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日テレが死闘を制し大会連覇とシーズン3冠を達成! 皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会
2019年01月02日
決勝戦
日テレ・ベレーザ 4-2(前半0-1、後半2-1、延長前半2-0、延長後半0-0)INAC神戸レオネッサ
皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会の決勝が1月1日(火・祝)、大阪府のパナソニックスタジアム吹田で行われました。
決勝の舞台に進んだのは、大会連覇を狙う日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京)と、2大会ぶりの優勝を狙うINAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)。前年度の決勝を大きく上回る6,853人の観衆が見守る中、キックオフを迎えました。
プレナスなでしこリーグ1部、プレナスなでしこリーグカップ1部に続く3冠を目指す日テレは、準決勝から先発メンバーを2人入れ替え、植木理子選手らを起用。一方、今季初タイトルを目指すI神戸は、準決勝と同じ先発メンバーで臨みました。
序盤はI神戸の前線の選手による追い込みが効果的で、日テレが得意とするビルドアップを封じ込め、ミスを突いてI神戸がチャンスをつくります。すると42分、I神戸の岩渕真奈選手から折り返しのパスを受けた増矢理花選手が、均衡を破る得点を挙げ、I神戸リードで後半に入りました。
今大会初めて先制を許した日テレですが、後半開始直後からチャンスをつくり、54分には籾木結花選手からボールを受けた植木選手が、左サイドを突破してシュート。これがI神戸選手に当たってコースが変わり、ゴールへと吸い込まれていきました。
1-1の同点とした日テレの勢いは止まらず、71分にはオーバーラップした宮川麻都選手から田中美南選手にボールが渡ったところをI神戸選手が阻みますが、そのこぼれ球を籾木選手が押し込んでゴール。2-1と日テレが逆転しました。
しかし、I神戸も得意の速攻で応戦。失点の6分後、I神戸は仲田歩夢選手のラストパスから京川舞選手が、高速カウンターで3試合連続となる得点を挙げて2-2に。勝負の行方は延長戦へともつれ込みました。
延長戦は、その前後半で5本ずつのシュートを放った日テレが主導権を握ります。94分、田中選手のパスを受けた籾木選手が右足で射抜いて、この日2得点目を決めて3-2と再びリードしました。
その10分後、日テレは清水梨紗選手のロングフィードに抜け出した田中選手が、スピードを落とさずにドリブルを続け、そのままシュート。今大会最多得点となる7ゴール目を挙げた田中選手の活躍で、4-2とリードを広げました。
I神戸は延長終了間際に、中島依美選手がミドルシュートを放つなど反撃を試みましたがスコアは動かず、4-2で日テレが大会二連覇、13回目の皇后杯優勝の栄冠に輝きました。
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また、第40回を記念し、入場料無料となった今大会の決勝。会場ではさまざまなイベントが催され、よしもと芸人チームのエキシビションマッチや、NMB48によるハーフタイムショーなどで新年を迎えた観客を楽しませました。
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監督・選手コメント
永田雅人 監督(日テレ・ベレーザ)
素晴らしい選手がいるI神戸の試合を何回もスカウティングし、この試合は難しくなると覚悟していました。GKのビルドアップでスタートし、センターバックから(前に)進入して2対1を積み上げていくのが、私たちの狙いです。良いポジショニングから、間をうまく突くパスを出し、選手が人と人の間に入っていき、(多くの)選択肢を持って良い状況をつくってゴールに迫ることが、I神戸との試合でも増えていったので、それはチームの成長かなと思います。
岩清水梓 選手(日テレ・ベレーザ)
多くの観客の皆さんに試合を見てもらいましたが、おもしろい展開の試合になったのではないかと思います。守備陣としては、前半は相手にペースを持っていかれて先制も許したのですが、ハーフタイムにはチームメイトがポジティブな考えを持ち、後半に臨みました。大会連覇で3冠となりましたが、結果同様に内容も積み重ねた1年でした。今日の決勝も、たぶんみんなオフの期間にそれぞれ見返して、今後の成長につなげることになると思います。
鈴木俊 監督(INAC神戸レオネッサ)
1年間やってきたことが日テレにどれだけ通用するか、チャレンジする場でした。1月1日にサッカーができる喜びや誇りを表現し、いい試合はできましたが、90分で決め切るだけの力がありませんでした。今シーズンは守備からの速い攻撃をスタートから積み上げ、特に今日の2点目などはいい攻撃ができたと思います。今シーズンは全て2位という現状があるため、来シーズンは私と選手一人一人が成長し、スケールアップしてタイトルを取ろうと思います。
岩渕真奈 選手(INAC神戸レオネッサ)
先制していい時間帯もありましたが、やはり日テレはあれだけ自信を持っているチーム。強かったなという印象です。鈴木監督がハーフタイムに「日テレ相手に1-0のリードはリードじゃない」と言っていて、選手もそう思っていましたが、本当にその通りでした。こちらにも、もっと得点を決めるチャンスはあったので、それを決めていればよかったと思います。今シーズンは2位が続き、厳しい戦いでした。どうチーム力を高めていくのか、今後も追求していきたいと思います。
開催期間:2018年11月3日(土・祝)~2019年1月1日(火・祝)
【1回戦】 2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
【2回戦】 2018年11月24日(土)・25日(日)
【3回戦】 2018年12月1(土)・2日(日)
【準々決勝】 2018年12月22日(土)
【準決勝】 2018年12月29日(土)
【決 勝】 2019年1月1日(火・祝)
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