ニュース
地域代表チーム、本大会出場決定までの道のり 皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会
2020年11月06日
皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会が11月28日(土)に開幕します。本大会に向けて各地域で予選が行われ、地域代表の28チームが出場を決めています。ここでは各地域の出場決定までの道のりをまとめています。
北海道(2チーム)
ノルディーア北海道
札幌大学女子サッカー部ヴィスタ
北海道予選は北海道女子サッカーリーグと合同で開催されることとなり、同リーグに所属する6チームがトーナメント形式で対戦しました。前年度準優勝の札幌大学ヴィスタは、準決勝で北海道大谷室蘭高校に2-1と勝利し決勝に進出。ASC北海道レディース、そして前年度優勝チームである北海道文教大学明清高校を下して勝ち上がった北海道リラ・コンサドーレとの決勝では、竹山智恵選手が2ゴールを挙げるなど終始試合をコントロールし、5-1と大勝して初優勝。チャレンジリーグEASTに所属するノルディーア北海道とともに皇后杯出場権を獲得しました。
東北(1チーム)
聖和学園高校
全日本高等学校女子サッカー選手権大会の常連である常盤木学園高校や聖和学園高校など高校5チーム、大学3チームの計8チームがトーナメント形式で対戦しました。聖和学園高校は初戦で専修大学北上高校に6-0で快勝すると、準決勝では前年優勝チームの仙台大学に1-1からのPK戦4-1で勝利。東北公益文化大学、常盤木学園高校をそれぞれ1-0で下す堅実な戦いぶりを見せた八戸学院大学と決勝で対峙しました。決勝では聖和学園高校が得意のパスワークで相手を翻弄し、11分の櫻井まどか選手の先制点を皮切りに4ゴールを奪って快勝。7年連続で本大会出場を決めました。
関東(6チーム)
群馬FCホワイトスター
早稲田大学
筑波大学
日テレ・東京ヴェルディメニーナ
流通経済大学
神奈川大学
関東はチャレンジリーグEASTのつくばFCレディースに関東女子サッカーリーグ1部の8チーム、そして関東各都県の代表8チーム、合計17チームによるトーナメントを実施し、上位6チームに皇后杯出場権が与えられるレギュレーション。群馬FCホワイトスター、早稲田大学、筑波大学、日テレ・東京ヴェルディメニーナ、流通経済大学、神奈川大学の6チームが出場権を獲得しました。決勝は群馬FCホワイトスター対早稲田大学という関東女子サッカーリーグ1部同士の対戦となり、群馬FCホワイトスターがキャプテン相沢優里選手のゴールで1-0の勝利を収めて優勝を果たしています。
北信越(2チーム)
JAPANサッカーカレッジレディース
新潟医療福祉大学女子サッカー部
10チームによるトーナメント形式で予選大会を実施。昨年の北信越リーグで1位となったJAPANサッカーカレッジレディースと、チャレンジリーグEASTの新潟医療福祉大学女子サッカー部はともに準決勝からの出場となり、それぞれ帝京長岡高校、福井工大福井高校を2-1で破って決勝に進出する。この時点で両チームには皇后杯出場権が与えられました。決勝は新潟医療福祉大学女子サッカー部が前半終了間際に先制したものの、JAPANサッカーカレッジレディースは後半、U-16日本女子代表候補選出歴のある北沢明未選手が2ゴールを挙げるなど3点を返し、逆転勝利を収めました。
東海(5チーム)
静岡SSUアスレジーナ
NGUラブリッジ名古屋
JFAアカデミー福島
藤枝順心高校
ヴィアティン三重レディース
