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第37回皇后杯開幕目前! 高倉麻子U-19日本女子代表監督が大会を展望
2015年10月23日
第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が11月7日(土)に開幕します。ここでは、現役時代、4度の優勝経験を誇り、現在はU-19日本女子代表を率いる高倉麻子監督が登場。自身の大会での思い出、今大会の見どころなどを語りました。
監督インタビュー 高倉麻子監督(U-19日本女子代表)
――現役時代の印象に残っている大会を教えてください。
高倉 初めて優勝した第9回大会です。それまで、清水第八スポーツクラブというチームが7連覇を果たしていたのですが、第9回大会では決勝でその清水を2-0で下し、チーム(読売サッカークラブ女子ベレーザ)にタイトルをもたらすことができました。私はその試合で2得点を挙げ、大会MVPもいただきました。また、皇后杯はいつも寒かったという印象があります(笑)。当時は3月の開催で、大会序盤は土のグラウンドで試合をするのもごく普通、雪や雨が降ると泥だらけになりながらプレーしていました。
――当時も現在もノックアウト方式です。
高倉 一発勝負はやりにくかったです。「番狂わせを起こしてやろう」という強い気持ちで挑んでくる相手の勢いに押されてしまうというか。試合の開始から終了まで完全にコントロールして勝った試合は少ないと思いますし、粘り強い相手にPK戦の末に敗れることもありました。それまで必死になって準備してきたのに、序盤であっさり負けてしまうと、空いた日に何をすればいいか分からず、仕方がないからみんなと動物園に行ったりしていました(笑)。いまとなっては良い思い出です。
――皇后杯の楽しみ方はありますか?
高倉 異なるカテゴリーのチームが対戦するのは面白いですね。高校生と大学生がしのぎを削りますし、例えば大学の強豪となでしこリーグ2部のチームが対戦すると、「どっちが強いんだろう」と興味がわく。特に1、2回戦では普段は実現しないカードが見られます。実績の少ないチームにはジャイアント・キリング(番狂わせ)を起こしてほしいですし、強いチームには足をすくわれないよう、意地を見せてほしいです。
――前回大会では若手の活躍が目立ちました。今大会に期待することは?
高倉 大会期間は2カ月弱とそこまで長くありません。若手は少しでも波に乗ると、その勢いが加速しますが、前回大会で活躍した選手は今大会では警戒されるでしょう。その中で自分の能力を発揮できるかがポイントで、好不調の波をなくし、常に期待に応えられるように意識してほしいです。安定感あるプレーは仲間や監督の信頼につながり、ゆくゆくはなでしこジャパン(日本女子代表)の足がかりになるはずです。
――指導者という視点では、どんなところに注目していますか。
高倉 もちろん、U-19年代の選手には目がいきますが、それだけにこだわらず、例えばなでしこリーグ2部や、学生チームの選手も満遍なく見たいです。日ごろのリーグ戦でも「うまいな」と感じる選手がいると、その選手がさらに上のリーグにいったときに、どれくらい通用するかイメージします。皇后杯では、チームが勝ち上がれば個人にもスポットが当たるでしょうし、逆に勝たないと誰の目にも触れずに終わります。だからこそ、カテゴリーやネームバリューを問わず、選手たちには野心を持ってプレーしてほしいです。
第37回 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
11月7日(土)~12月27日(日)
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