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第38回皇后杯 3回戦進出チームが決定
2016年10月31日
10月30日(日)に第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の2回戦、残り8試合が開催され、11月3日(木・祝)、5日(土)、6日(日)に行われる3回戦へ進む16チームが出そろいました。
ピックアップマッチ1
ノジマステラ神奈川相模原(なでしこ2部/神奈川) 3-2(前半2-0、後半1-2)早稲田大学(関東5/東京)
三重県の上野運動公園競技場での第1試合では、今季のなでしこリーグ2部で無敗優勝を果たして初の1部昇格を決めたノジマステラ神奈川相模原(なでしこ2部/神奈川)と、早稲田大学(関東5/東京)が対戦しました。
1回戦で5得点を挙げて勝ち上がってきた早稲田大は、サイドなどでの果敢な独力での突破からチャンスを狙い、序盤に勢いを感じさせました。対するノジマは、ウイングが高い位置を取り、さらにサイドバックも攻撃参加する大胆なプレーを仕掛けるようになります。すると31分、右サイドバックの和田奈央子選手のクロスボールに左サイドバックの小林海青選手が飛び込み、先制点を挙げます。その1分後には、またも和田選手のクロスから、最後は田中陽子選手が押し込みました。
前半途中からボールを大きく動かし相手を走らせていたノジマは、後半開始早々にCKから3点目を挙げて突き放します。しかし早稲田大は気持ちを切らさず、逆にギアを上げました。前半からピッチのいたるところに顔を出していた中村みづき選手は、69分に右サイドに開いてからラストパスを送り、反撃のゴールをアシスト。77分にはドリブルで抜け出して相手DFをかわして、河野朱里選手の得点をお膳立てしました。運動量と勢いを止めない早稲田大は後半だけでシュート11本と、ノジマを押し込み続けますが、同点ゴールには届かず。ノジマが、1点差で3回戦に進出しました。
ピックアップマッチ2
伊賀FCくノ一(なでしこ1部/三重) 4-0(前半2-0、後半2-0)東洋大学(関東6/群馬)
上野運動公園競技場での第2試合では、皇后杯3度の優勝を誇る伊賀FCくノ一(なでしこ1部/三重)に、創部4年目で初出場を果たした東洋大学(関東6/群馬)が挑みました。
落ち着いて試合に入った伊賀FCはサイド攻撃を中心に中央からの攻めも絡め、相手の高い最終ラインの裏を突いてゴールに迫ります。数度の決定機を迎えた後、27分には相手GKに弾かれたFKを櫨まどか選手が押し込み、先制に成功しました。33分には、杉田亜未選手が相手DFからボールを奪取。パスを受けた小川志保選手が一度はGKに弾かれたシュートを自ら押し込み、リードを広げました。
シンプルにロングボールを送る攻撃が多かった東洋大は後半、最終ラインから組み立てる戦い方へと切り替えます。相手を引きつけてボールを動かすものの、中盤から先にはつなぎ切れない時間が続きました。東洋大の変化に対応し始めた伊賀FCは冷静さを失わず、要所でボールを奪って個人の突破力を生かして反撃します。65分には杉田選手がPKを沈めて、リードを3点に。83分には高い位置でのボール奪取から、交代出場していた小嶋美舞選手のヘディングゴールでダメを押しました。終わってみればシュート数24本対4本と、伊賀FCがしっかりと試合をコントロールして勝利しました。
選手コメント
尾山沙希 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
相手の前に出てくる勢いをかわそうとしたのですが、うまくできずにそのまま受けてしまいました。裏を狙うように切り替え、点が取れたところまでは良かったのですが、その後は勢いに飲まれて、修正できませんでした。来年からプレナスなでしこリーグ1部で戦うことが決まっているので、力を試すためにもこの大会は勝ちにいき、やるからには優勝を目指します。これまでは良い試合をすればOKだったかもしれませんが、今はもう「勝たなければいけないんだ」という気持ちで戦っていきます。
中村みづき 選手(早稲田大学)
(ノジマステラ神奈川相模原は)格上だけれど、勝てない相手ではないと考えていました。高い位置からプレッシャーをかけてサイドチェンジ、というプレーが20分過ぎまでできていましたが、崩されて失点すると、うまく立て直せませんでした。後半早々にCKから失点してしまいましたが、2点を返すことができました。粘り強く戦えたことは良かったのですが、あと1点、2点と決め切れない部分が課題だと思います。ただ、ドリブルやクロスなど「やり切るサッカー」は、各々できていたと思います。
那須麻衣子 選手(伊賀FCくノ一)
早い時間帯に点を決められて、良かったです。後半は、相手にボールを動かさせる間に、自分たちが次のポジションを取り、高い位置でボールを奪える場面もありました。後半早々は相手の戦い方に対応できない時間帯もありましたが、すぐに立て直せて良かったと思います。今年はクラブ創立40周年なので、6位で終えたリーグ戦以上のもの、できれば優勝を目指して大会を戦っていきたいです。チームは1年を通じてどんどん良くなってきていると感じられているので、自信を持って次の試合に臨みたいです。浦和レッズレディースにはリーグ戦で負けているので、しっかりリベンジしたいと思います。
岸みのり 選手(東洋大学)
前半のロングボールは意図的なものではなく、この舞台と相手の強さに圧倒されて、焦って蹴ってしまったものが多くありました。今までやってきたことを出した方が通用するのではないかと、後半からはパスを回して相手の守備を1枚ずつはがしながらゴールへと近づこうとしました。惜しいところまではいくのですが、相手の速いプレッシャーに攻撃の芽をつぶされてしまい、前線まで行くことは難しかったです。初出場なので皇后杯がどんな舞台かも分からずに来ましたが、やはり負けると悔しいです。もっと試合をしたかったです。
皇后杯2回戦その他の試合結果(10/30開催)
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3 | 1 2 |
前半 後半 |
1 0 |
1 |
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5 | 2 3 |
前半 後半 |
0 0 |
0 |
|
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7 | 6 1 |
前半 後半 |
0 0 |
0 |
|
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6 | 2 4 |
前半 後半 |
0 0 |
0 |
|
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2 | 1 0 0 1 5 |
前半 後半 延長前半 延長後半 PK |
0 1 0 1 4 |
2 |
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1 | 1 0 |
前半 後半 |
0 0 |
0 |
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皇后杯3回戦(11/3~6開催)
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vs |
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11月3日(木) 11:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
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vs |
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11月3日(木) 14:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
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vs |
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11月5日(土) 11:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
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vs |
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11月5日(土) 11:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
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vs |
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11月5日(土) 14:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
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vs |
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11月5日(土) 15:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
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vs |
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11月6日(日) 11:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
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vs |
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11月6日(日) 14:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)
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