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皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会 C大阪堺、マイナビなどなでしこ1部が2回戦を突破
2018年11月25日
皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会は11月24日(土)、各地で2回戦8試合が開催され、富山県総合運動公園陸上競技場では2試合が行われました。
ピックアップマッチ1
セレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪) 1-0(前半1-0、後半0-0) 日テレ・メニーナ(関東2/東京)
第1試合では、セレッソ大阪堺レディースと日テレ・メニーナが対戦しました。今年初めてなでしこ1部リーグに挑戦したC大阪堺は先発11人の平均年齢が18.7歳、メニーナは先発に14歳の選手が6人という若いチーム同士の顔合わせとなりました。
序盤からペースをつかんだのはメニーナでした。選手同士の距離感を近く保ってボールを動かし、開始5分には両チームを通じて最初のビッグチャンスを迎えます。右サイドからピッチを横断したボールをボックス左で受けた箕輪千慧選手がシュートを放ちますが、これは惜しくもバーをたたきました。しばらくするとC大阪堺も落ち着きを取り戻し、スピードで差を見せるようになります。10分には縦パスに走り込んだ宝田沙織選手がDFを振り切り、枠をわずかに外れるシュートを放ち、その5分後には左サイドを抜け出した矢形海優選手がゴール前へクロスを送ります。すると27分、C大阪堺が先制に成功します。右から左へと速くボールを動かし、最後はクロスを宝田選手が左足ボレーでゴールネットに突き刺しました。
後半もメニーナは果敢にボールを動かし、守備に転じればすぐさま前線からプレスをかけ、年長の相手に正面から立ち向かいます。数的優位をつくりつつ、隙を見つけては大きな展開も織り交ぜ、相手ゴールを目指しました。シュートに持ち込む回数も増えましたが、対するC大阪堺も体力面での優位性を活かし、主導権を握ろうとします。互いにチャンスをつくりながらも、その後はゴールは生まれず、1点差でC大阪堺が3回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
マイナビベガルタ仙台レディース(なでしこ1部/宮城) 2-0(前半0-0、後半2-0) 早稲田大学(関東1/東京)
第2試合では、マイナビベガルタ仙台レディースと早稲田大学が対戦しました。
前回大会では昨季のなでしこ1部リーグを制したINAC神戸レオネッサを破って準々決勝まで勝ち上がった早稲田は、ジャイアントキリングの再現を狙い、前線から果敢にボールを奪いにかかります。ボールを持てばサイドや2トップにボールを入れて、素早く相手ゴールを狙います。対するマイナビはピッチの幅を広く使ってサイドから攻略しようとしますが、相手のプレスをいなすつもりがリズムも単調になり、崩す形を出せないまま早稲田の高い最終ラインにオフサイドにかかることも多く、決め手を欠く時間が続きました。
試合を折り返すと、徐々に流れはマイナビに傾いていきます。早稲田に疲れが見え始めたことに加え、「もっと個人の仕掛けやスルーパスなどを積極的に出そうと話しました」と千葉泰伸監督も後押しした攻めへの積極性が展開の早さにつながり、先手を取って攻める時間を増やしていきました。すると66分、勢いが結実します。マイナビは前半に一つもなかったCKを獲得すると、DFの坂井優紀選手が頭で合わせて先制に成功します。82分にもCKから惜しい場面があったマイナビは、その5分後、またもCKからゴールを奪います。しかも決めたのは坂井選手。得意のセットプレーで得点を奪い切ったマイナビが、大会入口の2回戦を突破しました。
11月25日(日)には2回戦の残り8試合が行われ、ベスト16が出そろいます。
監督・選手コメント
宝田沙織 選手(セレッソ大阪堺レディース)
地元での試合ということで、小さな子たちも応援してくれるなどみんなが見にきてくれたので、点を決めたいと思っていました。良いクロスが入ってきたので合わせるだけでしたが、ミートできて結果を出せたので良かったです。今年はU-20日本女子代表では初めての世界大会で優勝して、プレーへの自信も湧いていましたし、もっと世界の相手と対戦したいという気持ちになりました。クラブではなかなか自分たちのプレーができないシーズンでしたが、しっかり見えた課題や成果を今後につなげ、この皇后杯ではしっかり結果を残していきたいと思います。
船木和夏 選手(日テレ・メニーナ)
U-17日本女子代表に選出された5人がいない状況で、ほとんどの選手が中学生というメンバーでしたが、恐れるものはなかったので、前線から自分たちでボールを奪いにいけました。自分たちのボールを持つサッカーができて良い内容だったのですが、決め切れない点が課題です。1回戦よりも相手のパワーが強くなり、シュートを打ち切れないうちにボールを取られることが多くありました。皇后杯での格上のチームとの対戦を活かして、また年明けの全日本U-18女子サッカー選手権大会に向けて頑張ります。
坂井優紀 選手(マイナビベガルタ仙台レディース)
前回大会でINAC神戸が苦戦の末に負けた相手だったので、波に飲まれないようにと意識していました。前半はうまく相手の守備にはめられ、どんどん逃げ道を狭められていました。難しさも感じていましたが、なでしこリーグでプレーしている意地も見せなければいけないと思い、大丈夫だ、まだいけるという気持ちで後半に入りました。後半には自分たちがスピードで抜けられる場面が出て、だんだんシュートも増えたし、セットプレーも奪えて何とか修正できました。私はDFですが、どこかで結果を残したいし、セットプレーでは常に点を狙いたいと思っていたので、2得点という結果が出せて良かったです。
川上嘉郎 監督(早稲田大学)
もちろん勝つために戦いに臨んだので、負けてしまって残念です。この大会は年度を通じての目標としてとらえ、去年出せた良い成績を上回りたいと思ってやってきました。ただし、去年出場した選手はいますが、大学生チームであり中心は4年生、違うメンバーなのですから、我々は去年とは別のチームだと認識しています。前から奪いにいく戦い方でサイドから縦に速い攻撃を仕掛けるプランを実行できましたが、効果的なチャンスはなく、厳しい戦いになりました。日ごろの対戦相手にはセットプレーを強みとする私たちですが、そこで力の差が出たというか、相手が一枚上手だったという思いが強いです。
開催期間:2018年11月3日(土・祝)~2019年1月1日(火・祝)
【1回戦】 2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
【2回戦】 2018年11月24日(土)・25日(日)
【3回戦】 2018年12月1(土)・2日(日)
【準々決勝】 2018年12月22日(土)
【準決勝】 2018年12月29日(土)
【決 勝】 2019年1月1日(火・祝)
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