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レッズが悲願の皇后杯初優勝! 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会
2022年02月28日
皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、2月27日(日)に決勝戦を開催しました。冬晴のサンガスタジアム by KYOCERAでの一戦は、1点を争う拮抗した展開となりました。
決勝
三菱重工浦和レッズレディース 1-0(前半0-0、後半1-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
前回大会準優勝の三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)と、9大会ぶりに決勝を戦うジェフユナイテッド市原・千葉レディース(WEリーグ/千葉)の両チームは、共に初優勝を懸けたタイトルマッチとなりました。
1月5日(水)の準決勝後、レッズは沖縄県内で、ジェフは静岡県内でキャンプを実施して迎えた一戦。レッズがボールを保持し、それにジェフが強固な守備で応戦する、緊張感漂う立ち上がりでした。
右サイドを崩すレッズの清家貴子選手のクロスボールに、菅澤優衣香選手が競り勝ってヘディングシュートを放つなど、6回目の決勝を戦うレッズが度々ゴールに近づきますが、2回目の決勝を戦うジェフも、林香奈絵選手を中心に粘り強い守備を見せます。
ジェフは得点源の鴨川実歩選手にボールを渡しますが、レッズのボランチに入る安藤梢選手が素早くボールを回収。レッズは途中から清家選手が前線に移り、さらに攻勢を強めましたが0-0で前半を終えました。
後半もレッズがボールを持って試合が進むと、67分にはレッズが試合を動かします。ペナルティーエリア内右から清家選手がクロスボールを送ると、ファーサイドの菅澤選手が右足でシュート。これがゴール右へ吸い込まれるように決まり、菅澤選手の3試合連続ゴールでレッズが先制しました。
今大会初失点のジェフは、主に右サイドから相手を崩し始めた時間帯での先制点献上となりましたが、途中出場の大澤春花選手、安齋結花選手などを中心に反撃を試みます。出産後初の公式戦出場となった大滝麻未選手もピッチを駆けましたが、レッズの高橋はな選手が次々とジェフの攻撃の芽を摘み、後半はジェフにシュートを打たせないまま、試合終了の笛が鳴りました。
1-0で僅差を制したレッズが、無失点のまま皇后杯初優勝を飾り、天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会を制した男子チームとともに、男女そろって頂点に立ちました。
また、決勝会場で初披露されたYogibo WEリーグ優勝トロフィーを懸け、3月5日(土)と6日(日)からはWEリーグが再開し、レッズとジェフの再戦を含めた5試合が、日本各地で繰り広げられます。
監督・選手コメント
楠瀬直木 監督(三菱重工浦和レッズレディース)
お互いに戦い方を熟知しているので、慎重な入りになりました。安全なプレーを選択して固いゲームになってしまい、それを変えようと2トップにしましたが、なかなか変化がなく我慢くらべになったところで菅澤選手が決めてくれました。なかなか崩すところまでいけない課題や反省を感じましたが、次の土曜日にはまたジェフとのWEリーグが続くので、そこに向かっていきたいです。
FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
素直にすごくうれしい気持ちでいっぱいです。昨季はなでしこリーグで優勝しましたが、皇后杯は取ることができず、自分のサッカー人生の中でも皇后杯だけ取れていなかったので、獲得したかったタイトルでした。ただ、このタイトルを取ったことで満足しないで、また次の大会でも取れるようにしたいですし、リーグ戦の後半戦も始まるので、そこでもしっかりとタイトルを目指していきたいと思います。
FW #10 安藤梢 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
やっと(皇后杯を)取れた思いと、最高の仲間と取れた思いで、最高の気持ちです。(チーム移管前の)さいたまレイナスFC時代から、あと一歩で逃してきたタイトルなので、レッズの歴史に皇后杯獲得を刻めて嬉しいです。リーグ戦途中や皇后杯が始まったくらいにボランチでプレーすることになりましたが、周りの選手に助けられました。特に故障で離脱中の栗島朱里選手のアドバイスも力になりました。みんなで勝てた皇后杯だと思います。
MF #18 柴田華絵 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
本当にうれしい気持ちです。本当に何回も決勝に進んで来て、なかなか優勝できなくて今回こそはという思いがチーム全体にもあったと思います。その中で勝てたことが本当に良かったですし、サポーターの方々にも優勝した姿を見せることができて良かったです。ボールを拾えない時間も声を掛け合い、流れをいい方向に持っていけているので、そこはこれからも続けていきたいと思います。
猿澤真治 監督(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
思うように試合を進める流れがつくれなかったのが正直なところで、選手たちはよく踏ん張ってくれましたが、チャンスを見出せず先に失点してしまいました。相手が長いボールを入れてきて、どうしても受けざるを得なくなり、自分たちが攻撃につなげるシーンが少なくなりました。準優勝はショックで選手も落ち込んでいますが、自分たちの成長を考えれば大きな成果だと思うので、これをリーグ戦に生かしたいです。
DF #4 林香奈絵 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
前半も後半の入りも決定的なところは守れたと思いますが、自分たちのチャンスも少なかったのが結果に出たと思います。優衣香さんに決められた時間からレッズに流れが向いたので、そこを守れたら違う流れになったと思います。もちろん優勝を目指していましたが、準優勝でも自信を持って千葉に帰れると思います。WEリーグの優勝やトップ3に食い込めるよう、ジェフの歴史を変えられるチャンスがあるので頑張りたいです。
開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【決勝】2022年2月27日(日) 三菱重工浦和レッズレディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
NHK-BS1で生中継(14:00~)
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