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初出場のSEISA OSAレイア湘南FCが初勝利を掴む!2回戦進出チームが出揃う 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会
2021年11月29日
皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、11月28日(日)に1回戦の9試合を実施しました。藤枝総合運動公園サッカー場では、2021プレナスなでしこ1部リーグの2チームが登場しましたが、いずれも苦戦を強いられる展開となりました。
ピックアップマッチ1
NGUラブリッジ名古屋 4-1(前半2-0、後半2-1) 東海大学付属福岡高校
4大会連続2回戦進出中のNGUラブリッジ名古屋(なでしこ1部/愛知)と、インターハイでベスト8の成績を残した東海大学付属福岡高校(九州/福岡)の対戦は、実力で勝る名古屋が両サイドを制して前半から主導権を握りました。
名古屋は左サイド安部由希子選手からのクロスボールを江﨑杏那選手が決めると、今度は江﨑選手が右サイドからクロスボールを上げて市原理奈選手が追加点。19分までに2-0とした名古屋は、その後も髙島瑠里子選手がクロスバーに当たるシュートを放つなど、積極的に攻撃を仕掛けます。
後半に入ると東海大福岡高も反撃に出ます。後半開始の1プレー目で、東海大福岡高の2年生・西川綾子選手が左足で豪快なシュートを放つと、これが鮮やかにゴールネットを揺らし、観客を驚かせました。
1点差に迫られた名古屋ですが、ハーフタイムからピッチに入った竹林佑真選手がその直後に立て続けにゴール。49分、51分にいずれも江﨑選手のアシストから竹林選手が連続得点し、名古屋が4-1とさらにリードを広げました。今季のなでしこ1部でベストイレブンに選ばれた三浦桃選手も、中盤でつなぎ役となって名古屋の攻撃を支えました。
しかし点差は開いても、下を向かず走り続ける東海大福岡高に名古屋は苦しめられます。吉村あかり選手、松﨑こころ選手が果敢にシュートを放って名古屋守備陣を慌てさせました。
名古屋は前線と両サイドハーフを次々に交代し、フレッシュな攻撃陣でさらなる追加点を目指しましたが、フィニッシュの精度を欠き追加点はならず。4-1のままタイムアップを迎え、名古屋が5大会連続の2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ2
日体大FIELDS横浜 0-1(前半0-0、後半0-1) SEISA OSAレイア湘南FC
なでしこ1部で4位の成績を残した日体大FIELDS横浜(なでしこ1部/神奈川)と、なでしこ2部入替戦に進むも昇格を逃したSEISA OSAレイア湘南FC(関東/神奈川)の神奈川県勢対決は、計14本のシュートを放った日体大が多くの時間で攻撃を続けましたが、1点が遠くスコアレスのまま試合が進みます。
前半は29分にF日体大の金平莉紗選手がシュート、41分にも大西若菜選手がシュートを放ちましたが、皇后杯初出場の湘南の選手たちが体を張ってゴールを死守。一歩も引かない強気な守りを見せました。
後半も渡部麗選手が前への推進力を発揮して攻めていたのは日体大でしたが、しっかりボールをつなぐ湘南も徐々にチャンスメイクをします。
57分には湘南の長山萌花選手が相手DFラインの裏に抜けましたが、富岡千宙選手がスライディングでカット。直後には湘南の遠藤彩椋選手がDFラインの裏に抜けましたが、日体大GK八木芙有選手が左手でセーブを見せました。
すると、三度日体大のDFライン裏を突いた長山選手が、今度はGK八木選手に倒されてPKの判定。湘南がゴールのチャンスを掴みました。PKのキッカー遠藤選手は、右足でゴール右下にボールを収め、ついに湘南が均衡を破ります。
攻めるしかない日体大は途中出場の三浦晴香選手、ボランチから前線に移った渡部選手にボールを集めますが、湘南のGK浅越千裕選手とセンターバックの夏目萌由選手、山本怜選手が決死のクリア。
後半アディショナルタイムには、日体大の大西選手が右足でシュートを放ちますが、ゴール上に外れて試合終了。格上の日体大を0-1で下した湘南が、初めての皇后杯でうれしい初勝利を収めました。
監督・選手コメント
MF #10 三浦桃 選手(NGUラブリッジ名古屋)
3点差で勝てましたが、決して良かったとは言えない内容でした。後半立ち上がりに失点もしたので、そこはしっかりチームを締め直さないといけないと感じました。得点のチャンスも多くあったので、そこも突き詰めていきたいです。次のASハリマアルビオンはなでしこ1部の7位で8位の私たちと近く、今季は1勝1敗だったので負けられないです。勝ちにこだわりたいと思います。
山本ひろな 監督(東海大学付属福岡高校)
自分たちの力がどこまで通用するか、ストロングポイントを出して挑戦しようと送り出しました。90分ゲームは今季初めてでしたが、(全日本高等学校女子サッカー選手権大会)九州予選は4連戦だったので、長い時間走るのはそんなに苦手としていないと思っています。何度か攻め込めた部分を強みにし、フィニッシュの精度を上げて、自陣深い位置での守備を高校女子選手権に向けて整理したいです。
大槻茂久 監督(日体大FIELDS横浜)
相手の攻撃やポゼッションが巧みで、最後までゴールに届きませんでした。失点後も残り時間はあったのですが、自分たちの流れをつくれず決め切ることができない試合になりました。今季は学生選手のみでなでしこ1部を戦い、同時に大学のリーグも戦ってきたので、選手は経験を多く積むことができたと思います。全日本大学女子サッカー選手権大会に向けて切り替えていきたいです。
DF #2 夏目萌由 選手(SEISA OSAレイア湘南FC)
とてもしんどい90分でした。日体大は全員がうまいので、(攻めて)ゴールが取れなかったら全員で戻ることを意識しました。ハードワークをやり切ったと思います。次の目標は皇后杯予選で0-6で負けた日テレ・東京ヴェルディメニーナに、2回戦でリベンジすることです。厳しい時間はあると思いますが勝てない相手ではないし、今日のように声を掛け合えば絶対にチャンスもあると思っています。
開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【1回戦】11月27日(土)、28日(日)
【2回戦】12月4日(土)、5日(日)
【3回戦】12月11日(土)、12日(日)
【4回戦】12月25日(土)
【準々決勝】12月29日(水)
【準決勝】2022年1月5日(水)
【決勝】2022年2月27日(日)
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