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第37回皇后杯開幕 1回戦を各地で開催
2015年11月08日
11月7日(土)に第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が開幕。テクノポート福井スタジアム(福井)、四日市中央緑地公園陸上競技場(三重)、三木総合防災公園陸上競技場(兵庫)、五色台運動公園「アスパ五色」(兵庫)の4会場で1回戦が行われました。
ピックアップマッチ1
新潟医療福祉大学(北信越/新潟) 1-2(前半0-0、後半1-1、延長前半0-1、延長後半0-0) NGU名古屋FCレディース(東海/愛知)
テクノポート福井スタジアムでの第1試合は、2年連続出場で初の1回戦突破を狙う新潟医療福祉大学(北信越/新潟)と7大会ぶりの出場となったNGU名古屋FCレディース(東海/愛知)による、今年度からプレナスチャレンジリーグに参戦したチーム同士の戦いとなりました。
前半は新潟が優勢に試合を進めていきますが、名古屋も堅い守備で得点を許しません。後半、62分にスコアが動きます。中央やや右の位置から高橋美夕紀選手が左足でシュートを放つと、ボールはきれいな放物線を描いてゴールへ吸い込まれていきました。今夏、ユニバーシアード競技大会(2015/光州)でも活躍したエースの得点にチームは勢いづきます。しかし粘り強い戦いを見せる名古屋が終盤に反撃。78分に左CKからファーサイドの杉山祐香選手が詰めて同点に追い付きました。
試合は延長戦に突入すると、92分に名古屋がFKを獲得。小池文乃選手が蹴り込んだボールは、ゴール前の混戦の中で直接ゴールへと転がっていきました。名古屋の延長戦のシュートはこの1本のみでしたが、チャンスを確実に得点へ結び付けた名古屋が初戦突破を果たしました。
ピックアップマッチ2
関東学園大学(関東/群馬) 0-5(前半0-1、後半0-4) 大阪体育大学(関西/大阪)
テクノポート福井スタジアムでの第2試合は、関東学園大学(関東/群馬)と大阪体育大学(関西/大阪)による東西の大学勢同士の対決。関東学園大は、今年1月に開かれた第23回全日本大学女子サッカー選手権大会で準優勝した大阪体育大を相手に、真っ向からぶつかっていきます。それでも徐々に大阪体育大が中盤を支配していくと、前半の終盤に先制点が生まれました。41分にゴール前に上がったボールに本多由佳選手が頭で合わせ、大阪体育大がリードして試合を折り返します。
後半に入ってもペースは変わらず、53分には相手GKの頭上を抜く鮮やかなループシュートで再び本多選手が得点を奪います。さらに64分、右サイドを突破した小川くるみ選手から中央へ送られたボールが相手DFに当たってネットを揺らし0-3とリードを広げます。反撃の狼煙を上げたい関東学園大は前線からプレッシャーを強めていきますが、前掛かりになったことで逆に相手にチャンスを与えてしまいます。そして80分に吉田紫穂選手、84分に三橋眞奈選手がミドルシュートを決め、大阪体育大が初戦を大勝で飾りました。
その他の試合結果
ディオッサ出雲F.C(中国/島根)0-4(前半0-1、後半0-3)藤枝順心高校(東海/静岡)
早稲田大学(関東/東京)1-0(前半1-0、後半0-0)福岡J・アンクラス(なでしこ2部/福岡)
浦和レッズレディースユース(関東/埼玉)0-0(PK:5-4)(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK5-4)JFAアカデミー福島(東海/静岡)
神村学園高等部(九州/鹿児島)3-0(前半1-0、後半2-0)クラブフィールズ・リンダ(北海道)
大東文化大学(関東/埼玉)2-0(前半2-0、後半0-0)ノルディーア北海道(北海道)
常盤木学園高校(東北/宮城)0-1(前半0-0、後半0-1)横浜FCシーガルズ(関東/神奈川)
監督・選手コメント
秋山隆之 監督(新潟医療福祉大学)
番狂わせで大会を盛り上げたいと挑みましたが、及びませんでした。チャンスはつくったのですが精度が低かったと思います。守備面では隙を突かれて、セットプレーから2失点してしまいました。こういうことを実際に経験して、選手には成長していってもらいたいですね。相手は、うちよりも少ないチャンスを確実に決めて、全員が自分の力を出し切っていたので、あらためてこういうチームが勝ち上がるのだと勉強になりました。
菅野裕二 監督(NGU名古屋FCレディース)
シーズンを通してやってきた粘り強く戦うことが身に付いてきました。「諦めない」というのは人生と同じだと思いますし、ピッチではいろいろなことが起こるので、柔軟に対応していこうと日頃から選手には伝えています。今大会では、なでしこリーグのチームと戦い、やってみないと分からない部分を体感したいと思っています。スペランツァFC大阪高槻との2回戦は、どんな結果になるかは分からないですが、良い準備をして楽しみたいと思います。
山口重信 監督(関東学園大学)
ここ数試合の中では最も良い入り方ができました。だからこそ先制したかったのですが、中盤でボールを失って押し込まれ、自陣でのミスから失点してしまいました。大阪体育大学は仕上げのところまできっちりやってくる素晴らしいチームでした。全員で戦って何度かチャンスをつくったのですが、最後のところをこじ開けることができませんでした。前掛かりになっていたので最後の2点は仕方がないですが、できれば1点を奪いたかったです。
本多由佳 選手(大阪体育大学)
先制点のシーンは、味方からのパスが絶対にくると信じてニアサイドに飛び込んだので入って良かったです。2点目のループシュートは、GKが前に出てきたのでタイミングを見てダイレクトで合わせました。一番ゴールに近い位置でプレーしているので、確実に決めることが自分の仕事だと思っています。次の試合(愛媛FCレディース戦)でも点を取りたいですし、技術も経験も相手の方が上だと思いますが、得意とする前からの守備をもって全員で戦い、何が何でも勝ちにいきます。
JFA-TV 第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
11月7日(土)~12月27日(日)
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