皇后杯への出場権は5枠で、2019シーズンになでしこリーグ2部所属だった静岡SSUアスレジーナがリーグ戦上のため1枠を獲得。12チームによるトーナメントで残りの4枠を争い、成績上位のNGUラブリッジ名古屋、JFAアカデミー福島、藤枝順心高校、ヴィアティン三重レディースが出場権を獲得しました。決勝ではNGUラブリッジ名古屋とJFAアカデミー福島が対戦。スコアレスのまま80分間で決着がつかずに延長戦に突入すると、97分に加藤もも選手がこぼれ球を押し込んで決勝点を奪い接戦を制しました。3位決定戦は藤枝順心高校がヴィアティン三重レディースを2-1で下しています。
関西(4チーム)
スペランツァ大阪高槻
大商学園高校
大阪学芸高校
日ノ本学園高校
16チームによるトーナメントを行い、上位4チームが皇后杯への出場権を手にするレギュレーション。チャレンジリーグWESTのスペランツァ大阪高槻と、大商学園高校、大阪学芸高校、日ノ本学園高校という高校の3チームが皇后杯への切符をつかみました。決勝ではスペランツァ大阪高槻と大商学園高校が対戦。準決勝までの3試合でスペランツァ大阪高槻が8ゴール、大商学園高校が11ゴールと攻撃力を持ち味とするチーム同士の対戦でしたが、4-2でスペランツァ大阪高槻が勝利を収めて優勝を飾りました。3位決定戦では大阪学芸高校が日ノ本学園高校を2-0で下しています。
中国(4チーム)
岡山湯郷Belle
岡山県作陽高校
ディオッサ出雲FC
アンジュヴィオレ広島
チャレンジリーグWESTの3チームと各県代表5チームの計8チームが参加して準々決勝の各1試合だけを行い、勝利した4チームが皇后杯に出場する形式で行われました。岡山湯郷Belleは逸見桃子選手の先制点を皮切りに徳山大学女子サッカー部を3-1で下し、岡山県作陽高校は伊勢さつき選手の2得点などでクローバー米子フィオーレFCに4-1と勝利。ディオッサ出雲FCは吉備国際大学Charme岡山高梁とのシーソーゲームを2-1で制し、アンジュヴィオレ広島は斉藤礼佳選手の2ゴールなどでディアヴォロッソ広島に4-1で勝利し、それぞれ皇后杯への出場権を獲得しました。
四国(1チーム)
今治FCレディース
四国4県から2チームずつ、計8チームによるトーナメント戦を行い、優勝したFC今治レディースが皇后杯出場権を手にしました。1回戦はF.C.CORMOLADIES AZALEAに9-0と大勝し、準決勝は鳴門渦潮高校に3-0で勝利。決勝は四国学院大学香川西高校、愛媛FCレディースMIKANを下して勝ち上がってきた四国大学イーグレッツと対戦しました。開始6分に先制を許す苦しい展開を強いられましたが、51分に竹田果矢選手のゴールで同点に追いつくと、74分に渡邊玲奈選手がPKを決めて勝ち越しに成功。そのまま逃げ切って2年連続2回目の皇后杯出場となりました。
九州(3チーム)
福岡J・アンクラス
全保連琉球デイゴス
神村学園高等部
チャレンジリーグWESTに所属する福岡J・アンクラスが出場権の1枠を確保し、残り2枠を16チーム参加によるトーナメント戦で争いました。ヴェルスパ大分レディース、秀岳館高校、東海大学付属福岡高校を下して勝ち上がった神村学園高等部と、柳ヶ浦高校、熊本ルネサンスフットボールクラブ、活水女子大学に勝利した全保連琉球デイゴスが決勝に進出し、皇后杯への出場権を獲得。決勝では0-0で迎えた65分、全保連琉球デイゴスの嘉数飛鳥選手が決勝ゴール。3日間で4試合を戦うハードな日程を乗り越え、沖縄県勢初の単独優勝を成し遂げました。
開催期間:2020年11月28日(土)~2020年12月29日(火)
【1回戦】11月28日(土)・29日(日)
【2回戦】12月5日(土)・6日(日)
【3回戦】12月12日(土)・12月13日(日)
【準々決勝】12月19日(土)・12月20日(日)
【準決勝】12月24日(木)
【決勝】12月29日(火)