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5連覇を目指すI神戸が好発進 第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2014年12月14日
第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は12月13日(土)、各地で3回戦4試合を開催しました。
ピックアップマッチ1
INAC神戸レオネッサ(なでしこ/兵庫) 4-0(前半1-0、後半3-0) ASハリマアルビオン(関西3/兵庫)
三木総合防災公園陸上競技場(兵庫)での第1試合は、今大会初登場のINAC神戸レオネッサ(なでしこ/兵庫)と地元のASハリマアルビオン(関西3/兵庫)による同県勢対決となりました。大会4連覇中のI神戸に対して、ASハリマはマンツーマンをベースとした守備で対抗。9分には右クロスから齋藤愛選手がゴールわずか右に外れるシュートを放つなど、素早く攻守を切り替え、I神戸のゴールに迫ります。13分にCKから京川舞選手に先制を許した後も、ASハリマは粘り強い戦いを続けて前半を終えました。
後半が始まると、I神戸が流れを引き寄せます。開始20秒、髙瀬愛実選手は長い距離を一気にドリブルで持ち上がり、そのままシュート。これが見事に決まると、その4分後には中島依美選手がゴール前でのFKを直接沈め、3-0とASハリマを突き放します。82分には、先制点を挙げた京川選手がこの日2点目を決め、勝利を決定づけました。公式戦で7試合勝ち星から見放されていたI神戸が、5連覇を目指す大会で好スタートを切りました。
ピックアップマッチ 2
浦和レッズレディース(なでしこ/埼玉) 6-0(前半2-0、後半4-0) ノジマステラ神奈川相模原(関東1/神奈川)
今シーズン、なでしこリーグを制した浦和レッズレディース(なでしこ/埼玉)は、ノジマステラ神奈川相模原(関東1/神奈川)と顔を合わせました。今大会、ここまで2試合連続3得点を挙げているノジマステラですが、浦和Lにはボールを動かされて苦しめられます。それでも、しっかり相手に体を寄せてしぶとく守り、攻めては素早くフィニッシュに持ち込んで得点の可能性を探ります。
そんなノジマステラに対して浦和Lはペースを乱すことなく試合を運び、16分にCKから吉良知夏選手のヘディングで先制。25分には柴田華絵選手が加点します。浦和Lは後半も流麗なパスワークを披露、ノジマステラにボールの奪いどころを絞らせません。後半だけで18本ものシュートを放ち、齊藤あかね選手や後藤三知選手のゴールなどで6-0の快勝。最後まで攻撃的なサッカーを貫いた浦和Lが8強入りを決めました。
3回戦の残り4試合は14日(日)、藤枝総合運動公園サッカー場と三木総合防災公園陸上競技場で開催し、ベスト8が出そろいます。
その他の試合結果
常盤木学園高校(東北1/宮城) 0-4(前半0-2、後半0-2) アルビレックス新潟レディース(なでしこ/新潟)
日本体育大学(関東2/神奈川) 1-3(前半1-0、後半0-3) 岡山湯郷Belle(なでしこ/岡山)
監督・選手コメント
澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ/兵庫)
点が入るまでは、少し落ち着かないところもあったかと思いますが、無失点で終わることができて良かったです。ポジションをいつもより上げるように監督から言われ、自分自身も少しでも得点にこだわりたいなと思っていたので、うれしく受け止めています。皇后杯は負けたら終わりなので、絶対に勝たなければいけない厳しい戦いが続きます。だんだん相手も強くなっていくので、気を引き締めていきます。今年はまだタイトルを獲得していないので、最後に良い形で終わりたいと思います。
田渕径ニ 監督(ASハリマアルビオン/兵庫)
相手に押し込まれることは想定していましたが、引いて守るよりは、やれることをやろうと今までやってきたことを出しました。前半はできることも多かったのですが、後半早々の失点で浮足立ってしまいました。I神戸がスペースに素早くボールを送り、個人の能力を生かす攻撃に切り替えてきた際、抑え切ることができませんでした。足りない部分も、ある程度通用する部分も分かったので、来年以降に生かし、上を目指して努力していこうと思います。
吉良知夏 選手(浦和レッズレディース/埼玉)
私たちの初戦だったので、挑戦者の気持ちで臨みました。相手に関する情報が少なかったこともあり、まずは自分たちに集中し、これまで積み重ねてきたサッカーをしようと意識しました。(CKから挙げた)先制点の場面は良いボールが来ました。今週の練習でもセットプレーから得点していたので、チャンスはあると思っていました。リーグ優勝に続き、皇后杯で優勝するチャンスもあります。勝利にこだわり、サポーターの皆さんにたくさん喜んでもらえるよう、一戦一戦頑張っていきます。
菅野将晃 監督(ノジマステラ神奈川相模原/神奈川)
押される展開を予想し、まずはしっかり守ることが狙いでした。選手個々もチームとしても頑張ってくれましたが、やはりゴール前での力強さや精度の高さを発揮され、守り切ることができませんでした。攻守両面でまだ力が足りないと感じました。今日のような試合を無駄にしないことが大切ですし、「プレーしていて感じたことを、今後の練習や公式戦などに生かさなければならない」と選手たちに話しました。来季の目標、なでしこリーグ昇格につなげていきたいです。
第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2014年11月29日(土)~2015年1月1日(木・祝)
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