ中に腰をひねってしまって。プレーはしましたが、試合終了後に完全に動かなくなって5日間くらい動けませんでした。

――その次の大会では横浜フリューゲルスの最後の試合で優勝を決めました。

楢﨑 あの年は、負けたらそこでフリューゲルスの歴史が終わるということで、相手がすごくやりにくいだろうなと思いました。不思議に負ける気がしませんでしたね。

――最後に優勝したら「もしかして存続の可能性があるのでは」と思っていました。

楢﨑 「もし優勝したら…」と小さな望みはありましたけど、実際にそんなことはない訳で。美談で終わらせたくないですけど、自分の中ではやり切ったと思ったし、みんなで喜び合えたのはすごくうれしかった。負けていたらちょっと暗い気持ちになっていたかもしれないですね。

――そして、第79回大会では名古屋グランパスの一員として決勝戦に進出しました。大会の印象は?

楢﨑 準決勝が天覧試合で、後半の開始前にみんながロイヤルボックスを見上げていて、自分も陛下のお姿を拝見しました。試合後に「あれが楢﨑くんですね」と名前を知っていてくれたと聞いて、ちょっと良いところを見てもらえたのかなと思って光栄でしたね。

――決勝戦はサンフレッチェ広島を相手に2-0で勝ち、2年連続でカップを掲げました。

楢﨑 天皇杯に入る前からずっとチームの調子が良くて、DFのトーレスにとっても最後の試合だからとみんな気合が入っていました。僕も大会通して頑張ったと思うのですが、最後はやっぱりピクシー(ドラガン・ストイコビッチ)が華麗なゴールを決めて、しっかりMVPを持っていかれました。決勝であの活躍。あれがスターだと思いますね。

――移籍してすぐに結果を出せましたが?

楢﨑 正直、プレッシャーがありました。あの年、最初の頃はなかなか勝てず、けがでの離脱もありましたし、チームも監督が途中で交代して「何のために来たのかな」と考えることもありました。でも、後半戦になって連勝できるようになり、天皇杯に入って「タイトルを取ったらチームのみんなにもファンにも信頼してもらえる」と思って臨みました。思いが強かった分、優勝は本当にうれしかったですね。

――天皇杯の醍醐味は?

楢﨑 下のカテゴリーのチームが上位チームを倒すことはこの大会の醍醐味ですが、プレーしている身としては本当にやりづらい。相手はその試合にモチベーションを合わせてくるけど、こちらはリーグ戦の合間ということもあって、コンディション調整に苦労しました。会場の雰囲気もガラッと変わるし、ピッチ状態が難しさに拍車をかけることがありました。周りも“ジャイアントキリング”を期待していますからね。

――ノックアウト方式がよりGKを難しくさせるものですか?

楢﨑 結果として得点を取られなければ負けないというのはありますけど、どんなGKでも止められないシュートもあるわけで、失点をしない確率を上げる作業をしていくだけですね。いつもと同じように準備して、より集中力を増して自分を奮い立たせることが大事だと思います。

――大会に期待することは?

楢﨑 カテゴリーが上のJリーグチームはプロとして、プロの力を見せてほしい。リーグ戦でチャンスの少ないメンバーが出ることも最近は多いですが、どんなメンバーであっても強さを見せること。すごくステータスの高い大会ですから、それを意識して歴史に名前を残すプレーをしてほしい。これからもずっと権威のある大会であってほしいです。

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【2回戦】7月3日(水)、10日(水)
【3回戦】8月14日(水)
【ラウンド16(4回戦)】9月18日(水)
【準々決勝】10月23日(水)
【準決勝】12月21日(土)
【決勝】2020年1月1日(水・祝)

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